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2021年1月18日

「ヴィーガン認証昆布」JUNYA OKAYAMAさんが語る、海の変化と環境問題の発信

海のSOSを発信し続けるしかない

北海道・函館市でヴィーガン認証の「千切りビストロ昆布」をはじめとした商品を作られている昆布漁師の岡山潤也さんと、奥様の琴絵さん(@junya_okayama )。国内では珍しい、昆布でヴィーガン認証を取られています。

岡山さんがヴィーガンに興味を持ったきっかけは、映画の出演、そしてドキュメンタリー映画での事実を知ったことでした。そこにはヴィーガンだけでなくあらゆる環境問題があり、私たちが取り組まなければいけない問題がたくさんありました。

そこで、今回は、岡山さんが環境問題を学び、発信し続ける理由をお聞きしています。

子どものためにも環境を考え始める





ー前回の記事では、岡山さんがヴィーガン認証昆布を始めたきっかけなどについてお聞きしました。そこで、ヴィーガンに興味を持ったのは映画への出演とのことですが、なぜ出演しようと思われたんですか?

岡山:パタゴニアの方が環境問題に訴求するためのドキュメンタリー映画を製作するにあたって、漁師さんを探しているとお話をいただき、受けることにしました。もともと環境問題に興味があったので、主人に映画の話を受けてもらいました。

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岡山さんが出演された、パタゴニアのドキュメンタリー映画「Signs from Nature」

▶︎Signs from Nature

北海道から沖縄の5か所の地域、6人の地元住民が体験した「気候変動の影響」そして日常生活で感じる「自然からのサイン」を語ってもらったもの。

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ー環境問題があったのはなにかきっかけがありますか?

岡山:私たちは今、北海道の函館市の中でも椴法華というところに住んでいます。海と山に行ったりすると、ゴミを見かけることが多くなったんです。子どもたちにもこんな自然は見せたくない、どうにかしたいと思いはじめて。これが環境問題を考えるきっかけになりました。

少しでも変わって欲しい





ーヴィーガンになると環境問題に目がいくようになりますもんね。他にもここが改善できそうだと思っているところはありますか?

岡山:できることをみんなに行動してもらえるようにするのが大切だと思っています。

私たち、イベントで浜の清掃をやっているんです。でも、「ポイ捨てをしない」だとか小さなことでも理解してもらうのには時間がかかっている状況です。

あとは、漁師さんで環境に配慮する人がもっと増えて欲しいなと思います。

「山を汚さないため、昆布の干し場に除草剤を使わないようにしましょう!」など、言い続けてはいますが、変わってるね、で片付けられたりしてしまいます。

でも、それでもいいから言い続けることに意味があると思うんです。

少しでも行動してもらうことを課題にしています。



ーそうですね、身近な人が少しでも変わってくれたらいいなって思いますよね。

岡山:そうなんです。私たちのイベントや手伝いをしてくれる人は、大学生がほとんど。浜のゴミに全く関係ない人たちなんです。もっと地元の人にも参加して欲しいなと思っています。少しづつ変わってもらえるようにしたい、そのためにも発信し続けるしかないのかなと。

経験から理解した、環境の悪化





ーヴィーガン生活になかなか踏み出すのに勇気が入りませんでしたか?

岡山:最初は、漁師でヴィーガンだなんて…なんだそれって思ったんですが、ずっと妻から説得されたんです。でもその話を理解するのに時間はかかりませんでした。ドキュメンタリーを観て、実際に地球はこうなっているんだよと映像で説得してくれました。

あとは自分の漁師の経験から感じていたんです。

なんでこんなに魚が捕れなくなったんだろう。なんで魚がすぐに死んでしまうんだろうって日頃から思っていました。ドキュメンタリーを通して事実を知って、潮の流れの変化や海水温の変化で魚が捕れなくなってしまったということと繋がりました。

経験と教えてもらったことが繋がって、子どもの将来にも影響してしまうという焦りも感じはじめました。



ー経験されていたことがつながっていたんですね。

岡山:漁師仲間のみんなもきっと知っている、理解していると思います。だって自分の仕事場がここ数年ですごく変化しているから。

例えば、12月の年末、クリスマスなのに気温が9度もあったんです。雪のないクリスマスは初めてでした。

あとは、もともと椴法華の海にいなかったアワビが去年からいっぱい出るようになって。アワビがもともと住んでいたところに住めなくなったから、移動してきたんだと思います。アワビって昆布の新芽を食べるんです。昆布の新芽を食べるから僕らの昆布も壊滅状態になり、そしてウニも温かい海で活性化して、どんどん食べられてしまいます。

海の環境への影響は、どこよりも顕著に現れます。だからもっと多くの人に取り組んでほしいと思っています。

まとめ



北海道・函館市で「ヴィーガン認証昆布」を製造・販売されているJUNYA OKAYAMA さん(@junya_okayama )。商品はもちろん全部ヴィーガンで、千切りビストロ昆布にのみVegeProject Japanの認証マークがついています。

海で本来心地よく生きていた生き物たちが、住処を奪われてしまっている。その波紋はいろんな職種におよんでいますが、まだ実際に取り組んでいる人は少ないのだそう。

岡山さん自身が、漁師として肌で感じた環境の変化。そして実際にドキュメンタリーで学んだ真実と繋がり、環境問題への取り組みを続けられています。

岡山さんが作っているヴィーガン認証昆布が生まれるまでについては、こちらの記事でご紹介しています。
▶︎「ヴィーガン認証昆布」のJUNYA OKAYAMAさんに聞く、きっかけとヴィーガンへの思い

ヴィーガン認証昆布は見た目もキレイで、食べても美味しいということから人気の商品になっています。ぜひ、HPものぞいてみてください。

▶︎JUNYA OKAYAMA

JUNYA OKAYAMA instagram / Facebook

昆布漁師とその妻。昆布のブランド「昆布漁師ジュンヤ・オカヤマ」主宰。北海道の旧椴法華村で生まれ育ち、先代の父に連れられ小学生の頃から昆布漁を始め、18歳から本格的に漁師の道へ。2017年、妻と共に昆布のブランドを立ち上げる。パタゴニアのショートムービー「sign of nature」に出演した経験から環境問題への知識をより深め、自身の昆布にもヴィーガン認証を取得。ライフスタイルもできるだけ環境に配慮しながら、子供にも安心して食べさせられるをモットーに昆布作りを続けている。

ライター:河原あい
管理栄養士/環境共生学(修士)環境に配慮した暮らし方のひとつとしてヴィーガン生活を送っている。趣味の読書がきっかけで文章作りを修行するべく、大学在学中にライター活動をはじめる。文章を通じて人々に心と体を豊かにして欲しいという思いで執筆活動中。