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2017.01.06

【越境人】活動拠点はカンボジア。国境を超えて仕事をする秘訣とは? グラフィックデザイナー代永加世子さん

【インタビュー「越境人」 】
居住地、年齢、経験、性別、キセイガイネン……会社という枠・ボーダーをこえて、自分の可能性を最大限に活かそう。ボーダーをこえている人達を「越境人」と私たちは呼んでいる。ここでは、彼らの「越境人」となるための秘訣を聞く。

 

 

あけましておめでとうございます、道端です。
2017年も「企画ラボ」をどうぞよろしくお願いいたします。

 

記念すべき1人目の「越境人」は、アイクリエイトの仲間のひとりであり、デザイナーやクリエイターとして活躍されているグラフィックデザイナーの代永加世子さん。

 

アパレルデザイナー、コンサルタントアシスタントを経て、いろんな国を周ったのち、現在はカンボジアに拠点を構えながら、グラフィックデザイナーのお仕事をされていらっしゃいます。お話を聞くと驚くほどグローバルな生活をされている代永さんですが、お仕事の依頼は主に日本のクライアントからだといいます。そんな代永さんが「越境人」を続けられる秘訣をその経緯とともにうかがいました!

 

 

デザインからコンサルティング、そして語学留学。課題を解決するため、国境を越える決断

 

Q.グラフィックデザイナーのお仕事はいつごろからされているのですか?

 

もともとフリーのデザイナーになりたいと思い、4年間アパレルの専門学校でデザインの勉強をしており、卒業後もアパレル系のお仕事をしていました。2社目にお世話になったブランドで初めてグラフィックデザインの勉強をして、実際にデザイン起こしから商品化にいたるまでを担当しました。

 

ブランドのデザインを担当してみて、実際に物が売れていくには、マーケティングやブランディングの力が絶対に必要だと気付いたんです。その当時、ちょうど会社のコンサルティングを担当していた方が、ブランディングのコンサル会社を立ち上げる際に声をかけてもらい、デザイナー兼、秘書兼、アシスタントをしながらブランディングの勉強をさせてもらいました。(ここで代永さんは秘書検定も取得されています!なんて勉強熱心・・・・・・)

 

そこのボスによく、「もっと活躍したいなら、海外を見て視野を広げなさい」といわれていて、それまでずっと英語は苦手だったのですが、30歳にして初めて、英語の勉強を始めました。最初はインターネットで勉強をしていたのですが、なかなか身につかないのですぐに留学の道を選びました。

 

フィリピンのセブ島で、期間は3か月だったのですが、そこの学校がスパルタで……朝の6時から、夜の10時まで授業をして、そのあとに自習があり、それに宿題も! おかげで、3か月で英語をマスターできました。

 

「海外でやっていけるとわかった」専門学校時代からの夢を思い出し、カンボジアへ

 

Q.3か月で英語をマスターなんて、相当勉強されたと思いますが、その期間、お仕事はお休みしていたのですか?

 

いえ、日本でいただいていたグラフィックデザインのお仕事をそのまま続けていました。実は日本から依頼があったグラフィックデザインのお仕事だけで、こっちで不自由なく生活ができたんです。学校では、周りの子たちがみんな卒業後にワーキングホリデーへ行っていたので、私も刺激を受けてそのままオーストラリア、その後タイ、カンボジアへ移動しました。

 

専門学生の時に見たテレビ番組で、カンボジアで日本語を教える女性が紹介されていて、カンボジアの環境に衝撃を受けて、私も自分のデザインの知識をカンボジアの方々へ教えることができたら……そんな風に思ったんです。当時はカンボジアなんて手の届かないすごく遠い国のような気がしていたのですが、タイにいた時に「あれ、隣じゃん!」って。

 

それがきっかけで、カンボジアへ移ってもう4年目になります。でも、最初は言葉の壁がありましたし、2年くらいは普通に生活に慣れることに必死でした。だんだんと知り合いも増え、今はボランティアで個人的にデザインをやりたいという子に教えられるくらいになりました。自分をきっかけにデザインの職業など、いろいろな職業があることを知ってほしいですね。

 

どこでもできる仕事があるから夢に向かって挑戦もできる。そのための秘訣とは

 

Q.国境を超えてできる仕事であるから、海外での夢もしっかり実現できるのですね。しかし、それは並大抵のことではないと思いますが、何か心がけていることはありますか?

 

信頼関係を築くことをすごく大切にしています。カンボジアの人はルーズな人も多いのですが、日本のクライアントとのお仕事は、常に危機感を持って、早く仕上げることを意識しています。

 

そして急な依頼が来ても対応できるようにしておきます。たとえば、こちらでデザイナーのチームを作っているのですが、仕事をシェアすることで、納期についても柔軟に対応できるし、お互い得意なものを作れるようになります。こちらは、定期的に停電してしまうこともあるので、そういった事情なども先にお伝えしてご理解いただいています。

 


カンボジアのデザイナーチームとの仕事の様子

 

また、時差や会って話せない分、一度で多くのことがわかるように詳細まで聞くようにしています。提出は予定よりも早めに出し、サンプルも多めに作っておきます。大体2倍は用意して修正回数を減らすように努力しています。時差があると、頻繁にやりとりをするのも難しくなるので。

 

クライアントがわざわざ他国にいる私に依頼してくれているので、できる限りのことはしたいんです。時差に負けないくらいの何かを提案できるように。

 

しばらくはカンボジアにいると思いますが、夢というか、常に次かなえたいことは何だろうと考えています。実は、日本で外国人向けのゲストハウスをやりたいとも思っていて。自分が海外に来た際に、現地の人にとってもお世話になったので、私も日本へくる外国の人々の手助けがしたいと思っています。

 

ありがとうございました。もう次の夢がしっかりあるのですね!代永さんなら、本当にすぐかなえてしまいそうです!

 

おわりに

 

代永さんの「越境ポイント」をまとめると

 

  • 納期より早く提出するなど信頼に繋がる行動を心がける
  • デザインパターンを求められているものの2倍は提出して、やりとり回数を減らす
  • 自分が動けないときのために、シェアできるチームをつくり、納期を守る
  • 事前に自分の状況を報告する

 

時差があっても、代永さんといつもスムーズに仕事が進んでいるのは、代永さんのデザインのスキルがあることはもちろんですが、実はこういう工夫を徹底してくださっているからなのだと気付きました。これは仕事をする人には誰にでも必要なことであり、一見小さな行動の積み重ねが、大きな信頼につながっているのだと感じ、大変勉強になりました。

この記事の筆者

道端咲恵

sakie michibata

道端咲恵(みちばたさきえ) 化粧品会社の広報を経て、出産を機に退職。現在は二人の男の子育児に日々奮闘しながら、リモートワークを活用した働き方にチャレンジ中。趣味は、ストリートダンス。元ダンサーのママ達で結成されたストリートダンスサークル「mamastreet」の運営に携わり、イベント等出演。