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2016.03.25

日持ちのしないあの食材を、注目の新商品に!知る人ぞ知る「はたけのめんたいこ」とは?!

辛子明太子

 

こんにちは。Miyoです。

 

まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ春の足音が近づいていますね。
お店に並ぶ野菜も、少しずつ春の訪れを感じさせるラインアップになってきて春らしい献立をついつい考えてしまいます。

 

さて、今回は山梨県北杜市からある食材を使った企画商品をご紹介します。題して「はたけのめんたいこ」です。実は、わたしの家族は息子の食物アレルギーをきっかけに現在は動物性の食品をとらないことにしています。ですので、当然明太子も久しく食べていなかったのですが・・・・・・

「はたけのめんたいこ」。はたしてそれは・・・・・・

はたけのめんたいこ

はたけのめんたいこ

 

ある日、おみやげでいただいたこちら。確かに、「はたけのめんたいこ」と書いてあります。いったいこれはどんなものなのでしょうか。早速原材料を見てみると・・・・・・

 

はたけのめんたいこの材料は・・・

はたけのめんたいこの材料は・・・

 

なんと、キュウリが主原料。そしてにんにく、青唐辛子、食塩ときわめてシンプルな材料です。中はこんな感じで、見た目は思いっきりキュウリですね。

 

はたけのめんたいこの中身は・・・・・・

はたけのめんたいこの中身は・・・・・・

 

そのまま一口食べてみます。ちょっと塩辛いキュウリです。では、ご飯にのせて食べてみます。

 

・・・

 

不思議ですが、ご飯と一緒に食べると、「明太子」のような食感と辛みが口の中に広がるではありませんか。何とも不思議な食べ物です。いったいこれはどのような経緯で生まれた商品なのか、この商品を企画・製造している畑山農場の畑山貴宏さんにお話をうかがいました。

 

夏に大量にできるキュウリ。なんとか有効活用したいという思いから

きゅうり

 

(以下、畑山さん談)

うちの農場では、夏にキュウリを作っているのですが、同じ時期に一気にできるんですよね。中には大きくなりすぎてしまったり、曲がっていわゆる「B級品」となったキュウリが大量に手元に残るんです。もったいないので、何か有効活用できないか、ととりあえず塩漬けにしておいたんです。

 

一般的には、キュウリの塩漬けの調理方法としては、一回塩を抜いてからしょうがと醤油で煮たり、粕漬けにしたりするのですが、ある日「せっかく塩もいいものを使って漬けたのに、抜いてしまうのはもったいないな・・・・・・」と、塩漬けのまま有効活用できないかと思い立ちました。最初はミキサーに塩漬けキュウリをかけただけのものでしたが、もう少し改良したいなと思っていたときに、農業体験で滞在していたギリシャの人とお話しする機会がありました。

 

その方の住む場所でも、夏はキュウリばっかり、冬はキャベツばっかり食べてるということで食べ方の工夫が話題になりました。ギリシャではキュウリをミキサーにかけてヨーグルトに入れたり、にんにくを一緒に入れて作る料理があることを知ったんです。そこで、キュウリの塩漬けに、にんにくや唐辛子と合わせてみることにしました。そうしたら・・・・・・不思議と明太子のような食感が生まれて「これはオモシロイ」と商品化してみることになりました。

 

発酵させることで味わい深く。発酵の権威・小泉武夫先生も絶賛

ぬか漬け

 

畑山さんが、「はたけのめんたいこ」の原型を作り出したのは、今から5年ほど前のことでした。そこから2年ほど試行錯誤を加え、キュウリを発酵させることで味をさらに改良することに成功しました。このようにして改良された「はたけのめんたいこ」は、2014年から商品化され、有機野菜のマルシェイベントなどでたびたび出展し、販売を行っています。あるイベントでは、発酵の権威である小泉武夫先生にも食べてもらう機会があり、「これはすごい。美味しいし、素晴らしい発想だ」と大絶賛。ビジネスのアドバイスもその場でいただいたということです。

 

現在は、生産が追いつかないため、山梨県北杜市にある「ひまわり市場」さんのみの取扱いとなっているようですが、引き合いが多いため今後は生産体制を強化し、販売先を増やしていく方針ということでした。

 

キュウリや塩を「もったいない」という思いから生まれたこの商品。塩漬けの塩を抜くことを疑ったり、キュウリを発酵させてから使ってみたりと、一つずつの常識を超えていくシンプルな発想があったからこそ実現した事例と言えるでしょう。奇抜なアイディアも大切ですが、一つずつ常識を見直しながら今目の前にある材料をどうするかという発想と工夫が、意外な道を切り開いてくれるのかも知れません。

 

取材協力:畑山農場(山梨県北杜市高根町)

 

 

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この記事の筆者

Miyo

Miyo

5年で30人から1000人規模へ成長を遂げたベンチャー企業にてシステム担当から広報、IR、経営企画、上場準備と幅広い分野をがっつり経験した事務系ジェネラリスト。出産を機に独立。2014年に八ヶ岳の西麓に移住し、自然の中で丁寧な子育てを実践中。線香花火のようにじわっと長く愛される企画やマニア心をくすぐる企画がツボ。