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2015.09.16

【レポート】ワーキングマザーと独身女性、子どもを持たない既婚女性が円滑に仕事をするためには?~Cross the border! セキララ茶話会~

 

近年は女性の活躍推進がうたわれ、多くの企業で産休・育休後の時短勤務が認められていますよね。

 

しかし、「ワーキングマザーが日本を救う!」と声高に叫ばれている裏側で、フルタイムで働く独身女性や、子どもを持たない既婚女性からは、時短後に残された業務をふられる現実に不満の声も……。

 

ワーキングマザー側から、サポートしてくれる同僚への配慮や業務の効率化の工夫が感じられれば、お互いに気持ちよく仕事ができるのですが、中には、「子どもの事情」を理由に、権利ばかりを主張するママもいるようです。

 

そこで、このお悩みを解消し、課題を超えられれば、もっと仕事の生産性・質が上がるのでは? ということで、Cross the border!を応援するアイクリエイトは、『第1回 セキララ茶話会』を開催しました!

 

セキララ茶話会

 

今回は、30代の独身女性、子どもを持たない既婚女性、ワーキングマザーの5名にご参加いただき、ざっくばらんに語り合いました。

 

残された業務をふられる独身女性はうんざり。某大手企業のワーキングマザーの実態。

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「今まで、周囲への気遣いもあり、きちんと仕事もこなすワーキングマザーに出会ったことがないんです。例えば、こんな人ばかりで……」

 

“子どもを産んで休みに入ると昇給対象ではなくなる。頑張っても意味がない”“有給、育休、時短は取りやすいので、権利はフル活用”“昇給できなくても、転職するよりはマシ。小遣い稼ぎとしてはよい”

 

独身女性は嘆きます。

 

「いわゆる本社の管理職クラスのバリキャリと呼ばれるママではなく、一世代前の一般職採用の女性は、大手企業に入ったものの、環境要因でどうしてもキャリアは見込めない。必然的に、仕事へのやりがいは見いだせないのかもしれない」

 

ただ、子どもがいて時間に制約があるのはわかるが、「子どもの事情だから仕方ない。早く帰れて当たり前、あとはお願い」といったまわりへの配慮がないワーキングマザーが多いのも事実。

 

「急な子どものお迎えなどで働くママが帰宅してしまうと、その分の仕事がいきなりまわってくることにうんざり。私にもプライベートがあるのに……」

 

いつかは、経験するであろう妊娠・出産・子育て。同じ女性として子育てママの気持ちを理解しているつもりではあるものの、やはりその分仕事の負担が増えることへの抵抗感も生まれてしまいますよね。

 

茶話会

 

会社の制度の問題、時代背景などが複雑に絡み合い、このような“権利主張型”ママを生んでしまうのは、大手や安定した環境職場では珍しくないのかもしれません。ただ、あくまでも誤解がないように、大手企業で働くママが、すべてこのようなタイプに当てはまるわけではありません。

 

では、よく比較対象になるベンチャー企業の女性はどうなのでしょうか?

 

ベンチャー企業のママは? そもそも、職場の問題? それとも個人の問題?

 

活発な意見が飛び交う中、元ベンチャー企業出身のワーキングマザーはこう語ってくれました。

 

「そもそも、産休・育休の制度を使う人が少なかった。若い時はがむしゃらに働いて、やりがいもあったが、いざ結婚・出産となると、サービス残業や土日出勤など、職場環境は過酷。その先のキャリアは閉ざされているような状態だった」

 

「大手は恵まれていると思っていたが、そのような業務のしわ寄せが独身女性、子どもを持たない既婚女性にばかりにくるのはやりきれない」

 

多くの採用面接を担当し、さまざまな求職者を見てきた経営者の女性は……。

 

「少子化の世の中での子育ては、会社や同僚が理解を示し、時短勤務や早退など子どもの状況に合わせて臨機応変に対応し、会社全体で子どもを育てていく意識が必要だと思います」

 

「ですが、権利ばかり主張して仕事の生産性が高くないワーキングマザーは正直困ります。そのようなワーキングマザーの扱いに悩む経営者、人事担当者の話はよく耳にしますね」

 

茶話会

 

参加者の話を紐解くと、企業の特色、環境要因などはあるにしろ、個人の価値観や仕事へのスタンスも大きく関係しているようです。ママになったから急に“権利主張型”になるというわけではなく、以前から愚痴っぽく職場に不満を抱えているタイプの人は、予備軍かもしれませんね。

 

では、どうしたら両者の溝が埋まるのでしょうか……?

