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2020年12月16日

好きだから次々と新しいことにチャレンジできる。YorozuFarm徳万夫妻のアイデアの源泉

“野菜だけでも美味しい”を伝えたい

山口県で農業の傍らサラダショップを経営されている「YorozuFarm」の徳万ご夫妻(@yorozufarm )。農業をしながらでの飲食店経営ということで、栽培や収穫、料理の仕込みなど日々の作業は大変なはず。それにも関わらず、いろんな企画をどんどん作り出しては多くの人を笑顔にしています。

そんな徳万夫妻がなぜ、いろんなことに果敢にチャレンジできるのか、そのアイデアの源泉はどこにあるのかをお伺いしました。

農家もお客様の喜ぶ顔が見たい



ー前回のインタビューでは、農業を始めるきっかけやご夫婦での運営についてお聞きしました。では実際に農業からスタートして、どういうタイミングでお店を作られたんですか?

徳万:横浜から山口県に引っ越してからは、すぐに農業したかったんですが、しばらくはサラリーマンで生活の基盤づくりをしていました。私たち夫婦には子供が二人いるんですが、下の子が生まれてすぐくらいに、「あれ、何しに山口きたんだっけ」とハッとして、やはり農業したいと思って農業を始めます。

農薬も化学肥料も使わずに、畑の土に変えていくのがすごく大変で、一年くらいかかりました。その一年経った後から、

せっかくなら自分たちで加工したり、朝収穫してすぐをお客さんに提供して食べてもらって、お客さんと顔が見える繋がりをしてみたい。

と思って、お店を始めることにしたんです。

ーお客様との繋がり作りというところでお店を始められたのですね、素敵です!お客様はどんな層が多いですか?

徳万:そうですね、若い方もたまに来られますが、だいたい35〜50代が多いです。自分たちと同じくらい、もしくは上の層ですね。身体のことを気をつかっている人やほぼ9割で女性の方が多いです。やっぱり、子育てしている方や妊婦さんのような、自分の身体だけでなく相手のことも考えて野菜を食べたい!という方が多いです。

可能性を見つけたら積極的にチャレンジする



ーWebサイトでヴィーガンカレーを拝見しました!どんな経緯で開発されたんですか?

徳万:”野菜の美味しさ”を伝えたくて、なので最初はサラダショップをベースに提供していました。テイクアウト専門店にしていたんですけど、遠くからくるお客さんもいるので、イートインスペースを設けて、今のようなお皿に盛り付けて提供するスタイルに変えました。

その中でサラダの他にも食べたいとなると、お米も作っているし、自分自身カレー好きだったので、カレーを作ることにしました。最初はお肉も入れてたけど、どうせなら野菜の美味しさを知って欲しくて。完全にヴィーガン!という理念では訳ではなくて、野菜だけでもおいしくなるんだよということを提案したくて、ヴィーガンを名前に付けました。カレーのスパイスの一つ、カレーリーフも、自分たちで栽培し、それを使っています。国産では珍しく、もちろん農薬化学肥料不使用です。


ー野菜の美味しさを引き出すためのヴィーガンカレー、美味しそうです!他にも何か販売されていますか?

徳万:はい、お店でサラダに合わせるため、12種類のドレッシングが選べます。中でも人気があるドレッシングがあって、それをお客様からボトル販売して欲しいという要望がありました。なので、せっかくなら商品にしてみようと思ったんです。そして、私たちはもともと横浜で育ったので、遠くの友達や遠くに住んでいる人にも新鮮な野菜や加工品などを届けたかったというのもあって、それで商品開発を始めました。

ー最初に商品開発は、自分たちだけでイチから始めたんですか?

徳万:そうですね、自分たちだけ二人で始めました。ある意味お店は実験の場所で、そこでお客様に食べてもらって感想聞いて、これを誰かに送りたいという意見などを聞いて商品に応用していきました。農家さんでお店をやっている人は少ないので、消費者さんの声を聞けるのは大きいですね。金曜日土曜日だけでサラダショップして、普段の農業と両立させています。

ー今は金曜日と土曜日だけ営業ですか?

徳万:実は先週の土曜日から、Farmers barを始めました。でもアルコールは一切なしで、アルコールっぽいノンアルのモクテルを、自分たちで育てた野菜やハーブを使って作って、楽しんでもらっています。土曜日のサラダショップが終わった後の時間と日曜日の13〜17時までやっています。

ーモクテルを野菜ではなかなか聞いたことないです!

