About Contact
2021年3月17日

良い環境づくりには妥協しない:KOMBUCHA_SHIPのユニークなアイデア

埼玉県川口市の株式会社大泉工場で、コンブチャを製造・販売している、KOMBUCHA_SHIP(@kombuchaship )の製造・販売を行う石橋和典さん。



コンブチャ:お茶の発酵飲料を製造・販売し、日本での認知度を上げる中で様々な取り組みをされています。その中で、事業全体を通して環境に対してもユニークなアプローチでKOMBUCHA_SHIPを営んでいます。



そこで、今回はKOMBUCHA_SHIPの環境に対する取り組みやその思いをお聞きしています。

KOMBUCHA_SHIPの環境への取り組み


ー前回はKOMBUCHA_SHIPが生まれたきっかけや、製造におけるこだわりをお聞きしました。素材にもこだわりつつ、珍しい「樽」での卸し売り販売をやっている、というところで環境に対する取り組みが他とは違うと感じています。



石橋:はい。そもそも私たちの根底にあるのが、



美味しくて、飲んで体調が良くなるというところは大事ですが、飲み物を作る過程や消費する過程で、環境を破壊しまうのは違うのではないか



という思いがあります。じゃあここで、大きい工場ではなく小さなクラフトビールの工場をイメージしてみてください。



そこにはボイラーがあって、火を焚いてお湯をわかす熱をずっと作り続けます。そうすると、ずっと二酸化炭素も排出され続ける。無駄に熱も放熱し続けることになってしまいます。



ーすごく環境に負荷をかけてしまいますね…


石橋:そう、なので、私たちの工場には、そういったものが一切ありません。お湯が必要になったら、蒸気を使って一瞬で高温のお湯を作り出すという装置を導入しています。なので、排熱量や二酸化炭素排出量もかなり抑えられています。



ーなるほど!!蒸気を使うんですね!!



石橋:蒸気は水を温めることででき、その蒸気は冷えるとまた水に戻ります。なので、お水を外に捨てずに、スチームトラップを使って蒸気をためて冷やして水に戻し、また必要になれば蒸気にするという循環システムを用いています。



こうやって水や熱を工場内で循環させることによって、ブリュワリーの中でサステナブルな環境づくりをしています。

ークラフトビールの工場に行ったことがありますが、熱を使うのが当たり前だと思っていました…



石橋:環境への配慮もそうですし、ガスで水を沸かし続けなくてもいいので経済的にもエコですね。どうしても機械の設備投資はかかってしまいますが、工夫次第で継続しやすいモノづくりができると思っていますね。



あとは、滅菌や殺菌に使う強い酸性の液体も、そのまま外に排出したくないので、中和層を設置していて、最終的に日用的に消費する水(洗濯など)には使える程度まで中和させて放水しています。

販売したあとの環境も考える

ー設備面でのエコ活動ですね。あとは他にも環境配慮されている点はありますか?



石橋:例えば、樽。樽は洗って何度も使えるので、ペットボトルのように使って終わり、ではなく、長い期間使い続けることができます。



あとは樽からコンブチャを注ぐシーンは、グラスやコップ、グラウラー(炭酸飲料が入るタンブラー)にしていて、お客さんが持って帰るものもゴミにならないようにしています。



消費者の方にも意識を持っていただきたいという思いも込めて、樽での販売をしています。


ーなるほど、販売するだけじゃなく、商品が消費者の手に渡ったあとのことまで考えていらっしゃるんですね。その環境問題への取り組みは元から考えていたのですか?



石橋:会社のミッションで掲げているのが、「地球を笑顔で満たす」なんです。なので、実はコンブチャだけでなく他にもいろんな事業をしています。例えば、社長が自ら有機栽培の農業をやっていたり、プラントベース(植物由来)だけの料理を出すカフェ「1110 CAFE/BAKERY」を経営するなど多岐に渡ります。


結局、人が笑顔になるためには、健康で元気であることが大前提。健康であるためには、私たちの取り巻く環境が良くなければ絶対に良くならないんです。しかもそれを私たちの世代だけでなく、次の世代にも繋いでいくためには、環境問題に取り組むことは大前提だと感じています。



ひとつ事業を起こすにしても、環境問題のことを考えるのは当たり前なのです。

自分のこだわりは妥協しない


ー環境問題に感度が高い方や健康に気をつかっている方がお客さまに多いと思うのですが、関わり方はどうされていますか?



