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2016.03.31

200日間、黒板に描き続けた想いに感動! 熱血先生のクラス立て直し物語

 

卒業式当日の黒板画像

 

こんにちは、西山明子です。

 

本日は3月最終日。みなさんは、どんな春をお過ごしですか? 私はこの時期、きれいに咲いた桜を見ながら、学生時代のことを懐かしく思い出します。

 

仲良しの友達、一生懸命教えてくれた先生、みなさんにもさまざまな思い出があるのではないでしょうか。

 

さて、そこで今日は、私のふるさと札幌の友人でもある熱血教師K先生とその子どもたちとの感動物語をみなさんにお届けいたします。

 

ぜひ、昔を懐かしみながらご覧くださいね。

 

小学校最後の年に担任交代。バラバラだったクラスの雰囲気を立て直すには?

教室の画像

 

一年前の4月、K先生はある6年生のクラスを受け持つことになりました。ほかのクラスは、5年生の時の担任がそのまま持ち上がっており、クラスとしての結束力があるとともに、集団生活に必要な基礎も出来上がっていました。ところが、K先生が受け持つことになったクラスはというと・・・・・・。クラスの中でのルールづくりができていないことから、少し立て直す必要がある、そんなクラスだったのです。

 

そこで、K先生は、そんなバラバラな子どもたちとどのように向き合っていったのでしょうか。

 

まず、一からクラスを立て直すべく、課題を特定することからはじめたそうです。
 

  • 集団生活を送る上で必要なルールづくりができていない
  • 自分さえよければいいと、相手を思いやる気持ちが欠けている
  • すぐに諦めてしまう、忍耐力が足りない

 
これらの課題解決に向けて、K先生は日々試行錯誤します。もちろん、このような日々の課題を解決する先には、「あたり前のことをあたり前にできる!」、「中学生になっても困らないように!」という大きな目標を見据えてのことでした。

 

そこで、1学期は、主にクラスの中でのルールづくり、そのルールを守る中で、先生と子どもたちとの間の信頼関係を構築することからはじめたK先生。努力の甲斐があって、少しずつルールが浸透するとともに、信頼関係も出来上がってきます。

 

しかし、K先生には、もうひとつ気がかりなことがありました。それは、学校にあまり来なくなっていた子の存在です。そこで、先生はある名案を思いつきます。

 

就業後に描きつづけた、黒板の絵とメッセージ。いつしか、大切なコミュニケーションツールに・・・・・・

黒板に描かれた絵とメッセージの画像

 

学校に来なくなっていた子は、絵が好きでした。そこで、幼いころから絵が得意だったK先生は、黒板に絵を描くことを思いつきます。そのときに伝えたいメッセージなどをイラストにすることで、その子を励ましつづけました。

 

最初は1ヶ月くらいつづけばいいと思っていたK先生ですが、意外にも周囲の子どもたちからの反響が大きく、気づけば先生と子どもたちとのコミュニケーションツールになっていました。

 

それ以降、K先生は、その時々のクラスの状況を思い浮かべながら、伝えたいことを毎日描きつづけました。ときには、イチローやチャップリンなど様々な歴史上の偉人たちによる名言も借りながら、子どもたちへの想いを黒板に託します。

 

描くのは、いつも就業後。伝えたいテーマを決めて、5分で描けるときもあれば1時間以上かかってしまうときも・・・・・・。

 

もちろん、黒板に想いをつづることはひとつの手段に過ぎません。K先生は、日々、子どもたちの言動にアンテナを張り続けました。表情が暗い子には、こまめにケアをしたり、子どもたちとの良好な関係性が崩れそうなときは、腹を割って話し合う、このように緊密なコミュニケーションを図っていたのです。

 

そうして半年が過ぎた頃には、5年生の頃の雰囲気の悪かった状況を子どもたちが自ら振り返るまでになったそうです。それからも一進一退を繰り返しながら、卒業間近には、更にクラス全体の結束力が高まってきました。

 

卒業式、大粒の涙を流す子どもたち。大変だったからこそ、わかちあえたこと

卒業式の画像

 

そして、ついに卒業式を迎えました。最初の頃は、この先どうなるかと思うくらい荒れていたクラスは、もうそこにはありませんでした。卒業証書を授与されたあと、在校生との呼びかけや歌で6年間を振り返る子どもたちの目には、大粒の涙があふれていました。ほかのどのクラスの子どもたちよりも泣いていたそうです。その姿に、K先生も父兄も胸が熱くなったそうです。

 

式のあと、教室に戻ってきて、K先生はこう語ったそうです。

 

「みんな頑張ったね。最後の一年で担任が変わって、やり方も変わって、そこに順応するのは本当に大変だったと思うし、時間がかかったよね。先生も、すごく大変だったけど、一生忘れられない、最高のクラスになったよ。本当にありがとう!」

 

そう教壇で語るK先生の背後の黒板には、8時間かけて描いた子どもたちへの最後のメッセージ。そこには、子どもたち全員とK先生の笑顔がありました。

 

また、最後に、子どもたちから、K先生に贈られたメッセージカードには、「黒板の絵が楽しみでした。なにが描かれているか毎日わくわくしました!」とつづられていたそうです。

 

まとめ

黒板に描かれた絵とメッセージ画像

 

さて、熱血教師K先生と子どもたちの物語、いかがでしたでしょうか?

 

荒れていたクラスの立て直しを目的として、いくつかの課題を特定し、それを解決するために、日々試行錯誤を続けたK先生の企画力と行動力(=課題を特定し解決するチカラ)に感動しました。

 

また、お話を伺いながら、これは学校現場だけではなく、ビジネスの現場など様々な場面でも応用できるものと感じました。このK先生の企画(=課題解決)のポイントをまとめてみましたので、みなさんも参考になさってみてくださいね。
 

  • 最初が肝心、まずはルールをづくり、そのルールを守ることで関係者間の信頼関係を構築
  • 身近な人たちの言動に注視しながら、その時々の状況に応じて心に響く言葉を伝えること
  • 「これ!」って決めたことを継続すること

 
今回のK先生のように、課題を解決する道のりは決して平たんではありませんが、時間と努力を惜しまなければ、必ず良い結果はついてくるものと思いました。

 

そして、「人との良縁が人生を変える」、そんな奇跡を見せていただいたK先生と子どもたちに感謝して結びとさせていただきます。

 

 

【卒業おめでとう!】
K先生と子どもたちの未来が、輝きつづけますように、ありがとうございました!

 

 

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この記事の筆者

西山 明子

西山 明子(すみころ)

札幌市出身。児童福祉の世界で子どもと親の支援を経験。その後、個人の「ライフイベント」に関わる仕事がしたいと、ウェディングプランナーに転職。結婚、出産を経て、子どもとの時間を大切にできるよう、新しい働きカタにチャレンジ中。趣味は、キャンプ、ひとり映画、Wikipediaで雑学をためること。もちろん相棒はビール…!