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2017.01.11

住民中心のまちづくり、兵庫県丹波市にいってみた、やってみた!

 

みなさま、兵庫県丹波市と聞くとなにを思い浮かべますか?

 

お正月が終わったばかりなので丹波黒豆はまず思い浮かぶのではないでしょうか。実は黒豆だけではなく、丹波栗、丹波黒大豆、丹波大納言小豆という全国に誇る特産品(丹波三宝と呼ばれています)のまちでもあります。

 

そのほか、黒井城跡を中心とした歴史のまちであったり、2014年の豪雨災害からの復興中(2016年度に復旧完了予定)のまちでもあったりと、色んな顔を持っています。

 

そんな丹波市に12月に取材に行き、地域で「まちづくり」を挑戦されている素敵な方達に出会ったので、お話を聞いてみました。

 

豪雨被害からの復興だけでなく、発展を目指している女性がいるまち「市島町」

まず立ち寄ったのが、2014年の豪雨被害のひどかった市島町にある「ひなたぼっこcafé」。こちらは8年前に大工だった旦那さんを中心にご夫婦でつくられた建物。この場所は、豪雨の被害は免れたので、周辺の被災地のために炊き出し拠点となった場所です。

 

ここで出会ったのは、「ひなたぼっこcafé」を運営されている今井さんご夫婦と友人の西村耶須子さん。今井さんの奥さま、頼子さんと西村さんは仲間7人で、豪雨被害のあとに「丹波復興女性プロジェクト会」を立ち上げられました。

 

このプロジェクトでは、大阪からの日帰りツアー「奥丹波デトックス体験会」を企画し、12月に定員を上回る30名以上の方を集めたりと、積極的に活動されています。地域の方と結成した「たぬきの会」では、昔の日本人が履いていて、かの織田信長が家臣に褒美として授けた「あしなか」という草履を「トトノイ」と現代風に復刻させて、手作りでの生産、販売を行っています。

 

 

こう書くと、とても企画力、実行力のある方たちだと思われますよね。もちろん、実行力も企画力もあるのですが、じつはこれらの事業には、地域の企画力の優れた方から背中を押されていたり、値付けや魅せかたのアイディアを取り入れたり、デザインなどをお願いしたりと外部のチカラが多く使われています。

 

今井さんは「デトックスなんて言葉は知らなかったわ」と。初めて聞いた言葉でも「奥丹波デトックス体験会」と、しっかり自分のものにしているあたりはさすがです!

 

反対にあったとしても、やれることから始めてみる


(左から今井さんご夫婦と、旗を挟んで西村さん)
 

今井さんたちの地域では豪雨被害をうけ、現在農地復旧中です。そのなかで、今井さんたちが叶えたい“みんなの集える場所”、“地域の特産品を生かしたレストラン、仕出しなどをつくる場”「農家レストラン」として、被害にあった農地の一部を被農地とすることを提案していました。

 

最初は順調にいくかと思われたものの、一部の反対されている方々との話し合いが続いています。でもここで、動きが止まらないのが今井さんたちのすごいところ。なかなか思い描く「農家レストラン」ができないのなら、まずは今ある敷地内の倉庫を改装して、各自器具は持ち寄りで、厨房をつくりました。この厨房での活動が「ぽんぽ好」と言います。現在では、地域のイベントや集会の際にお弁当を提供したりしています。今後は、近くにある旧幼稚園の園舎を利用した民泊など、次なる構想が膨らんでいるようです。

 

地域に魅了されて、移住した若者が変えるまち「佐治」


 
丹波市の中でも中心地から少し離れた農山村集落である青垣町。そのなかの「佐治」という集落は、江戸時代には宿場町だったということで、立派な家も多く見られますが、人口減少からここも空き家問題に悩まされていました。そこで約10年前に始まったのが、丹波市と関西大学との共同プロジェクト。

 

学生を中心として、佐治の拠点となる「佐治スタジオ」を整備し、そこを中心として地域の住民の方と交流を行い、一緒に「まちづくり」を行っています。

 

どら焼きの味はさすが丹波!


 
ちょうど伺った日は、カフェがオープンして、地元の方などでにぎわっていました。

 

また10年前にこのプロジェクト立ち上げのときに学生として来られていた出町慎さんを中心とした「佐治俱楽部」が、近くに新しく古い家をリノベーションした施設「衣川會舘」を運営されていました。

 

 

この衣川會舘は、「ふらりと気軽に立ち寄れる居場所」として「出会いと仕事が生まれる場所」というコンセプト。1階の改装はほぼおわり、2階を現在改装中。進化真っ最中の施設になっています。

 

出町さんは、もともと他県の出身で、学生時代にこの「佐治」と出会い、その魅力に魅了されて、現在は「佐治」で暮らしています。出町さん以外にも学生時代に「佐治」と出会い移住した方も。そんな若者を中心に、これから変わっていくまちの可能性が十分に感じられました。

 

おわりに

 

丹波市で「まちづくり」に挑戦している方のお話はいかがだったでしょうか。市島町の今井さんたちは、復興の一環として新しい取り組みをはじめて、これからどんどん飛躍されていくのが楽しみです。また佐治では、学生との共同プロジェクトが10年続き地元に浸透しており、今後さらなる発展するのが期待されました。ちなみに佐治のプロジェクトの仕掛け人の方の裏話は、今後「企画人」として公開するので、お楽しみに!

 

丹波市では、そのほか農業などでも若者の新規就農者などが増えています。ぜひ色々な移住例が見える「丹波市移住定住ガイドTURN WAVE」をご覧ください。

 

また、今井さんたちの活動のような、豪雨被害の復興プロジェクトとして、丹波市と民間団体等の協働で「復興まちづくり事業」を行っていますので、ぜひご参加ください。(H29年度のまちづくり事業の詳細はこちらから)

この記事の筆者

yoko koga

こが ようこ

IT企業にてSE、営業として働き妊娠を機に退社。地域でママ向けのイベント・講座を行う団体の代表をしている。 住んでる地域を楽しいところにしたい!という活動を展開中。好きな言葉は「なんとかなる」、子育てモットーは「死ぬこと以外はかすり傷」。