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2016.03.28

メガヒットを生み出す仕事術!『ぼくらの仮説が世界をつくる』 佐渡島 庸平氏(著)

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こんにちは、junchaです。いよいよ、桜前線も北上中!
 

ということで、今回は「桜つながり」。あの『 ドラゴン桜 』をメガヒットさせた編集者・佐渡島 庸平さんの『ぼくらの仮説が世界をつくる』をご紹介します。

 

『ドラゴン桜』600万部超! 『 宇宙兄弟 』1600万部超! など、さまざまな大ヒット作を育てあげた編集者であり、作家エージェント会社「コルク」経営者でもある佐渡島氏。

 

たまたま書店でこの本を手にとったのですが、表紙を開くと冒頭は、1行の問いかけから始まります。そこから私は釘づけになりました。

 

世界は、これからどうなっていくのか?

ぼくらの仮説1
 
そして、その問いかけはこう続きます。
 

これから世界は、どうなっていくのでしょうか?
それは、誰にもわかりません。
だから、不安にもなるでしょう。
 
でも、ぼくは、
「世界がどうなるか」を心配する時間があるなら、
「世界をどうするか」を考えたいのです。

 

世界は、誰かが思い描いた「仮説」でできています。

 

誰かが「こうなるはずだ」「こうするとみんながハッピーになるぞ」
思い描いた大胆な「絵」から、世界は作られていくのです。

 

普段、私はわりと「仮説」を立てる方なので、「仮説」を分かった気でいましたが、この冒頭の言葉にハッとしました。改めて世界観が広がり、引きこまれました。

 

「仮説を先に立てる」アプローチ法

前例主義に陥らないためには、「先に」仮説を立ててみることです。
そして、その仮説を補強・修正するために、情報を集めてくる。その順番が大切です。「情報→仮説→実行→検証」ではなく、「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」とい順番で思考することで、現状に風穴を開けることができるのです。

 

ほとんどの人は、できるだけたくさんの情報を集めて、それから「仮説」を導くと思いますが、それでは新しいことは何も生まれない。重要なのは「仮説を先に立てる」ということ。はい、私も情報集めてから「仮説」立てちゃっていました。それじゃ、新しいモノを生み出せっこない。反省ですね。 では、どうすればいいの?
 

仮説を立てるときは、誰でも得られるような数字のデータではなく、
「日常生活の中で、なんとなく集まってくる情報」そして「自分の中にある価値観」の方が大切なのです。

 

わざわざ集めた情報の多くは、「過去」のもの。それより自分で感じていることを信じることが大切だということ。確かに…。うー、でも、なかなかむずかしい。どうしちゃっても先に情報を集めてしまいそうです、私。 でも、しっかと心には刻みました!
 
マンガ作りでも「仮説→情報→検証」の考え方は同じ。本著では実際に著者が自らの「仮説」に基づき、紆余曲折の中、『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』を大ヒットに導いていく経緯も丁寧に書かれています。

 

世の中を変える「ドミノの1枚目」

ぼくらの仮説2
 
そして、もう1つ著者が重視しているのが、「ドミノの1枚目を倒す」こと。この「ドミノ説」は、「この本のテーマにしようか迷ったくらい大切な考え方」、とのことです。

 

ぼくが仕事をするときに抱いているイメージが「ドミノを倒す」ということ。
ある1枚目のドミノを倒すと、次にどのドミノが倒れるのか。それをいつも意識しているのです。

 

最終的にどのドミノを倒したいのかを見極め、それを倒すためにはどのドミノを倒すべきなのか。その「キーとなる最初の1枚」を徹底的に攻める。

 

連鎖の起きるドミノをきちんと倒せば、確実に変化を起こすことができる。
では、その「キーとなる1枚」はどういうものでしょうか?
ぼくはそれこそが「基本」だと思っています。基本を徹底することで、自然にドミノが倒れていき、気付けばものすごく大きなことが実現できるのです。

 

実は、私は「仮説」より、グッときたのがこの「ドミノ」の章。
 
そして佐渡島氏を改めて尊敬したのは、この「ドミノの1枚目」における自身の新入社員時代のエピソード。新人の「電話とり」や「ファックス配り」。これもキーとなる1枚目の「基本」。「この2つをしっかりやることが、その次のドミノをどんどん倒すことになる」と。こうした「雑務こそ、観察の仕方によって予想もしない情報に触れることができる」と考え、入社数年経っても時間のある限りやっていたそうです。さすが~
 
そしてこの「基本」よりも大切なこととして、本著はこんな内容で締めくくられています。

 

1枚目のドミノ、それは、「たった一人の熱狂」です。
熱狂している人が、仮説を立てること。それが、2枚目のドミノ。
3枚目のドミノは、もう一人では倒すことができません。熱狂している人のまわりに集まってきている人たちが倒すのです。
それで、やっと、ぼくらの仮説が世界をつくることができるのです。

 

まとめ

 
「たった一人の熱狂」…この言葉、いちばん刺さりました。
 
私たちの考える「企画力」とは、「課題を解決するチカラ」。
でもその「企画力」より大切なのが、「たった一人の熱狂」なのだと。私はどんな仕事でも、どんなクライアントでも、できるだけ、その「相手」に向きあい、誰よりもその「相手」を好きになろうと集中します。正直、これが、なかなかできないことも多く、、、
 
それでもできるだけ自分を奮い立たせようとします。どんな仕事も楽しいことよりも、しんどく、辛いことがくっついてきます。それもひっくるめて、楽しむ。どんな仕事も自分に妥協せず、本気で向き合うことこそ、楽しい仕事。一瞬の「熱狂」は誰にもできることですが、その「熱狂」を持続できる人の「仮説」こそ、強いものだと。
 
この本は、最近すこし忘れかけていたそんなことを再認識させてくれました。
 
読み終えたとき、よぎったのは「いい仕事がしたい」という気持ち。ということで、今回は「いい仕事が無性にしたくなる度★★★★★」とさせていただきます。

 


*『ぼくらの仮説が世界をつくる』
*佐渡島 庸平 (著)
数々のメガヒット作を育てた敏腕編集者。作家エージェント会社「コルク」代表。東大卒
*出版社:ダイヤモンド社
*2015/12/11


 

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この記事の筆者

juncha

juncha

広告・人材業界を経て、クリエイティブディレクターとして独立。さまざまな企業戦略・メディア制作・人材領域に関わりつつ、キャリアコンサルタントとして、主に若者のキャリア支援に従事。ゆるいモットーは志高く、腰は低く。大勢に影響なければ、すべてよし!