石橋:イベントで直接飲んでいただく機会の時に、お客さまとコミュニケーションをとって感想を聞いています。あとは、決して安くはない私たちの商品を、約70店舗ほどの飲食店で取り扱っていただいています。そういったお店の方々は、環境への配慮や健康意識にすごく取り組まれている人々も多く、お話をお伺いすることもあります。共感してもらってはじめて手にとっていただいているんだなと実感していますね。


ー環境配慮のために樽での卸、提供方法(ビンやグラス)、装置へのこだわり。その行動力はどこから来るのですか?



石橋:なんでペットボトルから始めないの?なんで植物性のものにこだわるの?

牛乳由来の糖質を加えて乳酸菌飲料としての販売も可能なのに、そこもしない。



徹底的にこだわる理由は、「良しと思うものしかやらない」という使命感があるんです。一緒にアクションしていただける、共感してもらえる仲間を増やしていきたい。



正しいことを続けると必ず共感や応援をしてくれる人がいてくれます。そういった方々のためにも、自分の良いと思うことを続けていきたいんです。



ー周りの人も巻き込む、そして妥協しない…素敵です!



石橋:とにかく、コンブチャの何がいいって自分で作ることのできる楽しさですよね。それぞれ自分の好きな味やレシピで作っていいと思っていて、多様性も許容される、そこがコンブチャのいいところです。


ー今後の目標はありますか?



石橋:事業の目標は、コンブチャの日本における認知度を高めていきたい。



そのために商品を伝えつつ、環境配慮、製品の質を高める、栄養価を高めるといったところもやっていきます。



あと、発酵の過程で上に膜ができるんです。酢酸菌が生産するセルロースで、日本だとまだ注目されていないんですが、世界だとその部分がヴィーガンレザーや薬の開発、電子機器など素材として注目されています。そういったところを見出していけるような活動をしていきたいですね。



そして、茶がらを染料として使える、といった点からも、ゴミになってしまっていたものを資源として活用していきたいと思っています。

まとめ


埼玉県川口市で日本では珍しいコンブチャの製造・販売を行っているKOMBUCHA_SHIPの石橋さん。ただコンブチャを作って販売するだけでなく、飲まれたあとの環境についても考えて、アイデア作りをされています。



今後も環境に負荷をかけないコンブチャ作りを続けるKOMBUCHA_SHIPの挑戦は続きます。



また、こちらの記事では、なぜ日本でコンブチャを始めたのか、製造過程での工夫やアイデアについてお話お伺いしています。



▶︎KOMBUCHA_SHIP:日本でコンブチャを始めたきっかけと日本らしさの生み出し方



今後もKOMBUCHA_SHIPの動きに注目です!



石橋和典(いしばし かずのり)


飲食業界で経験を積む。フレンチレストランなどで勤務しワイン・クラフトビールを扱い、”発酵”の楽しさに目覚める。その後、(株)大泉工場に入社し、現在は発酵スパークリングティー「KOMBUCHA_SHIP」の責任者として製造から販売まで統括している。



KOMBUCHA_SHIP(コンブチャ・シップ)

国産ナチュラルな原材料にこだわったKOMBUCHAブランドです。京都の宇治市にある有機栽培にこだわり続けた永田茶園の厳選された茶葉を使用。発酵由来の白ブドウや、洋梨の様なフルーティーな香りと発酵由来の旨味をお楽しみいただけます。日本で唯一の地球環境に配慮した非加熱製造のBrewery(醸造所)を完備。全国の飲食店・ホテルを中心に約70か所へ15リットルの樽でKOMBUCHA_SHIPを販売。2021年1月15日(金)から全国の取扱先店舗およびECサイトにてボトルタイプを販売。



Instagram:https://www.instagram.com/kombuchaship/


HP:https://www.kombuchaship.shop/