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2020年11月16日

埼玉・戸田で大人気のタイ料理教室を営む有竹智子さんに聞く”おもてなしの心”。



「みんなで囲む食事は楽しい」

埼玉・戸田で人気のタイ料理教室を運営されている、おうちタイ料理研究家・有竹智子さん(@tomokostable )。

彼女のレッスンは本格的なタイ料理からおうちで簡単に作ることのできる料理、焼き菓子など多岐にわたることから生徒の数も多く、「お店で食べるよりも美味しいタイ料理」で有名です。また、タイの料理学校「スアンドゥシット大学・日本校」で本場の味を習得したその腕前はプロそのもの。


そんな有竹さんが料理教室を始めるルーツは、食の都・フランスのリヨンにありました。

なぜ、フランスにて人に振舞う料理に楽しさを感じ、タイ料理の教室を営むまでに至ったのか。あらゆるところで垣間見える有竹さんの”おもてなしの心”はどこから来るのか。今回は有竹さんとタイ料理の関係をたっぷりとお伺いしました。

タイ料理教室のルーツを探る


ータイ料理の話に入る前に、そもそも食に興味をもったきっかけは何ですか?

有竹:元から食べることがすごく好きでした。そして地元の大阪・天満というところはまずいお店が少なく、外食で美味しいものがだいたい食べられていて、だから大学卒業するまでは実は包丁ひとつ握れませんでした。

一人暮らしの経験がなかった私ですが、学生時代に一人暮らしの友人に料理を作ったのがきっかけで料理をはじめました。でもこの頃はまだ料理本の域を超えない程度だったと思います。

しばらくして、海外出張が多かった父が、フランスのリ
ンに単身赴任することになり、思い切って会社をやめて父のところについていこうと決めました。

その頃はリヨンに日本食のお店が少なくて、父も外食ではなく家でご飯を食べたいとのことだったので、家で父のために日本料理をするようになりました。そしたら、そのうち父の会社の人が家にご飯を食べに来るようになったんです。不特定多数の人に食事を振舞うようになったきっかけはここですね。

フランスの地で料理を振舞うようになる



有竹:フランスで楽団に所属していたんですけど、その時に楽団仲間からお呼ばれすることがあって。その時におもてなしで出された料理が、そこまで気取ったものではなくてキッシュとパンにワイン、のような簡単なもの。

この時に、
「自分無理ない範囲で皆で囲む食事がすごい気楽で楽しい」と思ってから、人に出す料理に対して気楽に構えるようになったのがきっかけですかね。

中身がどうであれ、”おもてなしの心があればこんなに笑顔で満たされるんだな”というのがちょっと食に関する感覚が変わった瞬間でした。

ーフランスがきっかけだったんですね

有竹:そうですね。リオンという食に縁がある環境で、人に何かを作ってあげたいとか、自分や家族だけじゃなくってなんか人に作ってあげたい、そして家に人呼びたいなって思ったきっかけがフランスです。半年程度で日本に帰国しましたが、今考えたら料理学校とか通っておけばよかったと思いますね。

ー帰国後はどうされていたんですか?

帰国後、結婚して子供を産んでから家での時間が長くなったので、趣味でお菓子や料理を作っては近所の人に振る舞っていたんです。作るのが好きで、家族じゃ食べきれないほどたくさん作っていたので。それこそマカロンのような簡単にはできなさそうなものをたくさん作っていました。

タイ料理に切り替わったきっかけ



ーどうタイ料理に切り替わっていったんですか?

有竹:もともとタイ料理が好きで、妊娠してつわりがひどい時に唯一食べられていたのが、タイ料理だったんです。ただ、作り方もわからなくて、”外に食べに行く料理”だったという。

有竹:子どもが小学生の高学年に上がるころ、知人からシェア形態のカフェをしてみない?と誘われたんです。こんなチャンス2度とない、と思って、思い切って昼の時間だけ料理を提供していました。そこで知り合った関係者の方から、「人気のタイ料理教室があるんだけど、どう?」って言われて、参加したのがきっかけですね。

そこで初めて、”自分で作ったタイ料理がこんなにも美味しいんだ”ということに気づいたのです。

お店で食べるタイ料理と全く違いすぎてびっくりしました。そこから、単発でタイ料理教室に行き始めたり、家で作ったりしていました。そして、本格的にタイ料理を学びたいと思い、錦糸町にあるタイ料理の学校に通い始めて4年ほど経ちます。

ーそこから自宅でタイ料理教室を開こう、と行動したきっかけは何ですか?

