企画力を上げる冒険
に出るならこちら

冒険に出る

2016.08.04

ふるさとの味、地元民が愛するご当地商品が“カタチ“を変えて全国へ

 

ひまわり

 

こんにちは。Borichiです。
蝉の声も忙しく、夏本番な毎日ですが、みなさん夏バテはしておりませんか?
今年は「山の日」の休日がはじめて実施されるので、お盆休みも長期になる方も多いのではないでしょうか? もうプランはお決まりですか?海外に行く方もいれば、ふるさとに帰省する方も多いと思います。今回は、そんな“ふるさと”にちなんだご当地商品のクワダテカタをご紹介します。

 

あのふるさとの味が製造中止に

リンゴジュース

 

栃木の「レモン牛乳」はお笑いコンビの“U字工事”のネタとして馴染みがある方もいると思いますが、九州の大牟田市にも地元民に49年間も親しまれる「りんご牛乳」がありました。

 

大牟田市を中心に「リンゴ牛乳」の通称で多くの人に親しまれていたオーム乳業の「オームリンゴ」。
生乳にリンゴ果汁などを加えた乳飲料で、とろりとした喉越しとほんのりリンゴの風味がするどこか懐かしい味のする、まさに大牟田市民の “ふる里の味” でした。               
出典元:BANG BANG BAR ファクトリー

 

しかし、2012年10月に売上減少の理由から製造中止が決定。オーム乳業には、地元メディアの報道から知った「りんご牛乳」を愛する大牟田市民からの存続を求める電話やメールが殺到、インターネットでも波紋を呼びました。“ふるさとの味を守りたい“ 商品の存続を願った活動やイベントも市民によって行われましたが、努力の甲斐虚しく長年親しまれてきた大牟田市のご当地飲料「りんご牛乳」は2012年12月30日の出荷を最後に姿を消すことになったのです。

 

「りんご牛乳」製造中止を惜しむ有志によるイベントポスター

 

市民の声を無駄にしたくない

image003

 

大牟田市で駄菓子バーを経営し、「りんご牛乳」を使ったカクテルを提供していたオーナーは、自店での人気メニュー存続と“ふるさとの味を守りたい”、市民の声を無駄にしたくないという想いから、独自で「りんご牛乳」再現させる事を決意。製造中止前に商品を買い占め、冷凍保存し、試行錯誤を繰り返しながらオリジナルの味と変わらない「りんご牛乳」の開発に成功しました。

 

そして無事、人気カクテルは継続してお客様に提供することは実現することができましたが、一日に製造できる量が限られるという問題があり、「りんご牛乳」として多くの市民に再び喜ばれるまでには至れませんでした。

 

カタチを変えて市民へそして全国へ

image004

 

乳飲料は長期保存ができないデメリットから冷凍保存での流通を考え、「りんご牛乳」の新しいカタチ『リンゴアイスバー』として商品化。再び多くの市民におなじみの味を提供できることになったのです。

 

「りんご牛乳」の味はそのままに、どこか懐かしさを表現したレトロなパッケージで、九州新幹線の大牟田駅でも販売。こうして『リンゴアイスバー』は、市民の想いから大牟田市のご当地アイスとして生まれ変わりました。

 

オーナーは、『リンゴアイスバー』を市民以外の方にも広めるべく2015年4月にこの商品化ノウハウを生かした、アイス製造・販売のOEM会社を設立。福岡にも製造工場を構え、低価格・小ロットでもオリジナルアイスが作れるよう運営/販売をしています。

 

そして今日、大牟田市の『リンゴアイスバー』は、現在は九州から全国各地へ販路を広げており、「婦人画報のおかいもの」通販サイトや各メディアでもエピソードとともに紹介され人気となっています。

 

まとめ

 

誰もが“子どものころから慣れ親しんだ味”、 “ここに行けば食べられる味” があると思います。
古き良き味や商品は、作り手の問題や経営状態から存続が難しくなっているのも現状です。

 

「価値あるものを次世代にも引き継いでいきたい」、そのまま存続していく重要性もありますが、この「リンゴアイスバー」のように新しいカタチとなって、以前よりも幅広く認知してもらえるようになるのも地域活性や商品プロモーションとして大切だと感じました。

 

“オリジナルを越えた価値を見出す“。今回のクワダテカタは「市民の想い」がベースでしたが、さまざまケースで企てができると思います。次回はどんなクワダテでしょうか? またお楽しみに!

 

【企画ラボ、PLANNERSの仲間を募集】
一緒に “企画” を考え、カタチにしてくれる仲間(ライター)を募集中!
詳しくはこちら

 

 

この記事の筆者

小堀千保

Borichi

広告営業を経て、アパレル企業数社にてマーケティング/PRを経験。 出産を機にまた自分らしい働き方を模索しながらも、日々3歳男児の育児に翻弄されている。“ナイものは作る”モットーに子供服を中心にハンドメイドにも挑戦中。