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2021年2月5日

チョコレート嫌いな私が子どもたちのために、ローチョコレートをつくり続ける理由とこだわり。love lotus・蒲田ちかさん



石川県初の Bean to Bar(ビーントゥーバー)&非焙煎のローチョコレートブランド、love lotus

児童労働、児童搾取のないベトナム Stone Hill 農園のカカオ豆を使用する、農薬・化学肥料不使用のカカオ豆を使用する、売上の一部をNPO法人 Lotus(福島県)が児童養護施設の子どもたちに向けて木育活動を行う Lotus Project に寄付するなど、様々な社会問題の解決に取り組みながらサステナブルなチョコレート作りに取り組んでいます。

また、2021年のバレンタインはSDGsを学ぼう!ということで、こちらの記事でカカオで学ぶSDGsについて紹介しています。

▶︎カカオひとつぶからはじめるSDGsにつながる選択

そして今回は、love lotus代表の蒲田ちかさんから、ローチョコレート作りへの思いを伺いました。

ゼロから始めたチョコレート製造の裏側



ーローチョコレートって珍しいですよね。生産をすることに決めたきっかけは?

実は「会社に資金がなかった」ことなんです。素人がチョコレートを生産しようと決めて、初めは「チョコレート=焙煎するもの」という認識がありました。でも、焙煎機ってすごく高くて。資金もないから焙煎機が買えない、どうしよう!と思っていた時に、仕事で関わっていた方から、焙煎が必要ない「ローチョコレート」について教えていただいて、つくってみることにしました。



ー製造経験がない状態でスタートしたんですね!色んな選択肢の中から、チョコレートを選んだきっかけは?

チョコレートをつくることよりも、児童養護施設の子供達に向けて何かがしたい、ピュアな子供たちをサポートするアイテムだからこそ、ピュアな生産背景、商品でありたいという思いが先行していて。そのために自分たちが情熱を捧げるものが作りたく模索して生まれたのが「ローチョコレート」でした。 

実は私、幼少期に虐待を受けて育ったんです。私は、児童養護施設ではなく、母に育ててもらいましたが、世の中には色んな子供たちがいる、私もそうだったかもしれないという思いをずっと抱えていて。 小さい時から恐怖の中で生きてきて、「誰かを助けたい」という思いがずっと心の中にありました。 でも、進学して、働いて、結婚して、子育てして・・・忙しい毎日の中で、その気持ちを忘れかけていました。

ーなるほど、ご自身の過去が行動にうつすきっかけになったんですね。タイミングはいつでしたか?

元々はベトナムの蓮をモチーフにした雑貨のネットショップを十数年やっていました。 その時に、私は今後何をしていきたんだろう?と自身の生き方を問うタイミングがあって。 小さい時から思っていた、児童養護施設の子供たちに何かしたいという思い忘れていないか?と改めて気づいて。このタイミングならできるかもと動き始めました。

そこで、福島県会津若松市で、保育施設や木のおもちゃでの木育活動をしている、NPO法人Lotusの代表に、会社の売上の一部を児童養護施設のために使いたいと電話で相談したんです。 ロータス=蓮というつながりや、彼女もたまたま児童養護施設向けの木育キャラバンをしようと思っていたところだったこともあり、意気投合。 一緒にアクションを起こそうとなってから、すぐ会いに行き、その翌月には児童養護施設に向けた木のおもちゃ専門のキャラバン、Lotus Projectを立ち上げました。

彼女は木育のプロで、私たちにできることは売上の一部を渡すこと。
でもそれだけだと何か違う。 ピュアな子ども達に向けて、自分の手から生み出す何かができないだろうかと焦っていた時、世の中がバレンタインムード真っ只中でした。 そんな時にベトナム在住の知人がInstagramにアップしていた、ベトナムのチョコレートを目にしました。 熱帯地方のベトナムにチョコレートがあることに驚き、デザインも素敵だったので調べてみたところ、ベトナムに児童労働がなくフェアトレード、また無農薬カカオのカカオがある事を知って。

実は、私チョコレート嫌いなのですが(笑)。自分の求めていたものが色々重なって、 神様から「あなたチョコレートはじめなさい」って言われた気がして、ときめいたんです。

ーチョコレートが苦手だったとは驚きです!ピュアなものを作ったら苦手も克服できましたか?

食べたいものをつくろうと思っていたら、日本ではなかなかない、個性的なチョコレートができました。自分が作って、販売するものなので、嫌いなものだと営業もできないなと思って。 好きな条件で作っていったら、個性的なローチョコレートが完成しました。

製造・素材へのこだわり


ー古代製法も使われているそうですが、辿り着いたきっかけは?

当時一緒にいたプランナーさんが教えてくれたんです。色んなタイプのチョコレートを調べていた時に、イタリアのシチリア島に古代チョコレートのお店が何店舗かあって。 サラッとした後味なんです。どうやって作っているのか知りたくて、イタリア語のYoutubeを繰り返し何度も見て、結局よく分からなかったのですが(笑)。 寝ても覚めても試行錯誤しました。

古代チョコレートはテンパリングしないのですが、今年新しい試みで、テンパリングするようになって、より美味しくなりました。今はオリジナルの製法で作っていますね。


ーチョコレート以外に、ローカカオ(カカオ豆)も販売されているそうですね。どんな味か気になります!

