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2017.07.13

【B面】妻がアイデアを出し、夫がカタチにする! 夫婦の企画力

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 


 

今回の企画人は、「産後サポートままのわ」をはじめ、出張「父親学級」や産後手帳の出版などさまざまな事業をされている株式会社アイナロハの代表取締役 渡辺大地さん。アイナロハを始めるのも、奥様のやりたいという気持ちから。実は各事業の立ち上げの経緯には奥様の存在が!! そんな渡辺家夫婦の企画力についてお話しを伺いました。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面―企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【B面】です。

 

会社立ち上げの裏には妻の仕切り


 

Q.会社立ち上げまでの経緯を伺いましたが、元々興味がない中で、立ち上げはスムーズに進まれたんですか?

 

2011年末に退職すると同時に会社を立ち上げたんですが、当初僕にはあまり興味が持てなかったので何もしていませんでした。ですが、2012年7月に妻が出産予定だったので、そこまでに人を雇って、実際に生まれた子で沐浴研修をやろう! と、妻が決め、おしりが決まった状態になり、やっと動くようになったという感じです。

 

目標が決まって頑張れたのか、結局、赤ちゃん部分は助産師さんに研修をお願いして、前倒しの2012年6月にサービスインしました。

 

Q.奥様のやりたいの声から会社を立ち上げ、そして奥様が期限を決めてから、動き出したという感じなんですね。

 

彼女は色んなアイデアが出てきたり、人に会うのが好きなので、「こんなことやりたい!」といつも最終形態だけ伝えてくるので、それを自分が面白いと思ったらカタチにしていくという分担になっていると思います。
 

商品化は、妻のひと声!


 

Q.そのほかにも夫婦で企画したものはありますか?

 

会社を立ち上げたばっかりのころに子育てイベントでブース出展することになりました。他の参加企業は試供品等を来場者にプレゼントをするということで、うちも何か配りたいと思いました。ただ家事代行のチラシだけを配るのもツマラナイと思い、折角なら読み物を配ろう! と、12Pくらいの冊子を手作りしました。産後に準備しておくこととして、産後手帳として作成し、最後のページに産後サポートの案内を載せる形にしました。

 

妊娠中の情報は溢れていますが、産後の情報が少なかったというのもあり、産後手帳が好評で、「続編」が欲しいという声をもらいました。そのほかいただいたお客さまの声などを追加して、2回目のイベントでまた配布しました。

 

そしたら今度は、男の人向けが欲しいという声をもらいました。面白そうだと思って試作品を作ってみたものの、そのころにはイベント出展の予定はなかったので、欲しい人には無料で配布しようと思ってブログで記事にしました。それを、有名な方がツイートしてくれたおかげで数千部の問い合わせが来て……。そこで「そんなに需要があるなら、ちゃんと製本して販売しよう!」と言ったのは、妻ですね。

 

アイナロハの「産後手帳」「オトコの産後手帳」は、そういった経緯で商品化し、その後、書き込み式で「めおと産後手帖」を制作したところ、新聞やテレビでも取り上げていただき、1万冊ほど売れました。

 

夫は、カタチにして、ブラッシュアップしていく


 

Q.夫婦二人三脚で、そこにお客様の声をひろってよりよくしていくというカタチなんですね。父親学級の方は渡辺さんご自身の企画力という感じがしますが、どうですか?

 

はじまりはやはり産後サポートを利用しているお客様の「夫に理解されない」という声をスタッフが拾ってきたところからです。理解されるよう父親にもっと産後の大変さを知ってもらう研修があったら、産後サポートも普及するかもしれないなと。そして当時自分だけ暇だったので(産後サポートの現場に入れないので)、妻から「講座やってみて」と言われて企画を練りました。

 

企画書をつくって、色々売り込んでも全然ダメで、妻が出産したクリニックに頼んでトライアルでやらせてもらったのが初回です。それが好評で、レギュラー化したいと言ってもらい、そこから4カ月後にNHKの「おはよう日本」に紹介されたのが、きっかけで問い合わせが来るようになりました。

 

当時は「産後クライシス」という言葉が出始めたときだったこともあり、NHKの直後に東京新聞と中日新聞の元旦号にも特集されました。
 

Q.そこから全国に呼ばれるようになったんですね。本当に全国各地を飛び回られていますよね。講座自体の工夫などあったら、教えてください。

 

トライアルをさせていただいた産院から、「立ち合い出産のレクチャー」という希望をいただいて、最初はその内容で講座をやりました。これは男性からの評判はよかったんですが、女性からは「講座を受講したのに、大した役に立たなかった」とあまり評判がよくなく・・・・・・。

 

そこで、数カ月後に抜本的に内容を変えました。やはり女性の満足度が低いと致命的だと。そこからは、夫婦間のコミュニケーションをメインにしています。夫婦向けの講座は、女性に満足してもらった方が夫婦の関係がよくなる気がします。妻が満足していると夫もよかったなと思いやすいようです。今は夫婦向け、夫婦分かれて受講など、地域性なども加味して、開催しています。
 

おわりに

 

今回は、渡辺大地さんお1人への取材でしたが、妻のひと声から夫がカタチにしていくという夫婦の企画力のお話しになりました。お互いを補いあいながら、そしてそこに現場の声、お客様の声を丁寧に拾い、試行錯誤をされているから、お客様の支持があり、所沢からスタートした産後サポート事業は埼玉、東京、神奈川、千葉、企業の福利厚生と広がっています。

 

今後はサポート時期が広がり、さらに企業などでの講座も増えている渡辺さん。渡辺夫婦から産後サポートの輪が広がっていくと期待しています!

この記事の筆者

yoko koga

こが ようこ

IT企業にてSE、営業として働き妊娠を機に退社。地域でママ向けのイベント・講座を行う団体の代表をしている。 住んでる地域を楽しいところにしたい!という活動を展開中。好きな言葉は「なんとかなる」、子育てモットーは「死ぬこと以外はかすり傷」。