 

独身だから、既婚だから、ママだからではなく、個々が自立し、双方の歩み寄りが大事!

 

「大変、大変! わかってくれない!」とお互いに被害者のように主張していても、解決はしないというのが、参加者みなさんの声でした。“働く”ということは、自分の価値を会社やお客様に提供するということ。そこの土台があってこそ、権利を主張できるのではないでしょうか。

 

茶話会

 

「自分の置かれている価値を冷静にみられるか。どんな環境でも必要とされるためには?」という解決マインドがある人は、独身だろうが既婚だろうが、ママだろうが強いですよね。つまり、自分をひとつの会社に見立てて、「すぐやる・あきらめない・言い訳しない」といったことができる、「自立意識」のある人同士では、このような問題は起きにくいのかもしれません。

 

しかし、親から受け継いできた価値観、初めて社会人として学んだ職場環境によって、「自立意識」には個人差があって当然なのも事実。その基礎の土台を、子どものうちから、早い段階で学べる環境を整備することは、今後、重要なエッセンスになっていくのかもしれません。

 

また、「自立意識」があった上で、双方の立場や事情を理解し、日ごろからコミュニケーションを図ることも大切ですね。

 

茶話会

 

最後に、参加者の感想はこちら。

 

  • 子どもがいるから、助けてもらって当たり前というタイプのママしか見てこなかった。でも、今日、そうではない人がいることがわかった。どういう価値観を持っているか、話を聞くことは大事だと思った。歩み寄りが大事。(30代・独身女性)

 

  • 独身だって、自分の体調不良、親の介護など、それぞれ事情がある。ワーキングマザーは、子どもがいるから大変ということを主張し過ぎて、逆に「めんどうな人」「権利ばかり主張する人」と、自分で自分の首をしめている。そのことに気付いたら、発言も行動も変わり、まわりの見方も変わるのでは?(30代・2児の母)

 

  • それぞれの立場があっていい、その立場でパフォーマンスができればよい。お互いのスケジュールや立場を理解した上で仕事がうまく成立している職場もある。(20代・独身女性)

 

  • メディアの煽りもあるのだが……。単に、働くママが求められているわけではない。働くママでもパフォーマンスをあげられる人が求められている。(30代・経営者)

 

  • 「おたがいさま」の意識は必要! コミュニケーションがカギ。子どもだけが変わってもダメ。親子で当事者意識を持つ。(30代・既婚女性)

 

  • 「新しい働き方を創る」ということは、それで食べていける、誰かのお役に立てるなど、結果を出すことが大事。ここは、諦めずに小さくても既成事実を作っていくしかない。ボーダー越えのカギは、子どもがいるorいないではなく、「自立」、「本人の意識」。(30代・既婚女性)

 

茶話会

 

さて、終始熱いトークが繰り広げられ、ひとつの“解”を導き出した、今回の『セキララ茶話会』。ポップコーンやスイーツを食べながら、気付けば3時間! 女性の話は尽きないものですね。

 

初回にも関わらず、とても好評だったので、今後はテーマを変え、広く呼びかけていきたいと思っています。 さぁ、みなさんもCross the border!  乞うご期待!

 

 

この記事の筆者

西山 明子

西山 明子(すみころ)

札幌市出身。児童福祉の世界で子どもと親の支援を経験。その後、個人の「ライフイベント」に関わる仕事がしたいと、ウェディングプランナーに転職。結婚、出産を経て、子どもとの時間を大切にできるよう、新しい働きカタにチャレンジ中。趣味は、キャンプ、ひとり映画、Wikipediaで雑学をためること。もちろん相棒はビール…!