2020年7月17日
植物性ミルクでヘルシーなサステナブルライフ【環境に優しい暮らし】
近年、牛乳の代わりとしてプラントベースミルク(植物性ミルク)が話題になってきています。
プラントベースミルクと言えば、今までは豆乳がポピュラーでしたが、現在はアーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルク、オーツミルク(オーツ麦)などなど、その種類は実に多様。
用途や好みに合わせて選べるようになってきました。
今回は、プラントベースミルクと環境のつながりや、効果などについてお伝えします。
ミルクと環境のつながり
スターバックスなどのカフェでも、ミルクのカスタマイズで、ソイミルク(豆乳)やアーモンドミルクが選べるようになったりと、目に触れる機会も多くなってきましたよね。
スーパーなどでも取扱店舗が増えてきているような気がします。
普及が広まってきている理由の1つに、牛乳の生産過程で環境に与える影響の大きさがあることをご存知ですか?
上記グラフは、1杯(200ml)のミルクが環境に与えるインパクトを表しています。
項目は左から、Emissions(温室効果ガスの排出量)、Land use(必要な土地)、Water Use(必要な水)
上から、Dairy milk(牛乳)、Rice milk(ライスミルク)、Soy milk(豆乳)、Oat milk(オーツミルク)、Almond milk(アーモンドミルク)
どの項目を見ても、プラントベースミルクの方が、牛乳と比べて環境負荷が少ないことが見てとれます。
また、乳牛の飼育にも様々な悲しい問題があります。
例えば、日本の乳牛の多くは広々とした牧草地ではなく、狭い牛舎の中で飼育されており、のびのびと暮らせないこと。
乳量が少なくなってきて、生産性がないと判断された乳牛は殺されてしまうこと。など
1杯の牛乳は、多くの犠牲の上に成り立っているのです。
コーヒーや紅茶に入れたり、グラノーラにかけたり、スイーツの材料に使ったりと、牛乳は私たちの生活になくてはならないものになってきています。ただ、これらは全てプラントベースのミルクに代用可能です。
牛乳を飲むことにお悩みはありませんか?
牛乳を飲み過ぎると、お腹をこわしてしまう。
そんな方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
これは、「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」と呼ばれる症状。
牛乳の中に含まれている「乳糖(ラクトース)」の消化吸収を助けてくれるラクターゼという消化酵素が、小腸での分泌不足となり起こるのだそう。
長野県医師会 NAGANO MEDICAL ASSOCIATION SINCE 1947
「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」より
症状には個人差があり、少しの量なら大丈夫な方や、ホットミルクなら大丈夫な方、大人になったら治る方など、さまざまです。
豆乳などプラントベースミルクは、そんな乳糖不耐症にお悩みの方にもおすすめです。
プラントベースミルクは天然のサプリメント!?
また、プラントベースミルクは栄養価が高いことでも知られています。
例えば、アーモンドミルク。
牛乳と比較して低カロリー、低糖質、コレステロールゼロ。
若返りのビタミンと呼ばれる「ビタミンE」や、新陳代謝を活発にし、肌や髪に潤いを与えてくれる「オレイン酸」も含まれていて、まさに良いことづくしなのです。
ミネラルや食物繊維なども豊富に含まれていて、「天然のサプリメント」と呼ばれているほどです。
それぞれのミルクで異なる効果、風味が楽しめるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
気になる!オーツミルクを飲んだ感想
環境にやさしく、身体にもよい。とは言っても、一番気になるのはやっぱり味。
今回は、ご自宅では、豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクを常備して、気分に合わせて楽しんでいるという
星山 明美さん に、オーツミルクについて伺いました。
写真は、イギリスのマイナーフィギュアズ オーガニック(有機JAS認証) バリスタ オーツミルク
砂糖、保存料不使用で、牛乳と比べてカロリー約30%オフ。
MINOR FIGURES (https://minorfigures.com/)
はじめは、オーツは穀物なので、クセがあるのかなと思っていたという星山さん。
飲んでみると、実はそんなことは全然なく、一般的に手に入りやすい豆乳やアーモンドミルクと比較しても飲みやすかったのだとか。
最近では、料理にオーツミルクを使っている方も増えているのだそう。
そのままでも飲みやすいそうですが、星山さんのおすすめは、写真でもあるように、相性が抜群でコクも出る、コーヒーとの組み合わせ。
世界中のバリスタにも愛されている、このオーツミルクがあれば、在宅ワークも多くなったいま、お家でもカフェ気分が味わえそうですね。
身体にも環境にもやさしいミルクを取り入れよう!
豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルク、オーツミルクなどバラエティ豊かなラインナップから楽しめる、プラントベースミルク。
色んな種類を作って、味比べしてみるのも楽しそうですよね。
そのままで飲むことに慣れていない方は、アレンジするのがおすすめ。
お好みでメープルシロップを入れたり、フルーツを合わせてミキサーにかけてスムージーにしたり、紅茶やコーヒーなどと合わせたりしてもおいしいのだとか。
これからは、さまざまな活用方法を楽しみながら、環境にやさしい選択をしてみませんか?
参考文献
アーモンドミルク研究会 アーモンドミルクの特徴
BBC News Climate change: Which vegan milk is best?
ライター 小池彩乃
学生時代にニュージーランド、ノルウェーでの留学を経験。サステイナブルに興味を持つ。早稲田大学卒業後、外資系通販企業にてEC企画・マーケティングを経験。いまは株式会社アイクリエイトにてPR、SNS運営、ライター業務などを担当している。
未来のライフスタイルをつくる共創型コミュニティ。コミュニティ発のオリジナルプロジェクトや、クライアントにあわせたオーダーメイド型プロジェクトなど、様々なスタイルのチームアップで、未来につながる価値を生み出します。
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