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2021年2月5日

チョコレートだけではないカカオの魅了を伝えるために。スキンケアブランドYAECO 勇綾香さん

オーガニックカカオを使用して、スキンケアを中心にビューティーに特化したアイテムを展開するYAECO

多くの雑誌やイベントでも取り上げられる注目ブランドです。 今回は、代表の勇綾香さんから、カカオの効果を見出しスキンケア製品開発を始めることになったきっかけや、可愛らしくてユニークな商品やパッケージの企画のアイデアなどについて伺いました。

2021年のバレンタインはSDGsを学ぼう!ということで、こちらの記事でカカオで学ぶSDGsについて紹介しています。

▶︎カカオひとつぶからはじめるSDGsにつながる選択

カカオの美容効果に注目してスタート



ーカカオのスキンケアってすごく珍しいですよね。始めたきっかけは?

私たちは、2000年から続くお菓子の製造販売チョコレートメーカーから生まれた新しい会社です。「フェアトレードのチョコレートを使うこと」をコンセプトにやってきました。
2000年からEC販売を中心にはじめて、2014年に一号店をみなとみらいにオープンしたのですが、その時に、チョコレートを加工するだけでなく、原産国からカカオ豆を直接輸入して、焙煎から攪拌(かくはん)など全て自社でつくるプロジェクトをはじめました。

カカオの扱いが初めてだったので、加工製造よりも難しさを感じて。カカオ豆自体の研究もする中で、カカオって美味しいだけでなく、美容や健康にもいいプロダクトだと気づいたんです。チョコレートを嗜好品、美味しいお菓子に留めることなく、カカオの魅力を表現できないか?また、カカオの美容効果を踏まえて、化粧品をつくろうとなったのが会社立ち上げのきっかけでした。

大元の会社でも、ガーナに小中一貫校の設立したりするなどの支援活動にずっと取り組んできました。でも、支援を強化するためには、もっとカカオの使用料を増やさなきゃいけない。それなら食以外の分野でもカカオの使用量を増やそうと思ったことも、YAECOがスタートした理由の1つです。

ー実際に小中一貫校も設立されているんですね。

はい、2015年に設立しました。現在は300人くらいの子どもたちが通っています。

YAECOの素材へのこだわり



ーカカオ豆の輸入元はどのように決めたんですか?

チョコレートに精通している業界の人たちの中で、よく現地に行く方に相談もしましたし、ガーナなど実際に現地に足を運んで探しに行くなど、色々と情報収集しながら決めました。

ーYAECOの約束にもあるように、オーガニック認証の原料を積極的に使用するなど、素材にもこだわられていますね。

ヤエコの約束

Ⅰ. カカオ農家の方が大切に育てた品質の良いオーガニックカカオをYAECOのメイン素材としてすべての製品に使用します。
Ⅱ. オーガニック認証の原料を積極的に使用します。
Ⅲ. カカオと相性の良い自然の素材を積極的に使用し、その素材の良さをシンプルに引き出すものづくりをします。
Ⅳ. 着色料・合成香料・鉱物油・パラベン・フェノキシエタノール・シリコン・石油系界面活性剤は使用しません。
Ⅴ. ヤエコは売上の一部を、地球環境保全やカカオ生産者の支援のために役立てます
せっかくオーガニックのカカオを使っても、他の素材がケミカルだと意味がないと思うんです。環境に良くなかったりもするし、ただカカオにこだわるだけじゃなくて、製品全体を通して、ブランドのコンセプトを一貫していこうと目指しています。積極的にオーガニック素材を使うことも意識していますね。

「カカオの魅力」のための行動力


ースキンケアにカカオを取り入れているブランドは、世界的にみてもまだ少なく、YAECOならではのユニークさを感じます。新しいことを始めるために、一歩踏み出すのは、勇気がいることですよね。

始める時は、誰もやっていないからやってみよう!と思いました。でも、「誰もやっていない=市場がない」ので、難しかったです。 一般の方はカカオといえば、チョコレートのイメージしかないので、「え、カカオの化粧品ってどんな効果?」「どんな使用感なの?」と疑問から入られることが多く、最初は本当に難しかったです。 今、スタートして3年目になりますが、一歩一歩進んできて、徐々に反応が変わってきて、実際に使用してもらって気に入ってくださる方も増えてきています。

ーお客様に商品の良さを伝えるためにどんな取り組みをされていますか?

コロナ禍になる前は、ポップアップイベントなど、直接お客様とお話したり、実際に使用していただく機会を積極的につくるようにしていました。 地道ではありますが、化粧品って使ってみないとわからないので、実際に使用していただくことでお客様にも良さを伝えることができてきたのかなと思います。

ー新しいことを自分で切り開いていくことは、エネルギーが必要だと思いますが、そんな中でも進んで頑張るためのモチベーションは?

売り上げだけを意識すると続かなかったと思います。最初は儲からないので。 でも農園の方との繋がりがあったので、皆さんとても良いカカオを生産している方々だし、農園を応援したい気持ちが軸としてあるので、それがモチベーションになりやってこれたと思います。

パッケージやコンセプトのアイデア





ーYAECOといえば、可愛らしいパッケージも魅力ですよね。こだわりはありますか?

