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2015.12.01

【企画人:A面】木村直人さん(株式会社ITプロパートナーズ 代表取締役)/自立する覚悟が、働き方を変える

 

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 

木村直人さんの画像

 

今回の「企画人」は、株式会社ITプロパートナーズ代表取締役の木村直人さん。「IT起業家やフリーランスの自立を支える」をテーマに、即戦力となるエンジニアやデザイナーに週2日からの常駐案件を紹介するこのサービスには、2014年9月のリリースから約1年で3,000名以上の優秀な人材が登録、登録企業数は250社を超える。企業・個人双方からの高い満足度が反響を呼び、成長を続けるITプロパートナーズの仕掛け人、木村さんの脳内に迫る。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面—企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【A面】です。

 

24歳で、大企業の「レールを外れる」覚悟を決めた

株式会社ITプロパートナーズのオフィス入口の画像

 

Q.これまでのキャリアについて教えてください。

 

新卒では大手保険会社に入りました。実は就職活動ってほとんどしていなくて。もともとは大学4年の4月から留学が決まっていたんですが、その直前、諸事情で留学が中止に。「それなら将来、自分でお金をためて海外へ行こう」と思い、きちんと吟味する間もなく、給料が高い順に採用試験を受けたんです。

 

入社してみたら、自分には全然合わなかった。周りに「こういう人になりたい」と思える人がいなくて、将来像が描けなくて。傍らでは40代の先輩も新卒の自分と同じ仕事をやっている。ここでずっと同じ仕事をやり続けて、この会社のことしかできなくていいんだろうか?と思うようになり、1年後には転職を決めました。

 

木村直人さんの画像

 

Q. 24歳の転職当時、当時考えていたことは?

 

2006年当時は、今ほど転職がスタンダードではない時期。だから自分としても、今いる大企業から退職し、レールを外れるなら、もとのレール(大企業)には戻ろうと思っても戻れない、と覚悟を決めました。

 

会社の看板がなくなって、どう生きていくか。そうしたらもう自立して生きていくしかない、と。そこから働き方、生き方の考え方が変わりました。これが、僕のキャリアで一番の転機。「自立して働く人を応援する」という今の事業にもつながっていると思います。

 

10人弱のベンチャーに転職、『Green』立ち上げに奔走

ITプロパートナーズ社、オフィスの一角の画像

ITプロパートナーズ社、オフィスの一角

 

Q.縁あって、当時まだ10人弱の株式会社I&Gパートナーズ(現:株式会社アトラエ)にジョインしたということですが。

 

ひたすらに楽しかった。毎日mixiの日記に「超楽しい、超楽しい」って書いていましたね(笑)。人に言われたことをやるという環境から、ゼロから自分で考える環境になり、初めて「仕事をしている」と感じて。

 

当時は転職サイト『Green』の立ち上げ期。サイトオープンを1ヵ月後に控え、「サービスがまだないのに売る」という状況で、メンバー全員が奔走して、1ヵ月で125社を受注したんです。そうして必死で成約した会社に取材もして、原稿も書いて。

 

先輩たちはすごく仕事ができて、当時の僕は本当に何もできない、最下層。でも本当に楽しかった。やれることが満載で、どんどんできることが増えていって。ここでの6年半が、僕の仕事のほぼすべてを形成していると思います。

 

課題があるなら、どう変えればいいかを考えて動き出せばいい

ミーティング風景の画像

 

Q.営業以外の面でも、今の仕事のやり方につながっていると感じることはありますか?

 

営業は営業だけ、ではなく、プロジェクト的に採用チームが発足したり、ビジョン検討チームが走ったりと、何か課題があれば、「これをこう変えたら?」「じゃあそれやろう」とプロジェクトが自然発生する環境でした。自分で発信すればそれがプロジェクトになり、できることも増えていく。そんな感覚を身につけさせてもらったなと。

 

自分も、常に成長し続けていないとこれから生きていけない、という危機感があったので、前のめりでした。自分でレールを外れて、自立して生きることを選んだのに、同世代と比べて自分のできることの方が少なかったりしたら“すげーやだ、もうそんなの死にたい”くらいに思っていたので。絶対に負けない、という気持ちが背中を押していたのかもしれません。

 

「自立したい」人材の支援を目指し転職、そして起業へ

木村直人さんの画像

 

Q.次なる転職を決意した背景は?

 

I&Gパートナーズでの6年半を経て『Green』も軌道にのってきたころ、初めて「自分は何がしたいか」と考えて。自分の転職経験もあって、やっぱり働き方や生き方の分野に取り組んでいきたい、と思うようになったんです。

 

縁あって「新しい仕事文化をつくる」という理念に共感したエッセンス株式会社に入社。ITプロパートナーズ事業部を立ち上げました。

 

成果が出るまでは、苦しかったですね……。毎日、水を張った洗面器に顔をつけているような苦しさの中にいました。ベンチャー企業の事業立ち上げって、営業も、マーケも、採用も、メンバーの教育もすべて自分でやらないといけない。お金もないので、当然売り上げをあげながらすべてを並行してやっていかないといけないので、本当に苦しい。

 

ただ、そこで覚悟を新たにできたからこそ、徐々に成果も出始め、自分で立ち上げた事業を新しい会社に業務移管してもらって、今の株式会社ITプロパートナーズが誕生することになったんです。

 

・  ・  ・

 

以上、【A面】では、木村さん自身のキャリアや仕事観について聞きました。

 

後編となる【B面】では、現在急成長を遂げているITプロパートナーズの生まれた企画背景や、次々とサービスを成長させる施策を打ち出す木村さんの、企画の極意を伺います。

 

<つづく>

 

 

この記事の筆者

なべこ

なべこ

日本でPR会社勤務を経てフィジー留学、オーストラリアで日本語フリーペーパー編集部でのライター、田舎での農場遊牧生活などを経て帰国。現在はライティングや広報まわりのいろいろをナリワイとさせていただきながら、湘南界隈を拠点にゆるゆると生息中。