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2017.02.28

【B面】ゼネラリストのプロの企画力。株式会社パソナ湯田健一郎さん

 

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 

今回の企画人は、株式会社パソナで、ICTを活用し、場所を問わず多用な人材の能力を活かす「LINK WORK STYLE」の推進を統括し、さらに社内外に7枚の名刺を持つ湯田健一郎さん。【A面】では湯田さんが7枚名刺を持つに至ったキャリアについて伺いました。【B面】では、7枚の名刺というキャリアを支える湯田さん流企画力について迫ります。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面―企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【B面】です。

 

社内の企画もあえて社外の人とディスカッションを!

 

Q.湯田さんが企画するときに何からはじめますか?

 

社内で何かを立ち上げるという企画の際に、普通は社内でディスカッションすることが多いと思いますが、社外の人にあえて話して、さまざまな意見、より専門的な意見を取り入れています。具体的には、クラウドソーシングサービスの「ジョブハブ」を立ち上げる際にも、この分野にアンテナが立ちそうな人たちにビジネススキームのつくり方であったり、どういう機能があったら面白いか? などの意見をもらいました。また、エンジニアの方にはどうやったら実現できるかなども聞いていました。

 

Q.どういう形で社外の人に話をもっていくんですか?

 

過去に勉強会などで出会った方たちのそれぞれどんなテーマが気になっているかをきちんと把握しておくという種まきからはじめて……。あとはそのテーマを思い浮かべながら、Facebookを使ってパッとディスカッションしようとビジネスランチのお誘いをしたりしています。

 

お金の3つの使い方(現在投資・過去投資・未来投資)

 

Q.色んな方との出会いをとても大切にされていますね。

 

新しく出会う人だけでなく、過去に出会った人ともつながり続けることは意識しています。それでお金を3つの使い方に分けています。現在投資、過去投資、未来投資とそれぞれがわかるように3色に分けて記載する家計簿を16年つけているくらいです。

 

普通の生活をしていると、たとえば移動で使ったタクシー代は現在投資など、現在投資が多くなります。でもそこでタクシーの運転手さんと会話をするなかで面白い情報を得ることができ、それを別の人に伝える機会があれば、それは未来投資という風に、自分の行動を意識付けするんです。

 

Q.いかに現在やっていることをその場で終わらせずに次につなげるかを日々意識して過ごすことになりますね。過去投資はどういうものですか?

 

わたしは各投資のバランスを1/3になるようにしていて。過去投資を増やすのが一番難しい。過去投資というのは、いままでご縁があった人とつながり続ける努力のものです。たとえば思い出してもらえる努力として、会食をもったりイベントを企画したり、贈り物をしたりとか。新しい人に出会って、それを過去に出会った人につなげるなども過去投資として積極的にやっています。

 

マインドマップをつかったトークストーリー設計を

実際に湯田さんの使用しているマインドマップ

 

Q.実際に湯田さんがいろんな方と話をする際の秘訣はありますか?

 

企画をする際につかうマインドマップをストーリー設計の組み立てにもつかいます。たとえば、関係性であったり、何の話に持っていきたいからこの話をしているなどを考える際に役に立ちます。昔はこれでメモや議事録の代用にしていました。何度もつくっていたので、今では頭の中でつくるクセができ、あまり手打ちはしなくなりました。ストーリー設計を組み立てるのは、留学時代に外国語ではちんたら話していられないという経験が元になっていますね。(湯田さんの留学話は【A面】をぜひ)

 

また、「鶏口牛後」になっているかというのを常に意識しています。ビジネスにおいて、帯同していくのか? 新しい分野でやっていくのか?と考える上での指標になっていたり、たくさんの人がやっているものなら、どういう角度なら違う視点、新しい視点になるかというのを常に考えています。たとえば、どこかで話をする際にも、新規ベンチャーの方の集まりに行ったら、あえて大企業の事例を話たりというようにしています。

 

お客さまと話すときには、自分のタスク化の際にもしているように、タスクを「分解」して、課題の構造や解決策の展開ステップ、スケジュールなどを極力明確にしてお伝えするようにしています。

 

ゼネラリストのプロであること!

 

Q.湯田さんは、全然立ち位置が違う人をつなげられる人だと思いますが、その際に心がけていることはありますか?

 

ゼネラリストのプロフェッショナルになるということです。周りにいるスペシャリストたちにどんなパスを出したら動けるのか、を常に考えています。また、それぞれのスペシャリストの特性や、逆にどんな穴があるのかなども把握して、どう組み合わせたらよいのかなどを「俯瞰」して考えています。また、アポのあとに参加者に「疑問点や、つぎにつなげたいことはなにか?」というフックをもらって次につなげていきます。これはゼネラルならではの良さだと思います。
 

おわりに

 

湯田さんに企画力について伺っていたなかで、「飲みの場での佇まい」の話もありました。飲みの場で崩れない、自然な配慮ができるということで、会食に同席する機会が多かった湯田さん。お酒が強いということもあり、話したことはしっかり覚えていて、何かひっかかることは帰りの電車で検索などもしているそうです。きっとしっかり未来投資につながるフックをつくっているんだと思います。

 

湯田さん、今回は企画人に登場いただきましたが、社内外で7枚の名刺を持つというのは、まさに組織のボーダーを超えた「越境人」。いつか【越境人】の連載にも登場しますので、お楽しみに! また、湯田さんには子どもの頃の面白いエピソードもありましたので、そちらは【企画人番外編】でご紹介します。

この記事の筆者

yoko koga

こが ようこ

IT企業にてSE、営業として働き妊娠を機に退社。地域でママ向けのイベント・講座を行う団体の代表をしている。 住んでる地域を楽しいところにしたい!という活動を展開中。好きな言葉は「なんとかなる」、子育てモットーは「死ぬこと以外はかすり傷」。