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2020年8月2日

マスク×アートで新型コロナ時代と環境問題について考えるオンライン参加型アートプロジェクト「MaskBook」、日本で開催

新型コロナ以降、季節を問わず日常生活の当たり前となったマスク。日本では、風邪や花粉症の予防として冬~春にマスク姿はよく見られますが、欧米では顔の一部を隠すマスクに抵抗を覚える人も少なくありません。

そこでフランスで2015年に始まったのが、マスクを不安や恐怖をも誘起するものとして、環境問題のクリエイティブ・アクション・ツールと捉え、大気汚染・地球温暖化・感染大流行・ごみ問題などをテーマとしたコレクティブアートプロジェクトが「MaskBook」です。

既に世界50カ国以上、6千人以上の人が参加しており、日本からも建築家の安藤忠雄氏が参加するなど、著名人も多く参加しています。そしてこの夏より、より日本人が参加しやすいように日本のアート団体「LITTLE ARTISTS LEAGUE(リトル・アーティスト・リーグ)」によって展開されます。

この団体は、子どもから大人までアートを通じて、多文化、多言語、そして表現の多様性に触れることで、柔軟な発想とグローバルな視野を育む取り組みをしています。そこで、今回の日本展開でも子どもが環境問題を考えるきっかけとなり、参加しやすくなるためにチュートリアルが作製され、公開してます。

チュートリアル: 日本語版  ・  英語版 


マスクで環境問題を表現

MaskBookでは、多用な環境問題をアートマスクのテーマにしています。もともとMaskBookはフランスを拠点にアートで環境問題に取り組む団体「Art of Change 21」と、中国のアーティスト Wen Fangのコラボによって、2015年パリで開催されたCOP21(気候変動枠組条約締約国会議)で生まれました。


大気汚染 「BREATHE PURITY」by TIMOTHÉE PARIS,FRANCE

人間の経済・社会活動によって、大気中の微粒子や有害な気体成分が増加し、環境や人体に影響を与えることが問題となっています。「酸性雨」「PM2.5」「黄砂」「光化学スモッグ」などで、大気汚染物質は気候変動にも影響を与えているとされています。


地球温暖化 「THE CHOICE IS YOURS」by TAMARA HADDAD BEYROUTH, LEBANON

2100年には、地球全体の気温が5度上昇するとされています。気温が上昇すると、北極や南極の氷が溶け、海面が上昇し、家を失う人も出てきます。また今既に起こっている気候変動は、干ばつや水害の激化をもたらしています。温暖化の大きな要因として、二酸化炭素(CO2)が大気圏にベールとして溜まってしまい、それがビニールハウスのように地球の熱を放出しない問題があります。二酸化炭素の排出量を減らせる一つの方法は、地球上の森林を増やすことです。木は二酸化炭素を吸収して光合成により酸素を排出してくれるのです。


プラスチックなどのごみ問題 「SEE THE SEA !」by JULIE ANSEL AND SHASHA BURLET VILLECRESNES, FRANCE

ゴミが増えるとその行方をどうするかという問題があります。一つ目は焼却ですが、そこにプラスチックなど有害な物質が含まれていると二酸化炭素も排出され、大気汚染につながります。ゴミの埋め立ても土地の確保が必要となり20年以内にはゴミ埋め立て地がなくなってしまうと予測されています。

また、ペットボトルやプラスチックは便利で一気に普及したことにより、至るところでゴミとして散乱するようになってしまいました。ゴミを餌と間違って食べてしまってお腹の中に一杯ゴミがある鳥や魚も多数見つかっています。既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トン(重さにして、ジャンボジェット機5万機相当)が、新たに流入していると推定されています。

ゴミのたった19%が、リサイクルされたり堆肥化されているといいます。ゼロウェイストを目指す世界の都市も増えていってますが、一人一人が意識をもって取り組まなければならない問題です。


新型コロナの感染症問題 「COVID'STYLE」by ADÈLE FLEURY

目に見えないウィルスを体内に入れないようにしたり人に感染させないようにする苦労のみではなく、ソーシャルディスタンスの必要性は孤立や経済悪化など、非常に複合的な問題であることが浮き彫りになっています。


