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2016.07.30

カンボジアの若者たちを世界に! 日本人夫婦が手がけるスター育成プロジェクト

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こんにちは、yonagaです。

 

みなさんはカンボジアの悲しい過去、ポルポト政権時代について聞いたことありますか?

 

1970年代のポルポト政権時代に知識人・文化人を失ったカンボジアは、伝統音楽までも否定されてしまい、多くの伝統楽器やそれを演奏する技術者も減ってしまいました。

 

いまでは伝統音楽の再興が行なわれていますが、学校では音楽の授業がない、もしくは教えられる先生や楽器が不足しているという状況です。それにより、子どもたちが音楽に触れ合うことはなかなかなく、リズムや音程をそろえたりすることが苦手のようです。

 

さらに音楽と同様で、日本では当たり前のようにある体育の授業も存在しません。そのため、子どもたちは体力づくりやチームワークなどを知らないまま大人になっていくのです。

 

今回は、そんなカンボジア特有の若者たちを取りまく課題を解決するために、大きな挑戦をしている日本人夫婦(高松夫妻)のプロジェクトについて、ご紹介したいと思います。

 

変えたいという強い気持ち

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2013年4月、高松夫妻のカンボジア生活がスタート!

 

まずは、音楽の授業を受けることができないカンボジア人にむけて、自宅で『2000リエル(約50円)音楽教室』をはじめました。その教室にはピアノやギターに興味を持ち、楽しそうに弾く子どもたちが徐々に集まっていきました。

 

それとは裏腹に、カンボジアには他国の音楽やダンスをコピーしたものばかり・・・・・・(とくに隣国タイのカバー曲が多いようです)。たとえ、カンボジアンスターのミュージックビデオであっても、パッとしないありさまです。

 

そこで、オリジナルの新しい文化を生み出せる人材が少ないということに気づいた高松夫妻は、ここカンボジアで世界に通用するスターを育成することを決意しました。

 

活動・取組

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高松夫妻が運営する『Cambodia Stars Academy(CSA)』は、2014年5月に設立されました。

現在、CSAに在籍しているのは約10人。もちろん全員カンボジア人で、10代後半〜20代前半の若者たちです。“約10人”と書いたのは、「親の反対」、「学業や仕事との両立が難しい」などといった、やむを得ない理由を持つ離脱者が出てしまうためです。

 

在籍者には、ダンスと歌のレッスンのほかに、食事も提供しています。10人のうち2人は、高松夫妻の自宅兼スタジオに住み込みですが、ほかのメンバーも朝から晩までトレーニングのために通っています。

 

そして、日本からさまざまなジャンルのプロダンサーを招き、ダンスの講師として長期滞在をしてもらっています。音楽や体育に触れたことがないCSAメンバーをスターにすべく、言葉が上手く通じないなか、教えることは容易くないと思います。一方、メンバーはいろいろなことを学べるので、必死で吸収しようとしているのがうかがえます。

 

そんな甲斐もあり、今ではさまざまなイベントから声がかかり、ダンスや歌を披露する場も増えました。隣国タイへ遠征し、ダンス大会に出場するまでとなりました。それどころか、オリジナルの曲を制作し、シンガーへの道を開いたメンバーもいます。

CSAの大切にしていること

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郷に入れば郷に従え。私たち在住者はほかの国で暮らしているので、その国の文化や人々をリスペクトしてはいます。ですが、日本では考えられない常識があり、困惑することもしばしば・・・・・・。その理由のひとつには、カンボジアで道徳を教わる機会もなく、個人の意識も低いということが挙げられるでしょう。

 

高松夫妻は、国の未来を担う若い彼らに、将来役に立つであろう、一般常識やマナーなどを根気よく教えています

 

たとえば「時間厳守」。CSAでは、1分でも遅刻すると高松(夫)さんからのカミナリが落ちるシステムです。遅刻をしてしまうと、アンコールワットまで往復約10kmのランニングを科せられます。

 

これは、CSAメンバーで決めた“約束事”であり、約束を守れないということは、みんなを裏切るということになります。信用をなくしてしまったら、せっかく築き上た“絆”が崩れてしまいますよね。チームワークの大切さ、ライバルであるけれど仲間でもあるということをわかってもらいたいと思って指導しているそうです。

 

まとめ

 

私もカンボジアに移住したとき、音楽や体育、美術の授業がないと聞き、カルチャーショックを受けました。ボランティアで建てられた学校は数多くあるものの、教える教師がいないのが現状です。

 

いまのCSAメンバーは、SNSに自分たちの作品などを投稿し、“いいね!”が多く集まることで満足している部分があるようです(笑)。周りの反応を直で見ることができるSNSはとても便利ですね! さらに努力を続けて認知度を上げ、高松夫妻の願う「カンボジアから世界に通用するスター」が現れることを楽しみにしています。

 

有名な『NO MUSIC, NO LIFE』という言葉があるように、私たちにとって音楽は欠かせないものであり、心と人生を豊かにしてくれるはずです!

 

「オリジナルの新しい文化を作っていきたい」という夢を持ち、これからカンボジアの新時代を生きる彼らが、カンボジアの未来を変えていくことでしょう。

 

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この記事の筆者

Yonaga Kayoko

Yonaga Kayoko

アパレルデザイナー、コンサルタントアシスタントを経て、海外ノマド生活を決意。いろんな国を周り、現在はカンボジアに拠点を構えて活動するグラフィックデザイナー。ドイツ人夫とネコ3匹とドタバタな日々を送る。