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2015.11.11

【企画人:A面】細野真悟さん(リクナビNEXT編集長)/社内で3足、社外で4、5足の生き方

 

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 

細野さんの画像

 

今回の「企画人」は、株式会社リクルートキャリアリクナビNEXT編集長を担う細野真悟さん。実は細野さん、会社内でも責任のある立場を任されて成果を生み続けながら、プライベートでは音楽コラボアプリ『nana』のサービス開発にも携わるなど、社外でも数々の実績を積み、さらには趣味でも有名人!?という、何足ものわらじを履きこなす。会社にいながら、なぜそれほどまでに自由自在に活躍することが可能なのか――? 細野さんの秘密に迫る。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面—企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【A面】です。

 

リクナビNEXT編集長を担う傍ら、社外でも複数の新規事業をサポート

細野さんの取材風景の画像

 

Q.まずは今、社内でやっていることから教えてください。

 

会社では転職サイト「リクナビNEXT」の編集長と、メディア企画部 商品部長を兼務させていただいています。部のメンバーは40人で、ここにある4つのグループを見ています。

 

日々やっていることは、大きく3つ。1つめは、メディアや商品のあり方について、中長期の戦略を描く仕事。2つめは、短期の業績や施策に関して、マネージャーの伴走役として日々の壁打ち。そして3つめが、企画マンの育成です。

 

企画マンって、自分でどういう力をつけたらいいのかが見えづらくて、意外にキャリアを悩んでいるんですよ。そこで、企画に求められるスキルを明確化し、それをちゃんと測定できるようなチェックシートをつくり、レベルを可視化できるしくみをつくって、それにひもづく評価のしくみも整えて。中長期的に強い企画が出続けるような組織づくりを行っています。

 

Q.それだけでも日々お忙しいと思うのですが、社外でもいろいろと活動されているとか。

 

社外で、新規のサービスやビジネスを生み出す情熱のある人をお手伝いするというのが、僕のもうひとつのミッション。会社で働きながら、3年ほど前から始めて、音楽アプリの『nana』や発想ワークショップのアイデアプリント、そして企画ラボとも連携している『プランナーズ』など、今まで4社ほどお手伝いさせていただいてきています。

 

社外のよさは、僕の個人的な感情で、本当に応援したいものを選べるというところ。世の中いろんなサービスがありますが、全部を手伝える時間はないので、僕がビジョンに共感できることに、情熱を傾けてやっている人を全力で応援したいというという思いでサービスを選び、声をかけて、何か手伝えないかというのを模索するというのを続けています。

 

「自分の持っている企画メソッドは社外でも通用するのか?」

細野さんがタブレットを見ている画像

 

Q. そもそも、社外活動としての取り組みを初めて行った経緯は?

 

きっかけは知り合いの会社から、新規事業の立ち上げを手伝ってほしいと声をかけていただいたこと。初めての経験でしたが、「自分の持っている企画のメソッドは社外でも通用するのか?」を知りたくて、プロジェクトに参加させてもらうことになりました。

 

新規のサービスを立ち上げていくプロセスを2ヵ月間ファシリテートさせていただいたのですが、結果的にすごく感謝されて。「あれ!?」と(笑)。「企画力や、自分の中にあるワークフローって、意外と社外でも応用できるんだ」という自信を、そこで初めて得ることができたんです。

 

Q.音楽アプリ『nana』に携わることになった経緯は?

 

初めは『nana』のユーザーとして楽しんでいたんですが、これ、マネタイズのモデルが見えないなと。ヘビーユーザーとしては絶対につぶれられたら困るので(笑)、“もしお役に立てるようだったら、ビジネスモデルの議論に入れてもらえませんか?”と、自分から連絡したんです。

 

そこで「ぜひ」と受け入れていただいて。社長も情熱があり、僕もヘビーユーザーとしてそのサービスが大好きだったので。ユーザーがつくるサービスって面白いんじゃないか?と思ったこともあります。

 

実際は、サポートさせていただきながら、自分にとってもすごく学びの多い機会になりました。例えば、マネタイズが先か、ユーザー獲得が先かという議論。「マネタイズを先にして、外からもお金をとれる体制にしたほうがいいのでは」という僕と、「いやいや、ここはガンガンお金を入れて勝負していこう」という社長とで意見が割れて。

 

社長の案がハイリスクハイリターンなら、僕の案はローリスク、ミドルリターン。どちらでいくのかは双方主張し、かなり意見を交わしあいました。「なるほど、ベンチャーはこういうタイミングで勝負したほうがいいんだな」など、大企業では出てこない考え方に触れられ、勝負どころの嗅覚が強化されて。

 

社内では体験できないことを、本気でやっている人たちの中に入って一緒に考える機会というのはなかなかありません。ここにジョインさせてもらって得た経験値はすごく大きかったですね。

 

3年間で丸60日間を費やすほどのヘビーユーザーとしても活躍

nanaの細野さんユーザー表の画像

 

Q.ちなみに『nana』ではユーザーとしても大活躍されているとか。

 

僕、相当なハードユーザーなんです。この間も、品川で開催された「nanaフェス」という1,800人くらい入るリアルイベントで、“ハモハモ大魔神”として歌ってきたんですが(笑)。10代20代の女子に混じって、おじさんがひとり。

 

「nana」は声や楽器などの音を投稿して交流するアプリですが、僕はこれまで約1,700曲投稿して、1,1000回の“拍手”をしてきています。この前、自分がこのアプリに費やしてきた時間を計算してみたんです。

 

1曲歌って投稿するのに、聞いて、覚えて、投稿して約20分。また、1曲あたり90秒聞いてよかったら“拍手”するので、だいたいその確率が1/3として、90秒×1,1000拍手×3という時間。合計したら、24時間不眠不休で『nana』をやっていたとしても、この3年間60.7日を費やしているということがわかりました(笑)。

 

なので、僕が『nana』を手伝わせてもらっているときはまた、またちょっとレベル感が違う。ユーザーとして毎日3曲くらい歌いながら、“絶対つぶれるなよ!”と鬼気迫る感じでサポートさせていただいていました。

 

・  ・  ・

 

以上、【A面】では、限られた時間のなかで社内、社外、プライベートと何足ものわらじを履きこなす、細野さんのライフスタイルについてお話を伺いました。

 

後編となる【B面】では、そんな自由自在な日々を実現する細野さんの根本にある「企画力」の具体的な内容に迫ります。細野流、企画の奥義をお楽しみに。

 

<つづく>

 

 

この記事の筆者

なべこ

なべこ

日本でPR会社勤務を経てフィジー留学、オーストラリアで日本語フリーペーパー編集部でのライター、田舎での農場遊牧生活などを経て帰国。現在はライティングや広報まわりのいろいろをナリワイとさせていただきながら、湘南界隈を拠点にゆるゆると生息中。