アートで環境問題に取り組む団体「Art of Change 21」

Art of Change 21は、2017年ヨコハマトリエンナーレにも参加したOlafur Eliassonをパトロンに迎えた非営利団体です。2019年には、国際連合環境計画(United Nations Environment Programme)によるWorldEnvironment Day 2019にも大気汚染をテーマにピックアップされています。


アート団体「LITTLE ARTISTS LEAGUE(リトル・アーティスト・リーグ)」

ITTLE ARTISTS LEAGUE(リトルアーティストリーグ) は、2016年に創設されたバイリンガルのアーティストママ3人が率いるアート団体です。現在は、アートと海外にバックグラウンドを持つMioko Mochizuki、Lumico Harmony、Aimee Isobeがディレクターとして活躍しています。アートを通じて、多文化、多言語、そして表現の多様性に触れることで、柔軟な発想とグローバルな視野を育む取り組みをしています。LITTLE ARTISTS LEAGUEの高いアート性やデザイン性、そしてグローバルマインドにも触れられるワークショップは、子どものみにとどまらず幅広い層から人気を博しています。

新型コロナの感染症問題をテーマにしたLITTLE ARTISTS LEAGUEの作品 LITTLE ARTISTS LEAGUE Photo by Nanako Koyama

新型コロナウィルスという目に見えない脅威にさらされ、世界中の人が自宅隔離を余儀なくされている2020年。今まで当たり前だった自由な外出がリスクに変わり、隔離社会での生き方を新たに模索せざるを得ません。マスクを装着することで、我々もクラゲが海を浮遊するように、外出できることが重なります。

また環境問題により、大量の種が絶滅危惧される時代に相反したクラゲの増殖は、現代の惨状を皮肉にも映し出していると言えます。クラゲの捕食者であるマグロやウミガメが減少し、海洋の「ジェリフィケーション(クラゲ化)」が進んでいます。わずか数センチのプラスチックごみでも、クラゲの繁殖コロニーとしての機能を果たすことができるそうです。

ソーシャルディスタンスを確保する必要がありながらも、我々は精神的なつながりや交流を求めていて、新しい形のつながりをクラゲの触手で表現しています。


(参考)
Planners LaboではLumico Harmonyさんに以前取材をしています。
結婚8年でケンカなし! 家族や周囲とハーモニーがうまれる3つのコツ 1人5役でサステナブルな活躍ルミコ・ハーモニーさん
海外で学んだサステナブルな関係 —海外に行ってみて、日本特有の「疲れ」に気付いた


開催概要

2020年、新型コロナウイルスの世界的な感染爆発をきっかけに、新たに「MaskBook SpecialCovid19」と題し、 全世界からオンラインで参加者を募る企画がはじまりました。本企画では全世界から寄せられた、パンデミックと生きる一人一人のメッセージを込めたマスクアートが、オンラインギャラリーで発表されています。

また環境問題や新型コロナウイルスによるパンデミックをテーマにマスクをアート制作し、ポートレート写真作品をデジタル応募すると、オンラインギャラリーに展示されます。

応募:https://www.littleartistsleague.org/events/maskbook

期間:2020年8月1日~12月31日まで
(オンラインギャラリーは引き続き展示されますが、LITTLE ARTISTS LEAGUEでの募集は終了となります)

対象:どなたでも無料で参加可能
(応募の際に必要条件が満たされない場合展示されないことがございますこと、ご了承ください)

言語:英語/日本語

主催:LITTLE ARTISTS LEAGUE

協力:Art of Change 21

助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト2020

※横浜トリエンナーレの応援プログラムとなっています。

SNS:ご自身の作品は是非SNSでもシェアしてください。
@lal_maskbook @littleartistsleague @maskbook @artofchange21
#lal_maskbook #maskbook #マスクブック #マスクアート


【お問い合わせ】
lal.maskbook@gmail.com



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