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2016.06.06

【企画人:A面】見山謙一郎さん(「株式会社フィールド・デザイン・ネットワークス」 代表取締役)/人としての成長、人とのつながりを大事にすることで新たな価値を生み出し続けたキャリア

 

【インタビュー「企画人」 】
「企画人」は自由だ。働き方も自由だ。理想と現実のギャップを埋めるチカラ、「企画力」があれば、仕事も、はたらきカタも、プライベートも、人生はもっと自由にデザインできる。多様な企画力を駆使してその人らしい生き方を実現している先人たちを訪ね、「A面:生き方・働き方」「B面:企画のポイント」をテーマに話を聞く。

 

見山謙一郎さん

 

今回の「企画人」は、で「株式会社フィールド・デザイン・ネットワークス」の代表取締役、「事業構想大学院大学」の特任教授、「多摩大学 経営情報学部」の客員教授、「環境省 中央環境審議会(循環型社会部会)」委員、「次世代人財塾・適十塾」塾長など、何足ものわらじを軽やかに履きこなす見山謙一郎さん。銀行マンとしてスタートさせたキャリアは、環境ビジネス、地域活性化、途上国ビジネスの戦略立案、起業家育成や新事業の創造など自身でも予想しなかった分野へ幅を広げ、現在進行形で新たな道を築き上げている。絶えず思考を回転させ、発展的なアイデアを生み出す秘訣として出てきたキーワードは「つなげる」ことと「リバース(逆転)」の視点。この2つを用いることで世間にどんな化学反応を起こすことができるのか、見山さんの「企画力」の内側に迫る。

 

※記事は【A面—生き方・働き方】と【B面—企画のポイント】の2回に分けてお届けします。本記事は【A面】です。

 

「人として成長し続けること」を意識してスタートを切ったキャリア

見山謙一郎さん
 

Q.これまでのご経歴についてお聞かせください

 

大学を卒業してから最初に入った会社は住友銀行(現三井住友銀行)でした。銀行には15年半勤め、退職した後はap bankの理事として約3年間参画。その後2009年に株式会社フィールド・デザイン・ネットワークスを立ち上げて現在にいたります。

 

起業してからは大学の講義を任せていただいたり、環境省 中央環境審議会へ委員として参加させていただいたり、大学の学生主体の団体「適十塾」を創設して塾長も努めています。

 

Q. 最初の就職先として、銀行マンとしての道を選択した理由は何だったのでしょうか?

 

銀行でなら「人として成長し続けることができる」と思えたのが大きかったですね。当時まだ22歳と若かったのですが、僕なりに、過去の成長の多くは人から受けた影響が大きかったということを感じていたんです。なので、自分が成長し続けるためには絶えず人と出会い続けることが大事だと思っていました。

 

また銀行への就職の背中を押したのは、面接のときにかけられた「銀行ではモノを売るのではなく、自分という人を売るんだよ」という言葉でした。生涯に渡って人としての円熟味が増す仕事がしたいと思っていたので、その言葉で迷うことなく銀行への就職を決めましたね。

 

銀行に勤めていた15年半は、個人営業から法人営業、不良債権の回収から上場企業の担当まで、就職前に想像していた通り、多くの人との出会いを経験しながら幅広い仕事を任せてもらいました。

 

人生は選択の連続。常に「後悔をしない」選択をし続ける

見山謙一郎さん

 

Q. そのまま銀行に勤めていれば約束された未来があったはずなのに、退職してap bankへと参画することにしたきっかけは何だったのでしょうか?

 

「自分にとって最も後悔が少ない選択」について考えたときに、退職を決断しました。当時環境ビジネスに興味を持ち始めていた頃で、人を通してたまたまap bankを立ち上げた音楽プロデューサーの小林武史さんと知り合うきっかけがあったんです。それから何度か会って話していくうちに本格的にap bankへの参画のお誘いを受けて。

 

かなり迷ったんですが、銀行に残る人生と一歩踏み出して新しい道を行く人生、どちらの方が後悔が少ないかを考えたとき、「何であのときap bankの誘いを断ったんだろう」と悔やむ日が必ず来ると思ったんです。それで、退職の意思を固めました。

 

Q. 「一歩踏み出す勇気」はどのようにして生まれるのでしょうか?

 

 チャンスが訪れたときに、自分に謙遜してはいけないと思っています。「自分にはできないかもしれない」と思うのではなく、「相手に期待されていることに応えよう」というポジティブな思考に変換し、自分を信じて覚悟を決めれば一歩を踏み出すことができると思います。踏み出さないと何も始まらないですよね。僕も銀行を辞めるという一歩を踏み出さなければ、今の自分はありませんでした。

 

それでも踏み出せないというとき、僕は常に「後で後悔をしない選択は何だろう」ということを考えて決断してきました。実際に、自分で選んできた道に今でも後悔はしていません。

 

働く上で大事にしていることは「つながり」を作ること

見山謙一郎さん

 

Q.途上国ビジネス、地域活性化、環境ビジネスの戦略立案など様々な企画を手掛けてきていらっしゃいますが、共通して大事にしていることはありますか?

 

「つなげる」ということですね。「つなげ方」にも色々あるんですが、例えば途上国ビジネスや地域活性化について考える場合はその国や地域にもともとあった伝統や文化を活かしながら新しいモノをつなげるということを意識しています。

 

「つなぐ」という行為は、双方にとってメリットがなくては意味がないんです。もともとあったものを駆逐するようなつなげ方は、本当の意味で価値を生んでいるとは言えない。古いモノと新しいモノが上手くつながったときに生まれる“まったく新しいモノ”にこそ価値があると思って今後も「つなげる」ことを続けていきたいと思います。

 

以上、【A面】では、見山さんのキャリアと仕事に対するスタンスなどについて伺いました。

 

後編となる【B面】では、プラスαの価値を生み出す「つながり」を見つけるためのヒントと、見山さんが考える「企画力」について迫ります。

 

<つづく>

この記事の筆者

島袋芙貴乃

Fukino Shimabukuro

編集者・ライター 月刊ライフスタイル誌の立ち上げ・編集、ブライダル情報誌の編集を経て2015年10月よりフリーランス活動を開始。プライベートでは海、山、星空、夕日が落ちるタイミングのマジックアワーが好きで、旅行は自然を満喫派。邪念を払って毎日ありったけの感謝だけを感じて生きることが夢。