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2020年2月5日

SDGsへの取り組み サンリオピューロランドの館長として、個人として 小巻亜矢さん

近年「SDGs」という言葉が浸透し、関連書籍や雑誌での特集も増えています。言葉は聞いたけど、内容も知っているけど、具体的には何をすればよいのか? という声も聞こえてきます。まずは「みんなが取り組んでいることを知ること」として、LABO(本メディア)では「SDGsへの取り組み」として色々な企業や個人の方を取り上げていく予定です。記念すべき第一回として、サンリオピューロランドの館長小巻亜矢さんにお話を伺いました。


SDGSとは・・・持続可能な開発目標(SDGs)とは、001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。(外務省HPより


サンリオピューロランドのSDGsへの取り組みの1つは「地域との共創」

(c)BenesseCorporation 1988-2020/しまじろう


―サンリオピューロランドに向かう道で、ハローキティとしまじろう(ベネッセのキャラクター)が並んでいてびっくりしました。


小巻:あの場所は「ハローキティストリート」であり「しまじろう広場」もあるので、モニュメントが置かれることになりました。サンリオピューロランドは多摩センター駅にあり、平成14年度から多摩市を「ハローキティにあえる街」に制定し地域活性に取り組んでいます。 多摩市民専用の割引チケットから始まり、多摩センターの親善大使をハローキティが務めており、ハローキティにあえる街の活動として、毎週土曜日ハローキティが多摩センターをお散歩しています。また、多摩センター駅前で開催される様々な催しでのグリーティングやイベントにも出演しています。


小巻:そして今度の2月には多摩市の「健幸まちづくり」の取り組みで、「健幸まちづくりシンポジウム」をサンリオピューロランドで開催し、私もお話させていただきます。私たちは、地域と共に発展していくことはとても大切だと考えています。


根底にあるのは、誰も取り残さないという想い

日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」大賞を受賞された小巻さん。不振に陥っていたサンリオピューロランドを内部の人材など今ある資産を大切にして、赴任から約2年でV字回復させたことで注目を浴びています。


全社員との対話を重ね、朝礼を徹底して、内部の人材のモチベーションをアップさせ、内部からイノベーションが起きる仕組をつくりあげました。これらの小巻さんが実践した立て直し方法が書籍などで色々紹介されています。


2019年に発売された3冊
『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』(ダイヤモンド社)


『逆境に克つ! - サンリオピューロランドを復活させた25の思考 -』(ワニブックス)
『サンリオピューロランドの魔法の朝礼』(総合法令出版)





―内部の「人」に注目して、改革を行った理由はなんですか?


小巻:サンリオピューロランドの館長に就任する前、一般客として訪れた際に感じた改善点をレポートにまとめました。その中で、「人」を変えることで多くが改善できることに気づき、「人」を中心とした施策を提案しました。


小巻:また、施設運営の経験のない私が、自分のできることにフォーカスして考えると、直前に大学院で心理学を学んだこともあり、「人」が自分の強みであると改めて思いました。そして私が新卒時に株式会社サンリオの企業理念「ともに生きる仲間たちと信じあい、仲よく生きていくこと(引用元:サンリオHP企業理念より一部抜粋)」に強くひかれて入社していることも原点にあると思います。


―この想いは、パレードにも表れていますね。





小巻:私がサンリオピューロランドに赴任した翌年の2015年からはじまったパレート「Miracle Gift Parade」は、演出や振り付け等を若い人にも人気のある著名なクリエイターの方にお願いしており、とても注目されています。また、普通の勧善懲悪のストーリーとは異なり、誰も取り残さない結末を迎えるようにこだわりました。このストーリーには、お客様から感動の声をたくさんいただいております


本業以外でもSDGsを世に広める取り組みを

―小巻さん個人の活動として、「一般社団法人SDGsプラットフォーム」の代表をされていますね。


小巻:こちらの方は、以下の3つを大切に国内外のSDGs推進活動をしています。
 ・中小企業の推進
  中小企業の横のつながりをつくり、SDGsの17番でもある「パートナーシップ」を大切に
 ・女性の活躍
  子育てや介護など個人の事情に合わせて選んで働くことで、持続可能な組織づくりを
 ・次世代の子どもたちへ
  未来を担うこども達を育成し、地域のさらなる活性化と発展を



―昨年は第一回全国大会をサンリオピューロランドで開催されましたね。





小巻:52の企業や団体の方に『第1回SDGsビジネスアワード』にエントリーいただき、大盛況で開催できました。今後もさらに活動を推進していくので、SDGsについて何からはじめていいかわからない方や、私たちと一緒にやりたいアイデアをお持ちの方など、ぜひぜひお声がけしていただきたいです。


仲間を信じて未来をつくる

サンリオの信念に強烈に惹かれ、小巻さんご自身も「仲間を信じて」サンリオピューロランドを立て直し、地域との共創をはかってきました。現在はさらに活躍の場を広げて、同じ地域、そして同じ地球に住む仲間とともに明日をつくっていくSDGsの推進活動にも取り組まれていることが印象的でした。


PlannersもSDGsをテーマに、日々の暮らしに取り入れられるような活動を多く展開していくので、小巻さんともプロジェクトをいつかご一緒できたらと思っています。


(株)サンリオエンターテイメント
代表取締役社長 小巻 亜矢(こまき あや)

株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長。サンリオピューロランド館長。 東京出身、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。 1983年(株)サンリオ入社。結婚退社、出産などを経てサンリオ関連会社にて仕事復帰。2014年サンリオエンターテイメント顧問就任、2015年サンリオエンターテイメント取締役就任。2016年サンリオピューロランド館長就任、2019年6月より現職。 子宮頸がん予防啓発活動「ハロースマイル(Hellosmile)」委員長、NPO法人ハロードリーム実行委員会代表理事、一般社団法人SDGsプラットフォーム代表理事。


©1976, 1990, 1996, 2001, 2020 SANRIO CO., LTD.


ディレクター、クリエーター、コミュニケーターの顔を持つ、 「サステナブルラグジュアリー」な価値をつくるクリエイティブコミュニティ。 あらゆる組織、チームの人たちと、柔軟にプロジェクトを組み、価値をつくっていきます。

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