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2016.08.04

【企画の本】アイデアの神様はアイデアを考えぬくと降りてくる(後編)

企画の本 USJ

 

シゴトクリエイターの大橋です。

 

企画人コーナーでインタビューいただいたというご縁から、「企画力があれば世の中もっと楽しい」という趣旨に強く賛同し、この書評コラムを書かせてもらいました。楽しんでもらえれば嬉しいです。

 

前編では、森岡さん流「アイデアを生み出す思考法、イノベーションフレームワーク」の中でも、「フレームワーク」と「リアプライ」についてご紹介しました。後編では、「ストック」、「コミットメント」について紐解いていきます。

 

※記事は(前編)と(後編)の2回に分けてお届けします。本記事は(後編)です。

 

3.ストック アイデアを貯める、ネタを貯めまくる

アイデアの画像
 

著者はモンスターハンターを誘致するというときに徹底した消費者、つまりモンハンをプレイしてその世界観を追究した上でカプコンを訪れています。2ヶ月弱で300時間プレイしているので、仕事勤務中では当然ないので、徹底的にやったことが分かります。これもひとつのストックです。

 

あたり前ですがモンハンをプレイすることがその世界観を理解し、かつUSJに相応しいプランでありアイデアだからやっているわけですね。これを上っ面だけで、クライアントのサービスをファンとしてやる、ということではないですね。ファンはもちろん嬉しいわけですが、モンハンをプレイして楽しむことが目的ではないということです。

 

この辺り慣れてないと全く違いが分からないかもしれませんが、例えば旅行が好きなのと旅行会社に勤めることが全く異なるような話です。前者は単に趣味が旅行ですが、後者は添乗員や企画を立ててお客さんが喜ぶ旅行企画を作るのが主な仕事になります。もちろん、旅行が好きという経験は大事ですが、旅行をしたい人はお客さんであって、旅行を企画するのはお客さんではありません。

 

本書では、USJは800人程度の中小企業であり、売上も800億というような記述があったと思いますが、これをどう取るかも大事でしょう。とても大きな数字で中小企業という規模ではないんじゃないかというのが私の印象です。そういう部分は著者の視点から引き算して捉える必要がありますよね

 

そしてストックとは、単に経験でもいいですし、面白そうなことをやったり、活かせそうなことでなくても試したりといういわゆるプランナーが大好きな「遊びが仕事」という感覚でしょう。モンハンをプレイしているのは消費者心理を学ぶためなんだというのは事実ですが、はためにはモンハンを楽しんでいる大人でしかないからですね(笑)

 

私もこのストックはやればやるほどいいと思いますし、効果的なストックなんていうことは多分なくて、著者もモンハンを単にやりたかっただけという部分もあるかもしれないですし、そのあたりはかなり自由に設定していいと思います。

 

アイデアについていえば、ストックしたものがないとひらめきようがないと私は思っています。ストックがないならストックを集めることになります。

 

4.コミットメント アイデアを形にするという揺るぎない気持ち

コミットの画像

 

著者はこれを精神論といっています。やる気ですね。考えぬくことです。1から3までをやったらあとは粘ることになります。そうすると、第6章でいっている「アイデアの神様」が降りてくるわけですね。本当に降りてくると思いますが、それまでに諦める人が多いわけです。

 

本書のタイトルにもある、ジェットコースターが夢の中で後ろ向きに動いたのは、著者が考えぬいたからこそ出てきた映像となります。それを一発でなにもせずアイデアを出したわけではないんですね。

 

おわりに

 

さて、アイデアのフレームワークとして、本書の第6章を中心にご紹介致しました。
 

シゴトクリエイターとして感じたのは、本書からは
 

  • アイデアを出す確率を上げる
  • アイデアを実行する確率を上げる

 

というような、数学的な意味で確率を上げるという感覚はとても賛同できました。実際にアイデアを出してもそれをどこまでやるかはかなり未知数なのです。自分が考えた自分のためのアイデアですらそうなので、人であればさらに分かりません。さらりとチームでアイデアをストックするということも触れられていますが、それもまた面白い視点です。

 

確率を上げるとは、ある種運の良さをあげることでもあります。アイデアを考えて成功確率が大体見えるなら果てしない潜水をして死ぬかもしれないのではなく、ある程度やれば酸素がもらえること、または潜水が終わることも明確です。そういう目安がないとかなりしんどいですからね。10個やったら1個あたることが分かれば、10個考えてみようと思えますからね。

 

本書はUSJをV字回復させた著者の実践もビジネス書として面白いですし、現場視点というか実践的で面白いです。かつ、今回ご紹介したようにアイデア出しの説明もかなり書かれています。

 

会社をV字回復するなんていうミッションはなかなかありません。しかし、自分の日常や仕事を面白くできないかという視点で自分企画、自分プロジェクトを作るときに活かしてみてはどうでしょうか? まずはやってみて改良してオリジナルのアイデアフレームワークを作るのもいいですね!

 

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この記事の筆者

大橋 弘宜

大橋 弘宜

シゴトクリエイター大橋弘宜。アイデアを形にすることをモットーに、新規事業相談などのビジネスを手がけている。最近はWebサービスというアウトプットで遊んでいます。 ブログ:新規事業アイデアコンサル シゴクリ http://readmaster.net/