徳万:モクテルでも新鮮な野菜の栄養やハーブのもつ力を一緒に取り込んでもらって、農園の雰囲気を感じながら、日々のストレスから解放されて、心をクリアにしてもらえる場所づくりをしています。そこで使うハーブも全部作っているんです。(ミント、フェンネル、ディル)

好きだからできる



ー農業からサラダショップの運営とお忙しいのに次々と開発されてて、すごいです!

徳万:よく夫婦で話すんですが、やっぱり好きだからできるですよね。こんなにいっぱいいろんなことやっているけど、好きで楽しんでやっています。来られたお客さんにすごく喜んでもらえると、次も頑張ろうってなります。

ーそのいろんなことに対するアイデアの源泉は何ですか?

徳万:いろんなことに興味をもつことですね。農業やそれ以外にもなんでも興味を持ってアンテナを常に立てています。

表面的にかっこいいだけではなく、ちゃんと本質的な部分を大切に考えることがベースにあります。

材料づくりから農業を始めているので、これがあるならこれもやってみよう!と、実際に目の前にあるものをみて、これをどうやって使おうか、とか考えています。常に面白そうやたのしそう、ワクワクした状態になっていることが大切。

ードレッシングやファームのロゴはデザインされたんですか?

徳万:はい、実は最初に山口に引っ越してきた時にひょうたんを栽培していました。二人の共通の趣味:カポエラの楽器ためです。その最初の農業のとっかかりがヒョウタンだったので、ロゴマークはひょうたんにしようっと思って、絵が好きだった私が描いてみました。

ヒョウタンは昔から人間が使っている道具のひとつらしいんです。あとは、人間が一番最初に栽培した作物がヒョウタンだったらしいんです。それはやっぱり入れ物の器(水を運ぶなど)として使うために栽培していたことがわかって、農業の原点なんだと思ってモチーフにしました。

ーそうだったんですね、勉強になりました!

ちなみにカレーもドレッシングもパッケージを三月くらいを目処にリニューアルしようと思っています。ちなみにカレーとドレッシングに加えて新商品を開発中です。

ーもともと料理が好きだったんですか?

徳万:食べることが好きなんです。夫の母も料理好きで、野菜料理を日々楽しんでいたり。自分で作るその土地でできた野菜を使って、料理に変えていきたいと自然に思うようになりました。

ーでは最後に、今後の目標や取り組んでみたいことはありますか?

徳万:野菜を通して、いろんな人に出会うことですね。大人も子供一緒に農園で体験して、農業だけでなく自然や周りの環境にもっと興味を持ってもらえるようなワークショップをしたいです。

ー子どももそういった機会が少ないですもんね。

徳万:山口県だとおじいちゃんおばあちゃん世代が畑をやっているってことはありますが、やとても少ないんです。子どもの時に土に触れる体験はすごく大切だと思うので、来年くらいからやってみたいですね。

まとめ


農業からサラダショップ、商品開発にノンアルのモクテルバーまで経営する、YorozuFarmの徳万夫妻。次から次に可能性のある”モッタイナイ”を見つけては果敢に挑戦する姿に、胸が動かされました。

また、2021年3月にはパッケージをリニューアルして新たな商品も販売するそうです。野菜の美味しさを感じることのできる素敵な商品のリリース、待ち遠しく思っています。

また、こちらの記事では横浜で生まれ育った徳万夫妻がなぜ山口県に移住して農業を始めたのか、そのきっかけについてお話をお伺いしています。

▶︎都会生まれの私たちが農業をはじめたのは自然の中で生きるため。YorozuFarm徳万夫妻の農業の歩み

これからも多くの人に新鮮な野菜を届ける素敵農家:YorozuFarmさんの新たなアイデアに注目です。

お店のHPはこちらからどうぞ。
▶︎Yoroszu Farm

徳万絢香 Instagram / Facebook
YorozuFarm   Store Manager

結婚を期に、夫のルーツがある山口県へ移住。先祖代々受け継がれた土地で夫と共に持続可能な農業をはじめることを決意。「最初から最後まで」を大切に野菜作りから加工までをし、サラダショップ加工品、2020年12月から"モクテル"専門店『THE FARMER'S BAR』をオープンする。食べること、作ること、クリエイティブなことが好きで、メニュー開発、ロゴマーク、パッケージイラスト、Homepage、撮影、発信などを自ら手がけている。

ライター :河原あい
管理栄養士/環境共生学(修士)環境に配慮した暮らし方のひとつとしてヴィーガン生活を送っている。現在株式会社アイクリエイトにてライター業務、SNS運用業務を行う。文章を通じて人々に心と体を豊かにして欲しいという思いで執筆活動中。