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2015.10.05

A面:塚原文奈さん(株式会社ブラケット 取締役)/会社員からフリーランスを経て、会社役員に。自由自在なキャリアチェンジで進み続ける

 

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 

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今回の「企画人」は、最短2分でオンラインショップを無料作成できるサービス、「STORES.jp」などを手がける株式会社ブラケット取締役の塚原文奈さん。塚原さんは、サイバーエージェントで6年のキャリアを積んだ後、個人事業主としての経験も経て、2012年より株式会社ブラケットに参画。それぞれの局面で鍛えられてきた企画力を活かし、個と組織を自由に行き来しながらチャレンジを続ける塚原さんに、その背景や普段の思考方法を聞いた。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面—企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【A面】です。

 

29歳でふと、「30歳になったら会社を辞めよう」と思った

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Q. 現在は株式会社ブラケット(以下、ブラケット)の取締役としてご活躍中の塚原さん。現在までどのような道のりを歩まれてきたのでしょうか。

 

新卒では人材系の会社に入って、転職のお手伝いをするキャリアコンサルタントとして約1年ほど働きました。もともと大学で就職活動をしていたとき、どの業界にいきたいというより「新規事業が立ち上げられるような会社に行きたい」と思っていて。その会社に就職したのも、若い人が活躍しているところに惹かれたからでした。

 

ただ大きな会社だったので、入ってみたら、私には少し環境が整いすぎていて。新卒から生意気なんですが(笑)、もう少し、わけもわからずにもがくような経験がしてみたいな……と思うように。そんな矢先、知り合いから、「サイバーエージェントで新しい事業をやるから、どう?」という話をもらって、「いく!」と直感で決めました。

 

サイバーエージェントもすでに大きな会社だと感じていましたが、新しい事業ということで「まだ会社の中の人も経験していないことに、よそから入ってきた人間がチャレンジできる」というところにすごく魅力を感じたんです。転職後はコマース事業の立ち上げから、営業、マーケティング、事業推進などに携わりながら6年ほど勤務。30歳になったのを機に退職して、個人事業主として独立しました。

 

Q.退職後、フリーランスを選択したのはなぜでしょう?

 

もともと最終的にはフリーランスや起業など、自分で何かやりたい、と思っていたんです。ただ、会社の仕事も面白くてやめるきっかけもなかった。それでふと、29歳の終わりごろに思い立って、「じゃあ、30歳になったら会社辞めよう」と決めて(笑)。

 

会社を辞めた後、いずれ自分だけで事業や会社をやるにしても、その前にもう数年だけ、“ネタ”的に別のことをしてもいいなと思い、実は研究機関への就職も考えたりしていました。ただ、文化の違う組織でこれまで培ってきたスピード感が失われてしまうのは嫌だなと考え直して、寄り道はせずに独立しよう、と決めました。

 

フリーランスで経験を積んだ後、再び組織へコミットを選択

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Q.その後、ブラケットにジョインすることになった経緯は……?

 

フリーランスとして事業企画やプロジェクト推進などのお手伝いをしながら1年半ほど過ぎたころ、次のステップとしては自分で会社をつくるか、海外で仕事をするか、何かもう1回、別のチャレンジをしてみたいなと思うようになりました。

 

自分で会社をつくるなら、会社をつくるのは目的ではなく手段なので、まずは「自分の事業」というのを、イチからつくってみたいなと考え始めていました。一方で海外路線も、たまたまタイから仕事のお誘いをいただいて。どっちにしようか……と考えていたときに、共通の知人を通して出会ったのがブラケット代表の光本でした。

 

これが不思議なんですが、会ったときに直感で「ああ、この人と仕事したい」と思ったんですよね。本当に、言葉にできる理由はないんですけど。そして代表も、会ったその日に、「一緒に働かない?」と言ってくれて。その場で「そうします!」と決めちゃいました。

 

もちろん、サービスに対しても興味があったことや、まだ当時はメンバーが3人しかいなくて、これから新しい事業を作っていく予定があったことなどにも魅力を感じました。でも何より、この代表と一緒にならば会社組織に戻ってもいいな、と思えたのが大きかったですね。それが2012年の1月ごろ。まだ「STORES.jp」が生まれる前の話です。

 

「数字を達成したい!」一心で、知らず鍛えられた企画力?!

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Q.ところでサイバーエージェント勤務当時も、さまざまな職種をご経験されていますよね。例えば営業経験などはやってみてどうでしたか?

 

当時、営業は初めてだったんですが、意外と面白くて。人と話すのも好きですし、新しい人と会うのも好きだったので、新規開拓も全然苦じゃなかったんですよね。 広告枠も、なければ自分で企画してつくればいいし、ソリューションを自分で考えられるというのが向いていたのかも。

 

Q.「なければつくればいい」という発想も、企画体質のあらわれな気がします。その発想はどうやって身についてきたものだと思いますか……?

 

そうですね……、あまり意識したことはないです。ただ単純に、やっぱり数字は絶対達成したいじゃないですか(笑)。もちろん、前提としてお客さんのことを考えて、お客さんのためになる提案をするんですが、その上でやっぱり数字は達成したいから、「じゃあ、決まるにはどうすればいいか」を考える。もし今の枠で決まるものがないなら、新しくつくるしかない。 崇高な感じというよりは、そういうがむしゃらな気持ちが根本かなと思います。

 

・  ・ ・

 

以上、【A面】では、塚原さんがブラケット取締役になるまでのご経歴や、そのキャリアの中で育まれてきた企画思考についてお話を伺いました。

 

後編となる【B面】では、ブラケットの人気サービス「STORES.jp」の立ち上げの背景や、企画を立てるときのポイントについて伺います。どうぞお楽しみに。

 

<つづく>

この記事の筆者

なべこ

なべこ

日本でPR会社勤務を経てフィジー留学、オーストラリアで日本語フリーペーパー編集部でのライター、田舎での農場遊牧生活などを経て帰国。現在はライティングや広報まわりのいろいろをナリワイとさせていただきながら、湘南界隈を拠点にゆるゆると生息中。