2020年2月5日
私たちが今日からできること【食品ロスへの取り組み】ー 国連WFP協会「Zero Hunger Challenge」ー
昨今、よく目にする「食品ロス」という言葉。例えば大手コンビニチェーンでは、冬のおでんの売れ残りや廃棄を防ぐために、2020年1月14日より一部店舗で売れ筋の具材をセットにしたパック詰めを用意し、注文を受けてから温めて提供することを始めました。
飲食業界での廃棄だけでなく、家庭でも野菜が使いきれずに廃棄してしまったり、料理する際に野菜の皮など廃棄物が出てしまったり、という経験は少なからずあるのではないでしょうか?
今回は、国連WFP協会が一昨年から秋に開催している「Zero Hunger Challenge」を紹介しながら、個人ができる「食品ロス」への取り組みについて考えていきたいと思います。
日本はどれくらいの食品ロスが起きているの?
現在地球上の人口(76億人)の約9分の1にあたる8億2100万人が飢えに苦しんでいると言われています。その一方で、世界の生産された食べ物の約3分の1の13億トンが廃棄されています。世界の食料生産量は毎年約40億トンあり、本来はこの量があれば世界の全人口を賄うと言われています。先進国では余りが捨てられている現状があり、かたや途上国では、気候変動をはじめ様々な要因で食料が不足となる「食の不均衡」がおきています。
食べ残しや賞味期限切れなど、まだ食べられるのに捨てられている食品のことを「食品ロス」と呼び、日本だけで毎年約643万トン(2016年)もの食品ロスの量があります。この量は、国連WFPが2018年に行った世界中での食糧支援量(390万トン)の約1.6倍です。
🄫本田亮(ほんだりょう)
途上国でも問題が! ポストハーベスト・ロス
日本やそのほか先進国では、食品ロスが問題になっていますが、飢えで苦しむ人が多い途上国でも違う問題が発生しています。それは、「ポストハーベスト・ロス」と言い、食料が生産の段階や収穫の後に廃棄される問題です。原因としては、農家の保存設備不足であったり、市場へ届ける輸送手段がなかったりというところにあります。
国連WFPはこの問題を解決するため、農村で収穫物を保存する設備や、農家が収穫物を市場まで届けるための道路などを整備しています。
「Zero Hunger Challenge」とは?
10月16日は世界食料デーです。毎年その10月を中心に国連WFP協会では「Zero Hunger Challenge」を行っています。まずは2019年8月1日~10月31日の「
Zero Hunger Challenge for Africa」の取り組みを紹介していきます。
これに私たちの参加方法は大きく2つ。
1つ目は、#ゼロハンガーチャレンジ。
古くなった乾物や調味料、野菜の皮、賞味期限の近づいたものなどを使って料理をし、それを「#ゼロハンガーチャレンジ」と「#WFP」のハッシュタグをつけて投稿するだけです。1投稿ごとに 120円が寄付企業を通して、国連WFPのアフリカにおける学校給食支援に寄付されます。
また料理が苦手な方は、一緒に参加している有名シェフの方や料理研究家の方などの投稿にいいね! やシェアなどをするだけで寄付のカウントとなります。
また2つ目は、ゼロハンガーメニュー。
全国31店舗の協賛レストランにて「ゼロハンガーメニュー」を注文すると、売上の10%がアフリカの学校給食支援に寄付されます。
※現在は2つの取り組みとも終了しております。
私たちが今日からできること
昨年の国連WFPが開催した「Zero Hunger Challenge」の2つの取り組みはいかがでしたか? とても参加がしやすいものだったかと思います。今年も10月には同じような取り組みが開催されますので、ぜひ詳細を確認の上、参加してみてはいかがでしょうか。(
昨年のページが随時更新される予定)
また、今日からできることとしては、昨年の「#ゼロハンガーチャレンジ」タグでは料理家さんや家事代行サービスタスカジのインスタなどでは、レシピも公開しているので、真似してみるのもいいかもしれません。
その他、「食品ロス」「食材の使いきり」をテーマにしたレシピ本なども多く出版されています。
1日に3回ある食事の際に、「使いきる」「食べきる」ことを少し意識することから始めるのもいいのかもしれません。
2020年のキャンペーンサイトは
コチラより。
ディレクター、クリエーター、コミュニケーターの顔を持つ、
「サステナブルラグジュアリー」な価値をつくるクリエイティブコミュニティ。
あらゆる組織、チームの人たちと、柔軟にプロジェクトを組み、価値をつくっていきます。
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