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2017.04.26

【B面】ビジネスとしての厳しい判断と子どもの楽しいを大切にした仕掛けづくり

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 


 

今回の企画人は、東証一部上場のコンサルティング会社でコンサル営業を7年したのち、学童保育の経営を譲り受け、1校だった学童「LIC Kid’s」を17校まで増やしている森本潤さん。【A面】では、時期が来たから退職し、学童保育事業の話があったから引き継いだけれど、そこからは戦略的にかつ着実に校舎を増やしていっている話を伺いました。今回の【B面】では、校舎を着実に増やしていった裏側にある森本さんの企画力を紐解きます。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面―企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【B面】です。

 

オーバースペックはあっさり辞める! サービスをシンプルに

 

Q.学童保育1校を引き継いだのちに、まず行ったことを教えてください。

 

まず社内組織が無法地帯だったのを、会社のルールを見直して、改めました。さらに生徒・保護者向けのサービスで求められている価値と費用のバランスを見直しました。例えば、オーバースペックとなっている送迎サービスでは、マンションの部屋まで生徒を送り届けていましたが、これをマンション前までに変更しています。その代わり、別途頂いていた送迎料金を無料にしました。

 

そのほか、保育園のように手書きの連絡帳があったのも、紙からメールへ移行して、今はブログで全体の様子が知れるようにと、2年をかけて移行していきました。手書きで各個人の連絡帳をつけると、職員が連絡帳にかなり時間をとられてしまいますからね。

 

全体としては、最低限のサービスに絞って基本料金を下げ、その分、各自必要なものはオプションで選んでいただける形に見直しました。

 

子どもの未来のために、将来を広げる・深める活動を


 

Q.各自が選べるオプションというのはどういうのがあるのですか?

 

学習プログラムや体験型のイベントなど、さまざまなオプションを用意しています。またオプションではないですが、LIC Kid’sの特徴としては未来を語ろうプロジェクトとして、子どもの将来について「広げる」「深める」という2つのアプローチをしています。

 

広げるは、いろんな仕事や世のなかを知り選択肢を広げるということ。深めるは、自分の好きなことや興味のあることを考える機会にしています。実際に職業ウェークラリーとして色んな職種の方にインタビューをしたり、職業マップと言って「絵が好き」に関連する仕事はなにか調べて書いたりというようなことを毎月やっています。

 

それを大きくしたものとして東京ビッグサイトでリックタウンという全校合わせてのイベントを毎年実施しています。自分の将来ビジョンを明確にして、2ヵ月準備をしたのち、各自職業として実行してイベント内で使用する仮想通過を稼ぐものです。

 

Q.なんで未来を語ろうプロジェクトを始められたんですか?

 

まだ校舎が2校舎のときに、当時ツイッターでソフトバンクの孫さんが「私だったら子どもたちに毎月自分の将来のことを考えさせる」というようなことを言っていて、そういうことをやっていこうと思いました。「リックタウン」というイベントは生徒さんにも保護者の方にも大好評で、毎年大盛況になっています。

 

「教える」から入らない! 「楽しむ・面白い」から考える

 

Q.イベントなどは、森本さん発案のものが多いんですか?

 

未来を語るプロジェクトは自分からはじめましたが、実際の内容や先ほどの「リックタウン」もメンバーの発案でした。基本的にイベントの企画は担当者に任せています。私がしているのは、担当者がイメージでもっているものの仕組化や、コンセプトや見せ方などを整えることなどです。

 

大事なことは、面白い・楽しいものであることで、さらにためになるものです。子どもが参加したくなり、さらに保護者も同意しやすいもの、両方のYesが必要なので。よく、この「面白い・楽しい」と「ためになる」というのを逆にして、最初に「ためになる、教えたい」から入る人が多いとう印象です。本当に大切な要素、大前提を落とさないように注意しています。

 

学童も大前提は「楽しむ」だと思っています。

 

おわりに

 

なかなか既存のサービスをやめるというのは決断が難しいものですが、学童保育をきちんと成り立たせるために「ビジネス」視点でジャッジしているところや、イベントもきちんとコンセプト、見せ方などを考えているところが森本さんだからこその学童経営だと思いました。そんな中でも子どもの「楽しむ」を1番に考え、子どもの未来に向けた取り組みも多数されているところが印象に残りました。

 

話しを伺っていて、自分の子どもを通わせたいと思ったほど。(私の住む地域にLIC Kid’sの面が到達するのは何年後でしょうか。面ってなに?という方は【A面】をどうぞ)LIC Kid’sが首都圏をおさえる日が楽しみです!

この記事の筆者

yoko koga

こが ようこ

IT企業にてSE、営業として働き妊娠を機に退社。地域でママ向けのイベント・講座を行う団体の代表をしている。 住んでる地域を楽しいところにしたい!という活動を展開中。好きな言葉は「なんとかなる」、子育てモットーは「死ぬこと以外はかすり傷」。