2020年7月15日
マスクから始める、プラスチックフリー生活。#PlasticFreeJuly に私たちができること
7月1日から日本ではレジ袋が有料化となり、世界では約1.2億人が参加すると言われるエコチャレンジ「
Plastic Free July(プラスチック・フリー・ジュライ)」が7月の間、1カ月間行われています。
エコバッグを持つ、
歯磨き粉などを見直す、
使い捨てラップからみつろうラップに変える、など身近でできることはたくさんあります。
毎日使うもので、見直せるものの1つがマスクです。
じつは使い捨てマスクとして売られている不織布のマスクの多くは、プラスチックの1種、PPと言われるポリプロピレンが原材料として使われています。
ポリプロピレンが引き起こす問題とは?
ポリプロピレンとは、石油からつくられる熱可塑性樹脂です。食品容器やペットボトルのキャップや、歯磨き粉の中身、そして不織布に加工して今回のテーマであるマスクや生理用品などにも使われています。
これらのゴミが劣化、断片化してマイクロプラスチックとなったり、歯磨き粉などが水道管を通って海に出ることで、海洋のマイクロプラスチック問題が引き起こされています。
その問題の1例としては、東京湾のカタクチイワシのマイクロプラスチックの汚染度を計測したところ、内訳の40.7%がポリプロピレンでした。
また、サンゴからポリプロピレン取り出された例もあげれらています。
海洋に出たマイクロプラスチックは、海洋微生物、魚と経て、そして歯磨き粉からは直接、私たちのカラダにも入ってきます。
私たちにできること
使い捨てマスクとして重宝する不織布のマスク。まずは裏面で原材料を確認することは簡単にできることです。 使い捨てマスクの中にはコットンを使用したものなど、ポリプロピレンを使用していないものも存在します。
そして、やむを得ず、ポリプロピレンでできたマスクを使用した際には、それが間違っても海洋ゴミとならないように、責任をもって正しく捨てることを意識することが大切です。フランスの環境非営利団体「
Operation Mer Propre」は、地中海に大量の使い捨てマスクや手袋などが流出していると5月にSNSで指摘しています。コロナでマスク使用が増え、今後海洋でのマスクのゴミ問題は悪化していくと考えられます。
最後に、使い勝手や使用感だけでなく、「プラスチックフリー」の観点から、くり返し使える布マスクなどを選んでみることも考えてみませんか?
参考文献
マイクロプラスチック問題の位置づけと現状 日本不織布協会 環境分科会 2019年2月5日 大阪市立環境科学研究センター 中尾賢志
県民参加調査による相模湾漂着マイクロプラスチックの実態 神奈川県スマート県庁大作戦アクションプラン 2018年10月18日 調査委研究部
くり返し使えるマスク
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