いままで、家庭料理や菓子教室などジャンルにこだわらないレッスンを開催してきていましたが、私自身の専門分野を作りたいと思いました。

ずっと好きだったタイ料理をきちんと胸を張って伝えられるようになりたいと思い、学校に通うことになりました。学べば学ぶほど、タイ料理の魅力に夢中になり、なにより丁寧な工程の一つ一つに理由があり手間かけた分、感動するほどおいしい料理になります。そして、なによりおいしくて元気になる料理です。

なかなか、日本のお店ではたくさんのハーブを使った料理を食べられるところは少ないので、今まで食べに行くだけだったタイ料理を、自分で作る楽しみをお伝えしたかったのがきっかけです。

ータイ料理教室でウェルカムティーやお香を焚く、など工夫されていらっしゃいますね。

有竹:特に意識してはいないのですが、料理をする前にホッと一息ついてもらいたいな、という思いでお出ししています。あとは、成分表示しているお香屋さんを見つけて、そこで良いものを選んで生徒さんが到着する30分前に焚くようにしたら、割と好評だったんです。今からレッスンするんだ、という気持ちに自然に切り替えられるような気がして。せっかく皆さんにレッスン受けていただくので、特別な時間にしたくて実践しています。というより、自分がそうして欲しい、と思うことをやってるだけなんですけどね。

ーそういえば、タイ料理は健康や美容にも良いみたいですね。

有竹:タイ料理のフレッシュハーブが、健康・美容効果に良いんです。いわゆるカレーなどに使われている乾燥状態のハーブの薬効はパウダーになってから一週間程度で消えちゃうんですけど、タイ料理で使うのはフレッシュハーブなので、薬効が消える前に食べることができます。なので教室でハーブをたくさん使って料理すると、30分くらいで体感されてますね。

ーそんなに早く効果が現れるんですね!

有竹:そうなんです。体が元気になったとか、疲れが取れたっていう意見をよく聞きます。私自身もしんどい時にタイ料理を食べると、すごい元気になりますね。タイ料理を作り始めてから、風邪も引かなくなりました。やっぱりタイハーブの効果はすごいと思います。

ー教室を運営する上で今後の課題や取り組みたいと思っていることはありますか?

有竹:対面レッスンやりたい、という気持ちはありますが、今は対面で人と会う・参加するのが難しい、という方も多いのが現実です。そこで、オンラインレッスンを始めたんです。ただ、やはりオンラインだと各ご家庭に専用の調理器具や材料もないと思うので、特別な材料なしでもできるタイ料理を教えていたら、そのウケがよかったんです。

そこに加えて、おうちごはんのコースとお菓子のコースを隔月でやると、大阪や長野のような離れたところに住んでいる方も参加してくださって。なので、少しでも良いから長く続けてみようかなと思いました。ただ、それだけだとメインの収入にはならないので、対面の料理教室を続けるためにも、レシピ監修をしたり、雑誌の取材を受けたり、のような今までやったことのないような仕事もしてみようかなと思っています。

おわりに



有竹さんのタイ料理教室では、ウェルカムティーやアフターティー、お香を炊くことで香りで参加される生徒さんの心を落ち着かせる、といったさまざまなおもてなしの工夫がされています。ただ、それは有竹さんにとって意識して行っているわけではなく、”当たり前”のことなんだとか。そこから伝わるのは、有竹さんの中に元から存在するおもてなしの心でした。

参加者目線で教室を運営し、料理初心者の方でも気軽に参加できるスタイルを作り上げた背景には、フランスで経験した、自分の無理ない範囲で一緒に囲む食事の美味しさを多くの人に経験して欲しいという思いからなのではないでしょうか。

また、有竹さんの食に対する”モッタイナイ”を探求する気持ちも力強く、本格的な多国籍料理を出す外国人シェフのプロデュース力や料理を学び続ける姿勢についてもお伺いしています。

▶︎料理を学び続ける力を企画力に。料理研究家:有竹智子さんの学ぶ姿勢とお店プロデュースへの思い

タイ料理(ハーブ)は健康・美容にも良いとのことで、有竹さんのお肌も綺麗で美しい印象でした。これからもしばらくはおうち時間が続くことが予想されますので、おうちでタイ料理、ぜひ、オンラインの料理教室に参加してみてはいかがでしょうか。

▶︎有竹さんのタイ料理教室のご案内はこちらから

有竹智子 Instagram / Facebook

おうちタイ料理研究家。菓子・料理教室TOMOKO’S TABLE 主宰。江上料理学院フードコーディネーター養成科卒業。2009年より、埼玉県・戸田にて料理教室をスタート。

タイの由緒ある料理学校「スアンドゥシット大学・日本校」にて本場の味を習得。2017年より、自身の教室でもタイ料理クラスをスタートさせる。主婦や子育て世代を中心に料理を教えていたノウハウをいかし、本格的でありながらも日本の家庭でも作りやすいタイ料理を伝えている。

隔月で従来の菓子・おうちごはん教室も開催。

ホームページ : tomokostable.com