【カンロ】社内だけでは限界。デザインファームとの共創から生まれたパッケージアップサイクル
人気のお菓子カンロ飴やピュレグミなどを製造するカンロ株式会社が、製造上どうしても出てしまうお菓子のパッケージ包材をアップサイクルし、サステナブルなアイテムをつくるプロジェクトをご存知ですか? クラウドファンディングの開始からわずか10時間で目標を達成した、今話題のプロジェクトです。 ただのアップサイクルではなく、デザインファームのペーパーパレードさんと協業することで、本格的なプロダクトデザインが施され、廃棄されるものから本当に価値のあるものを生み出す取り組みとして、私たちPlannersも注目しています。 そこで今回の記事では、当プロジェクトの内容から企画のポイントまで、日頃からサステナビリティプロジェクトの企画・実行をおこなうPlannersメンバーの内山が紹介していきます。
廃棄予定の包材から、新たな価値創造
廃棄予定のお菓子のパッケージ包材を、お客様に喜んでもらえるものに生まれ変わらせたい。
創業以来110年以上、「ピュレグミ」や「カンロ飴」などのお菓子をつくっているカンロさんが、当プロジェクトに取り組む理由です。
製造上どうしても廃棄されるパッケージ包材が出てしまう、お菓子メーカーならではの課題に着目し、アップサイクルで新たな価値を生む取り組みです。
社内だけでは限界、共創で商品アイデアを実現
しかし、実際はアイデアを形にするのは難しく、どうしたら廃棄予定の包材をアップサイクルできるのか、カンロ社内だけでできることの限界を感じていたそうです。そんな時に、「株式会社ペーパーパレード」さんとの出会いがあり、アイデアを実現にいたったとのこと。
ペーパーパレードさんは、 「紙や印刷の新しい価値を生み出す」をテーマに、新しい表現の実験やコンセプトを探求する中で、紙、印刷、素材の価値観を変えるようなデザインを追求しているデザインファームです。
これまで、流通規格から外れた和紙の損紙をアップサイクルし、ショッピングバッグやディスプレイに生まれ変わらせたり、破棄される屋外広告などをファッションや雑貨として循環させるアップサイクルブランドを立ち上げるなど、廃棄包材をそのままアップサイクルするのではなく、プロダクトをデザイン・設計して価値のあるものに生まれ変わらせてきました。
1人・1社ではできないことも、企業とクリエイターがつながり、互いの知見をシェアしながら共創したことで、一つサステナビリティプロジェクトが生まれた、素敵な事例です。
世界にひとつだけの、ユニークなアイテム
ピュレグミとカンロ飴のポップでかわいいパッケージをふんだんに活かしたデザインのバッグ、サコッシュ、ペンケースを、クラウドファンディングで販売されてます。開始からわずか10時間で目標金額の25万円を達成し、ネクストゴールの50万円もわずか4日間で達成するほどの人気ぶりです。
ただかわいいだけではなく、しっかりした厚みで強度があり実用性が高いのが特徴で、毎回シートの柄の配置が異なるため、世界でひとつだけのデザインなのも魅力です。
プロジェクトは10月13日まで実施されていますが、上限数量があるそうなので、早めのチェックをおすすめします!
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■クラウドファンディング プロジェクト概要
プロジェクト名 :世界にひとつだけの、パッケージアップサイクル
期間 :2023年8月28日(月)~10月13日(金)
お届け時期 :2023年10月下旬予定
プロジェクトページ :https://camp-fire.jp/projects/view/690215
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「ごみ」の概念がない社会を目指し共創する
当メディアを運営するPlannersでも、ごみの概念のない社会を目指し、「530ACTION」をはじめとした、さまざまなサステナビリティプロジェクトに取り組んでいます。
現在は、ごみの専門家である「ごみの学校」とコラボレーションすることで、廃棄から循環の仕組みの実現をサポートする「ごみゼロプロジェクト」を始動し、企業の廃棄物の調査分析からアップサイクルの商品化までサポートを行っています。
Plannersと一緒に、ごみ削減のためのアクションをしていきませんか?
執筆:内山
編集:野田
参考資料
・カンロ株式会社 プレスリリース(PRTIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000421.000041274.html
・クラウドファンディングプロジェクトページ(CAMPFIRE):https://camp-fire.jp/projects/view/69021