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2020年7月13日

私たちの身近な選択で、美しい海を守る。毎日使う歯磨き粉や洗顔料の選び方とは?

最近よく耳にするようになった「脱プラ(脱プラスチック)」 この言葉を耳にしたとき、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? ペットボトルの購入から、マイボトルの持参に変える。 レジ袋を使用せずに済むように、エコバッグを持ち歩く。などをイメージする方が多いのではないでしょうか。


実は私たちが「脱プラ」できるのは、もっと身近なところにあります。 それが、歯磨き粉や洗顔料、ボディーソープなどのデイリープロダクト。 これらのものにも、「マイクロプラスチック」と呼ばれるプラスチックが含まれている場合があるのです。


マイクロプラスチックとは?




マイクロプラスチックとは、5mm以下の微細なプラスチックのこと。 下記の2種類に分かれます。


一次マイクロプラスチック――マイクロサイズで製造された小さなビーズ状のもの(マイクロビース) 二次マイクロプラスチック――大きなサイズで製造されたプラスチック製品が、紫外線や外的な力によって、徐々に劣化したり、細分化されてマイクロサイズになったもの


今回特に注目したいのは、歯磨き粉や洗顔料などにも含まれている「一次マイクロプラスチック」。 身の回りのデイリープロダクトににプラスチックが含まれていると知り、私も驚いたのですが、肌の角質や歯の汚れを除去する目的で配合される、つぶつぶとしたスクラブ材がマイクロビーズなのだそう。 私たちの生活に溢れているスクラブが、プラスチックで作られていたなんて、今まで全く気付きませんでした。


マイクロプラスチックが及ぼす影響とは?




目に見えない程に微細で、取り除くのが非常に困難なマイクロプラスチック。 実は、私たちも日々知らぬ間にマイクロプラスチックを食べてしまっているんです。 1人あたり、1週間でクレジットカード1枚分ほどの量を摂取しているのだそう。 体内への侵入ルートはまだ分かっていませんが、主に、飲料水・海産物・ほこりなどの可能性が高いと言われています。 健康被害については未だ解明されていないようですが、プラスチックを食べていると考えると何だかちょっと怖いですよね。


そして特に大きな問題となっているのが、マイクロプラスチックによる海洋汚染です。 私たちが、マイクロビーズのスクラブ材を配合した洗顔料などを使う度に、洗面所やバスルームの排水溝から下水へ流れ込み、一部は下水処理を通り抜けて、毎年何百万トンも海へ流れこみ、環境汚染に繋がっています。 プラスチックには、環境中の微量の化学汚染物質を吸着する性質もあるので、このようなプラスチックを摂食している200種類以上の海洋生物にも影響しています。


さらに海の近くにやってくる鳥などの動物も、落ちているマイクロプラスチックをエサと勘違いして大量摂食してしまい、死に至ってしまうケースも増えています。 マイクロプラスチックの普及が、環境や生命に大きな影響を及ぼしているのです。


環境を守るデイリープロダクトの選び方

では、手に取った商品にマイクロプラスチックが含まれているかどうか、どのように見分ければ良いのでしょうか? マイクロプラスチックは、主にポリエチレンやポリプロピレンなどで作られています。 商品の成分表に、ポリエチレン末、ポリエチレン、コポリマーなどの表記がある場合「マイクロビーズ」の可能性が高いので、ぜひ注意して見てみてください。


ボディースクラブも、マイクロビーズではなく天然由来のものを選んでみませんか? 最近では、シーソルトや砂糖、コーヒーなどバリエーションも多岐に渡ります。 香りを楽しんでみたり、素材によって異なる様々な効果を楽しんだり。 自分で手作りスクラブに挑戦するのもおすすめです。ココナッツオイルなどで簡単に作れるようなので、挑戦するのもおすすめです。


歯磨き粉を「手作りする」という選択肢

実際に歯磨き粉を手づくりされている田口 日香里(ひかり)さんからレシピを伺いました。環境汚染から守られた産地で採掘され、ミネラルを豊富に含むクレイを使用した歯磨き粉を手作りされています。 歯磨き粉は、口に入れるもの。自分が安心できる安全な素材で、シンプルに作ることができるので、とても魅力的ですね。


■田口さんの手作りクレイ歯磨き粉レシピ■





・ホワイトクレイ(大さじ2)
 ※純度の高い、口に入れても安全なグレードのものを使用してください
・スペアミントウォーター(小さじ2)
・植物性グリセリン(小さじ1/2)



この3つをペースト状になるまで混ぜるだけ! ポイントは水分を先に入れて、少し置き、クレイに吸収させてから混ぜること。 クレイとお水だけでも歯磨きに使えますが、ミントの香りやグリセリンを足すことで、すっきり感も増して、使用感もよくなるそうです。 万が一飲み込んでしまっても安全な素材なので、゙自分で歯磨きをしはじめたばかりのお子様もお使いいただけます。 クレイが歯の汚れなどに吸着してくれるので、研磨剤が入っていないのに歯がつるつるに。 泡立ちがない分、しっかり磨くことができるのだとか。


歯磨き粉以外にもシンプルに色々な用途に使えて、使用後は自然にかえるクレイ。 人にも環境にも優しく、自分で手作りすると廃棄される容器も必要ないので、これからのライフスタイルに取り入れられるサステイナブルな選択肢です。





田口 日香里(ひかり)さん


美容師としてサロンワークを経験後、都内大手のホテルに店舗を持つサロンにて、ブライダルヘアメイクとして9年間勤務。現在は、夫婦で美容室「coconiwa」を経営。もともとアレルギー体質で敏感肌に悩んでいたことから、オーガニックのコスメや自然療法をセルフケアに取り入れるように。またヘアメイクの仕事を通じて、色々な方のお肌や身体の悩みに向き合う中で、自然のもので美容やセルフケアに幅広く取り入れることのできる「クレイ」と出会う。クレイセラピーやクレイの情報発信も行っている。 田口さんのInstagramはこちら



まずは、知ることから始めよう

今回は、マイクロプラスチックについて調べてみました。「環境問題を考える」「自然を守る」と聞くと、大事(おおごと)で他人事のように感じるかもしれませんが、私たちが気軽に取り組めることも沢山ありそうですね!


わたしたちの身近な選択が、美しい海や自然、動物たちを守ることに繋がります。 家にある歯磨き粉や洗顔料がまだ残っている、という方も、手作りにトライしてみたり、今度お買い物される際には、ぜひ成分表示をチラッと見て、手に取ってみてください!


参考文献

プラスチックを取り巻く国内外の状況(H30.8)環境省


海ごみシンポジウム(H28.1.23-24) 洗顔料や歯磨きに含まれる マイクロプラスチック問題 (Daily facial cleanser and toothpaste, and another microplastic issue)大妻女子大学 兼廣春之




ライター 小池彩乃
学生時代にニュージーランド、ノルウェーでの留学を経験。サステイナブルに興味を持つ。早稲田大学卒業後、外資系通販企業にてEC企画・マーケティングを経験。いまは株式会社アイクリエイトにてPR、SNS運営、ライター業務などを担当している。




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