通常、チョコレートを作るときは、焙煎して作業工程上カカオニブが出来るのですが、私たちは焙煎をしないので、カカオ豆をそのまま、栄養素を壊さない48度以下で製造して、販売しています。まさに原材料。なかなか市場には回っていない商品だと思います。

ナッツのような、カリッとしたいい歯応えなんです。 カカオ本来のほろ苦さあるけど、焙煎していないので、えぐみのある苦さはありません。 手で砕いてグラノーラに混ぜたり、蜂蜜とパンに乗せたり、お酒のおつまみにもなります。

原動力は「情熱」と「子どもの未来」


ー商品開発へのこだわり、ストイックな精神がすごいですね。

自分でもストイックだと思います。ど素人だからこそ、バカにならないとできないんですよね。 情熱を注いで、色んなものを削ってまで追求する。それってみんながみんなできるわけではないので、特に経営者にとっては、大事なポイントかなと思います。バカと言われたら、よっしゃ!と思います!(笑)

ークラウドファンディングもされたそうですが、いかがでしたか?

児童養護施設の実態も知っていただきながら資金集めを始めたのがスタートでした。 未来の宝である子ども達に向けてのアクションなので、共感していただけたのかなと思います。 カッコつけるのが苦手なので、日々の商品開発のドタバタな様子をFacebookに赤裸々にアップしていました。かなりさらけ出していたので、その経緯をみて応援してくれる人も。 本当にドタバタだったので、みなさん笑ってくれたんじゃないかなと思います。

商品の魅力や企画力




ー「光のかけら」「香りのかけら」など商品のネーミングセンスも素敵ですよね。アイデアの源泉はどこからきているんですか?

最初、チョコレートのつくり方が分からなかったので、失敗ばかりでした。 溶かせば作り直せるのですが、それさえも知らなかったので、失敗作がどんどん溜まっていきました。でもすごくモッタイナイからフードロス削減の観点から販売することになり、手で割って、割りチョコとして販売したんです。スタートアップで資金が無い中その割りチョコがまさに「夢のかけら」だったので、その名前で販売していました。

実は、1年前くらいに経営が傾いて、今後どうしようかと考えていた時がありました。 チョコレートをモールド(型)に入れて作ると難しく、エラーが沢山出るので、ロスが出てしまう。そんな時に、「夢のかけら」を思い出して、効率的に、リーズナブルな価格でより多くの方に楽しんでもらおうと小さな一口サイズのかけらシリーズを作り始めました。 自分にとっても希望のかけらなんです。

ー他の商品パッケージやコンセプトなど企画についてのこだわりは?

会社が目指しているのは、人にも社会にも環境にも優しい商品。 過去のパッケージの時から、極力石油由来、プラスチックは使わないなどパッケージは常に意識していました。

今回、コロナの影響もあり、お家でも手軽に食べられるよう初めてチャック付きのバッグに変更しました。オフィスでも小腹が空いたら食べられるし、チャージできる感じもあったらいいなと。

チャック付きの場合、内側がアルミ箔だと破けてしまうので、バイオプラスチックを使っても樹脂コーティングが必要です。残念ながら、その部分だけは使用してしまうこともあるのですが、極力使わないように常にこだわっています。

まとめ


世帯収入に応じて学力や進学率などに差が出てしまい、子どもたちの未来の芽が摘まれてしまうことを問題視しているという蒲田さん。いずれは、木育キャラバンに留まらず、子どもたちの学業支援にも取り組んでいきたいそうです。子どもたちをサポートしたいという強い思いがあるからこそ、商品開発に関してもストイックにこだわり続けることができ、その思いに共感する方や、応援したいと思う方が沢山いらっしゃるのだと感じました。

また、Planners Laboでは、カカオを通してSDGsを学ぶキャンペーンも行っています。こちらでは、SDGsを学ぶだけでなく蒲田さんの一押しの商品も紹介しています。
▶︎カカオひとつぶからはじめるSDGsにつながる選択

日本ではまだ珍しいローチョコレート。「金澤山椒」「加賀棒茶」など石川県金沢市ならではの素材を活かしたユニークなフレーバーもlove lotusのチョコレートの魅力です。ぜひHPをご覧ください。

▶︎love lotus HP


株式会社ロータスコンセプト 代表取締役社長 蒲田千佳@lovelotus.chika

1970年生まれ。 国立高岡短期大学・産業工芸学科・木材工芸専攻卒。 店舗設計会社・SONY・ダスキンに2000年まで勤め、2004年に自宅ガレージで個人事業にてベトナム輸入雑貨の仕事を始める。 2015年に法人会し日々奮闘中。

love lotus@lovelotus2017

自身が幼少期に性虐待を受けて育ったことがスタートだった。 弱者である子ども達を救いたい思いを実現する為に生まれたのがlove lotusブランド。 社会問題や環境問題等をビジネスで解決すべく、商品開発も人に社会に地球に優しいモノ・コトを目指している。

Planners Marcheでもlove lotusの商品お取り扱い中!

love lotus