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2020年2月20日

大切な命と生きていく「里親」になるために―わたしたちに求められること

前回の「かけがえのない命を救うためにわたしたちにできること―保護犬の里親体験記を通して」という記事では、実際に保護犬を引き取って里親になった編集部メンバーの話をお届けしました。


ただ、里親になりたいと思ってもどうやったら里親になれるのか、里親に必要な条件とは何なのか、わからないという人も多いと思います。実際に、私たちが限りある命について考え、自分たちにできることを考えるということはサステナブル(持続可能)かつ誰もが居心地よく暮らせるサステナブルラグジュアリーな世界を実現するために重要なことです。そこで今回は、里親になるまでのプロセスと必要な条件について調べてみました。


里親になるまでのプロセス

「ワンちゃんやネコちゃんを家族に迎え入れたい」と思ってから、どのようなプロセスを踏んで「里親」になるのでしょうか。里親になる方法はいくつかあります。


代表的なのは、インターネットを介して里親募集情報を得る方法です。インターネットで調べてみると、かなり多くの里親募集情報が出てきます。その中から、性別や性格、見た目の雰囲気などで自分に合いそうな子をさがし、合いそうな子がいればその募集情報を掲載している団体にコンタクトを取ることになります。


正式な譲渡までの基本的な流れ


  1. インターネット経由で里親募集情報を得る
  2. 募集元にコンタクトを取る
  3. 面会(譲渡会なども含む)
  4. トライアル期間として一緒に過ごす(数日~数週間)
  5. 正式に譲渡決定



メールフォームが用意されていたり、記載すべき事項とメールアドレスが書かれていたりするので、そこからコンタクトをとります。コンタクトを取って、実際に面会してみて、トライアル期間として数日~数週間いっしょに暮してみて、お互いに問題がないようであれば正式に迎え入れることになります。


インターネット上でのやりとりを介さずに、直接譲渡会でワンちゃんと出会う人もいますし、その人の人柄やペットの飼育歴などを踏まえてトライアル期間を経ることなく正式に譲渡となることもあります。


ほかにも、ご近所のワンちゃんが産んだ子を迎え入れたり、SNSの投稿を通じて里親をさがす方からワンちゃんやネコちゃんを迎え入れたりすることもあります。たとえばTwitterなら「#里親募集」というタグで検索すると多くの投稿が表示されます。


里親になるために必要な条件






里親になるために必要な条件がいくつかあります。たとえば、住んでいる建物の決まりや経済的自立、ほかのペットがいるかどうか、家族構成などです。


  • ・住居に関する決まり
  • ・経済的自立
  • ・ほかのペットの有無
  • ・家族構成、同居人の有無



「ペット可」の物件に住んでいたとしても、頭数制限があったり、大型犬がNGであったり、犬はNGで猫はOKなど、物件ごとに条件があります。居住場所を確保するというのが大前提となるので、里親になるために最初にクリアすべきハードルと言えるでしょう。


また、経済的自立についてですが、自分がお金を稼ぎ、自分でお金を使えるということが大事です。たとえば未成年で働いておらず、親に反対されていては、動物が飼えないのと同じことです。動物と暮らすにはどうしてもお金がかかります。ベッドやリード、フード代などのほか、ワクチン接種や病気、ケガの治療費などがかかります。


せっかく里親になっても、ワクチンの接種ができないとかケガの治療ができないとなると、安心して暮らしていけません。


たとえば、日本には狂犬病の予防接種をしなければならないという決まりがあります。狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)に基づき、犬を家族として迎え入れるときには市町村への登録と年1回の狂犬病予防接種が義務付けられているのです。


こうした予防接種や治療を安心して受けさせてあげるのも、里親の義務になってきます。そのためには、経済的な自立が欠かせないんですね。


さらに、ほかのペットがいるかどうかや家族構成も重要です。たとえば、家族として迎え入れたいと思ったワンちゃんが小心者だったり、ほかのワンちゃんを怖がる性格だったりすると、多頭飼いは難しいでしょう。人間の家族も、アレルギーがないか、犬がニガテな人がいないかなどを確認する必要があります。


また、一人暮らしだったり留守が多い仕事をしていたりする場合や同棲カップル、転勤族、高齢者のみの世帯などはワンちゃんやネコちゃんが生活するために必要な環境を整えられない可能性があります。


留守が多いと世話もおろそかになりやすいですし、ワンちゃんやネコちゃんの精神的負担が大きくなってしまいます。同棲カップルの場合、万が一破局を迎えたときにどちらも飼えないとなる可能性がありますし、転勤族のように次々に環境が変わるのは負担が大きいです。


高齢者のみの世帯も、先のことを考えると里親には適さないと言えるでしょう。


大切な命と生きていく「里親」に




大切な保護犬、保護猫の命を預かる「里親」になろうと思ったら、まずは情報を得るところから始めてみましょう。SNSを利用するのもいいですし、インターネットで保護団体のサイトをチェックしてもいいですね。


いろんな保護団体が書き込みできるポータルサイトもありますので、自分の使いやすいものを選んで情報探しをするのがいいですね。


一方でさまざまな条件を読んで、私は里親になれないと落胆した人もいるかもしれません。しかし、そうやって自分に里親になれるだけの資質があるかどうかを冷静に見極めることも、悲しい思いをするワンちゃん、ネコちゃんを増やさないためには重要なことではないでしょうか。


1匹でも多くのワンちゃん、ネコちゃんが幸せに暮らしていける社会にするためには、私たちができることはまだまだたくさんあります。里親になることだけが選択肢ではありません。



前回の記事でもお伝えしたように、自分のスキルを活かしてボランティアとして活動する方法もあります。また、里親募集のSNS投稿を少しでも多くの人の目に留まるようにシェアするというのも、一つのかかわり方なのではないでしょうか。


どんな方法でも構いません、まずは自分にできることから始めてみませんか?


ディレクター、クリエイター、コミュニケーターの顔を持つ、 「サステナブルラグジュアリー」な価値をつくるクリエイティブコミュニティ。 あらゆる組織、チームの人たちと、柔軟にプロジェクトを組み、価値をつくっていきます。

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