チョコレートの会社にいた時から、自分でブランディングやコンセプト設計、デザインなど、全て一貫して行っていたこともあり、YAECOに関しても一から自分で考えました。 元々お菓子のパッケージを手がけていたこともあり、チョコレート石鹸のパッケージはその時の経験からインスピレーションを受けています。

ー全部勇さんが担当されているんですね!スキンケアに留まらず、カカオティーなどの商品開発も手がけられていますが、商品の企画アイデアの源泉はありますか?

YAECOの軸は「カカオの素材」と「ビューティー」。
カカオはポリフェノールが豊富なので、スキンケアの場合は紫外線ケアやエイジングケア(※年齢に応じたケア)の効果があるというところから製品づくりをしてきました。 カカオは、スーパーフードで体にもすごく良いんです。まさに可能性が秘められている素材。 スキンケアとしての外側からだけでなく、内側(インナービューティー)からもケアしてあげる必要がある。それがカカオなら両方できる!と気づいて。 YAECOはビューティーを目指すブランドなので、スキンケアだけでなく、トータルでビューティーをご提案したいと思いと思って、カカオティーが生まれました。

ーカカオティーもとても美味しそうで気になります!

体質のお悩み別にあったカカオティーを4種類作っています。カカオってアーユルヴェーダ的にもすごく良いので、アーユルヴェーダに詳しい友人に相談しながら、レシピをつくりました。ほんのりチョコレートの香りがするんですが、甘すぎる感じはなく、飲み口もさっぱりしているんです。

時代に沿ったビジネスの進め方


ーSNSでの発信もYAECOの世界観が伝わって魅力的ですよね。SNSはお客様とのコミュニケーションツールの一つでもありますが、発信する上で工夫していることはありますか?

Instagramをよく使うようにしています。世界観は大事にしつつ、私たちの思いは文章でしっかり伝えるようにしています。 また、日本にはカカオ農園がないので、どういう風にできているものなのか知らない方も多いので、カカオについての発信も積極的にしています。カカオの生産には本当に手間がかかるので、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。

ーYAECOで事業をはじめてから、大変だったことは?

製品開発も何度もやり直したり、ナチュラルな素材しか使わないので防腐の部分も苦労しましたし、何度もレシピ変えたり・・・発売までとても時間がかかりました。 そこから、まだ馴染みのないカカオのスキンケアをお客さまにご説明してお届けするのにも苦労しました。

スキンケアはチョコレート屋さんにちょこっと置いてあるようなお土産コスメではなく、普段使いしてもらえるクオリティを目指しています。 カカオというと甘い香りをイメージされる方が多いと思いますが、チョコレートのような香りではなく、毎日使いたくなるような癒し効果のある精油入れるなどこだわりながら製品作りをしています。

特徴であるカカオの抗酸化やエイジングケア(※年齢に応じたケア)を広げていく中で、カカオってスキンケアにも良いものだということをキャッチーに伝えるため、チョコ型石鹸のようなわかりやすい商品もつくってみたりしています。実はあの商品もすごくナチュラルで、使用感も良いんです。

ー今後の目標や取り組みたいことはありますか?

今、YAECOではカカオからエキスをとって生産しています。 通常、チョコレートを作るときには捨ててしまう「カカオハスク(糠の部分)」と呼ばれる殻の部分があるのですが、実はここが栄養価がすごい高くて、種の部分よりも栄養価が高いと言われているほどなんです。 チョコレートにもできないので、捨てられてしまうことが多いこのモッタイナイ部分からエキスをとって製品化していくことを目指していきたいです。

まとめ


学生時代からストリートチルドレンに関する論文を執筆するなど、児童労働などに関心があった勇さん。就職活動をしていた時から興味があったデザインでビジネスをしながら、農園支援などを行っているところに惹かれて、チョコレートメーカーに就職したそう。 お話を聞いている中で、カカオという素材やカカオ農園で働く人々への強い思いが伝わってきました。



また、こちらの記事では、カカオを通したSDGsの学び、そして勇さんおすすめのYAECOの商品をご紹介しています。

▶︎カカオひとつぶからはじめるSDGsにつながる選択

固定概念にとらわれることなく、新しいアイデアで商品展開されているYAECOの今後も見逃せません。HPでは、YAECOのカカオへの思いや、おすすめのスキンケアなども紹介されています。ぜひご覧ください。

▶︎YAECO HP


YAECO@yaeco.official

チョコレートの仕事に携わっていた人たちで立ち上げたブランド。趣向品としてのチョコレート、カカオではなく、美容や健康の面からカカオを見つめ、プロダクトに落とし込むことをモットーにオーガニックカカオのコスメや食品を展開している。 ベトナムに契約農園を持ち、農家の方と連携を取りながらサステナブルな社会を目指している。

勇 綾香 Ayaka Isami
大学卒業後、チョコレートデザイン株式会社に入社。ブランドロゴ、パッケージ、WEBなどのグラフィックデザイナー、アートディレクターを経て、同社の経営企画に携わる。2017年に社内ベンチャー「株式会社アトリカ」を設立。オーガニックカカオのスキンケアブランド「YAECO」をプロデュース。

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