About Contact
2020年12月18日

一つ一つ丁寧に心を込めて。品質にこだわるバリ島発サステナブルブランドBALIISM 長谷川真之さん

バリ島発で、サステナブルな商品を企画・製造しているブランド「BALIISM」。
環境にやさしい素材を使用し、良いものを長く使ってもらおう"という事を理念に一つ一つ丁寧に心を込めてモノづくりをしています。

今回は、代表の長谷川 真之さんにバリ島での生産を決めたきっかけや、BALIISMをスタートするまでのヒストリー、今後取り組みたいことなど伺いました。

英会話スクールで見つけた、1枚のポスターが人生を変えた

中学生の夏休みに初めての海外渡航で、オーストラリアに短期留学したという長谷川さん。帰国後、語学力、特に会話のコミュニケーションを高めたいと思い、英会話教室に通い始めたのだそう。

大学卒業後は、製造メーカーに入社し、新製品の企画開発と製品デザインに携わります。海外工場での製造がほとんどだったため、工場とのオンラインミーティングをはじめ、出張でも英語でコミュニケーションする機会が多かったこともあり、継続して英会話教室に通っていました。

その英会話教室で「バリ校開講」というポスターを見つけて、興味本位で2013年の8月頃、夏季休暇の際に1週間ほど現地校に行ってみたことが、バリを訪れるきっかけになったのだそう。

実際に足を運んで気づいた、バリ島の魅力。

(お米の収穫をする農家さんと長谷川さん)

バリ島に訪れるまで、長谷川さんが行ったことがあった国は、アメリカ、フランス、イタリア、オーストラリアといった先進国ばかり。 バリ島があるインドネシアは、開発途上国にあたるため渡航前は少々不安な気持ちもあったのですが、実際現地に行ってみると、「人のフレンドリーさ」、「暮らし方」が素晴らしいと感じたのだそう。

人との繋がりを最も大切にするバリ島の暮らし方は、人間関係の疎遠が問題になっている日本とは真逆の環境で、何か心に訴えるものを感じ取れた気がしたといいます。

帰国後、バリで暮らしてみたいという気持ちがずっと頭の片隅にあり、思い切って翌年の3月に会社を退職。 お試し移住したのがバリの生活の始まりになります。

学んだことをアウトプットしたい。BALIISMを始めたきっかけ

2014年4月からバリ島のローカル家庭でホームステイという形でお試し移住が始まりました。半日語学学校に通い、残りの半日は現地のホストファミリーと過ごす生活が続きました。

バリ島にお試し移住して2年目の時、インプットばかりしている生活だったので、語学学校で学んだことを何かアウトプットする事がしたいなと思い、自分の家で使う家具を、家具職人に依頼してオーダーメイドで作ってもらうことに。自分でデザインしたものを多くの人に使ってもらいたいと考え、小ロットで量産してそれを現地で販売したことが、BALIISM立ち上げのきっかけになったのだそう。

日本での販売は、大型家具の輸送や、ラタン家具のメンテナンスサポートが難しいことから、家具の販売ではなく、小型で輸送しやすいアイテムを作りたいと思ったのだとか。

写真は、長谷川さんが現地の職人に制作依頼した、設計図と完成品。

現地で当たり前のように使われている、バンブーストローをサステナブルなアイテムに

日本や諸外国向けに輸出できるアイテムを考えた時に、バリ島で昔かた使われている、竹を使用した「バンブーストロー」に目をつけた長谷川さん。
現地では何も目新しいものではないそうですが、そこで、長谷川さんが着目したのはバンブーストローの「加工品質」。

現地のバンブーストローは、竹を単純にカットした簡易的なもので長さや太さもまちまち。色のバラつきもあるため販売するには向いていなかったそう。
現地でも、実際に輸出しても買ってくれる人はいないだろう、と思われていたようで、日本でも全くと言っていいほど流通していなかったといいます。
長さと太さの仕様を決め、丁寧に加工した高品質のバンブーストローを開発したら、繰り返し使えるタイプのストローとして売り出せるのではないかと思い、長谷川さんは開発に踏み出します。
現地で、昔ながらのバンブーストロー 作り方を教えてもらったあと、何度も試作を繰り返して、精度の高いバンブーストロー を完成させました。

事業で大変だったことは異文化の違いによるスケジュール調整

バリでは、仕事よりも家族や親戚の儀式を大切にする風潮があることから、スケジュールが予定通り進みにくいと言われているそう。またインフラの整備も日本と比べて劣るので、突発的に停電して生産ができなくなったりすることは日常茶飯事。

BALIISMを立ち上げる前から現地に滞在した経験もある長谷川さんにとって想定内だったそうですが、 日本からの大口発注が来た際に納期の遅れが出ないように、事前に商品を多めに作ってストックしておく必要があるというのが、国内製造にはない大変さだといいます。

また現在は新型コロナウイルスの影響もあり、現地に行って打ち合わせや新商品のミーティングができないという問題も。これについては、試作品を航空便で送ってもらい、それを見ながらオンラインミーティングをする形で何とか商品開発を続けているのだそう。

BALIISMの今後の目標、取り組んでいきたいこと

2021年以降も「エシカル」「サステナブル」というキーワードを軸として、インテリアやカトラリーといったBALIISMが現在発売している商品ジャンルを超えた商品開発をしていきたいと考えているそう。

具体的には、プラスチックごみを削減する取り組みとして、マイボトルを普及させる事が社会的に必要とされているため、マイボトルをまだ始めていない人が、「始めたい!」と思ってもらえる魅力的なマイボトルの製造と、もう一つは「電力の自給自足」の一歩を踏み出せるアイテムの製造を企画しているのだとか。

第一弾として開発しているのが、持ち運び可能なソーラーパネルと小型蓄電池。
現在、ソーラー発電というと戸建て住居の屋根一面にソーラーパネルを取り付けて発電するタイプか、畑の一角などに設置されているソーラーパネルずらっと並べた大掛かりなものをイメージする方が沢山いらっしゃるかと思いますが、BALIISMが開発しているのはもっと手軽に始められる製品なのだとか。

家の窓やベランダに小型のソーラーパネルを吊り下げて、そこに当たった太陽から発電されたエネルギーをケーブルで直接小型蓄電池に送電し貯めておけるというもの。小型蓄電池にはACとUSB出力できる仕様にし、スマートフォン、ノートPCといった日常で使う電子機器の充電に使用してもらいたいと考えているのだそう。

おわりに

異文化にも柔軟に対応しながら、現地の人々との関係構築している長谷川さん。初めてバリに訪れてから、お試し移住、ビジネスを始めるに至るまで行動力とスピード感に刺激を受けました。サステナブルなより良い未来を作っていくために、次々と新しい商品開発に取り組んでいるBALIISM。今後の展開も見逃せませんね!



ギフトにぴったりなアイテムもたくさんあるので、クリスマスやバレンタインにもおすすめです。

▶︎BALIISM 公式オンラインショップ

▶︎BALIISM 公式HP

▶︎Instagram


長谷川 真之

大学時代に製品企画・デザインを学び、卒業後はPC周辺機器メーカーに就職し、プロダクトデザイナーとして新製品の企画開発と製品デザインを行う。 退職後、語学留学と文化交流のためインドネシア・バリ島に移住し、滞在2年目の2015年頃に現地で 「BALIISM」 を立ち上げ、現在に至る。 現地バリ人との結婚を機にヒンドゥー教に改宗し、現在はバリ島と日本を行き来しながら生活している。