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2020年2月25日

平日東京、週末南房総の2拠点生活。移住を目指さず、「しましまの生活」を愉しむ。馬場未織さん

自然に囲まれる、旬の採れたてのものをいただく、特に子どもが小さいときは自然の中でのびのびと育てたい! などの思いから、田舎暮らしに憧れる方も多いと思います。 とは言っても、仕事上、引っ越しはできない。都会の便利さも捨てがたい・・・、そんなときの解決策の1つである2拠点生活の先輩、「南房総リパブリック」の馬場未織さんに10年以上続けている東京(世田谷)と南房総の2拠点生活についてお話を伺いました。


ポイントは「家族も一緒にその気にさせる」こと

子どもたちと地元の方


2拠点生活、興味がある方も多いかと思います。馬場さんも「ハードルは高い暮らしではあるけど、やろうかなと思った人はやってみるといい!」と言います。


ではまずやることはなんでしょうか? それは家族やパートナーがいる場合、一緒に暮らす人の動機付けが大切になるそうです。こちらはモチベーションが上がっていても、相手も同じモチベーションとは限りません。


「一緒にその気になる、またはその気になってもらうための話し合いはとても大切です。その過程で、相手の疑問や不安を解消していくことが、あとあと直面する課題を事前に考えるいい機会にもなります」


また始めたはいいけど、すぐやめてしまう人もいるそう。


「環境の変化による感動と同じくらい、苦労も多いのが正直なところです。最低でも四季を2周するくらいになると、やっと暮らしの本当の価値が見えてきます」


という馬場さん。それでは、その苦労の多い最初の2年を乗り切るにはどうしたらいいのでしょうか。


「週末に田舎暮らしをしたい」という思いにもう1つ強いモチベーションがあると、2拠点生活は続きやすいです。うちの場合は、『生きもの好きな子どもと思いっきり自然のなかで過ごしたい』というのがもう1つのモチベーションでした。ここは家族で共通ではなくてもいいですが、この生活を楽しみたいと、同じくらい思えることがとても大切です」


きっかけは長男。続いた理由は地域の未来のため

そもそも馬場さんが2拠点生活を始める最初のきっかけは長男でした。


「彼はとても虫が好きで、図鑑などを見るのも大好きでした。そんな彼の興味を伸ばしてあげたい、もっと実物を見せてあげたいと思いました。ただ夫婦とも東京生まれで東京育ちなので私たちには田舎がなく、どこか自然豊かで、東京から通える土地を探しました。


3年かけて巡り合ったのは、南房総の8,700坪の土地と、築100年以上の民家でした」


2拠点生活をはじめたきっかけは、子どもと自然の触れ合いでしたが、きっかけとなった長男ももうすぐ20歳。その13年の間、馬場さんは「南房総リパブリック」というブログからNPO法人まで立ち上げて、里山学校やマルシェ、エコリノベのワークショップなど様々な活動をされています。


「南房総での時間は、レジャーでもあるけど、学びでもあり、体温が上がる経験、出会いがあります。最初は自分たち家族のために始めたものが、地域で出会った友人達との体験を重ねて、この地域の未来のために動こうと思う大事な場所になりました」


里山学校での集合写真


2拠点生活のゴールは移住じゃない




家族と自然を満喫するだけではなく、地域の方、そして南房総以外の方々を巻き込んで、南房総での暮らしを充実させていった馬場さんですが、そうするとよく言われるのが「移住はしないの?」ということ。


「よくいつ移住するの? と聞かれますが、私は南房総での暮らしと同じだけ東京での暮らしも好きです。特に南房総で地域と関わる楽しさを知ってからは、東京の地元での関わりも楽しくなるという、二拠点という『しましまの生活』だからこそ、どちらの良さも見えてくる気がします。だから、私はこの2拠点生活がゴールです」


おわりに

2拠点生活、週末だけと言っても、やはり時間とお金と労力がかかるもの。でもそれ以上にほかでは得られない経験が待っているという馬場さん。2拠点生活を続けている理由を伺った際に出た「もししていなかったら、どうやってこの暮らしの密度を生めていたのだろう?」という言葉がとても印象的でした。 いきなり2拠点生活はハードルが高い方、どういう暮らしが待っているか気になる方は、まずは馬場さんが行っている「南房総リパブリック」の活動に参加してみるところから始めるのもいいかもしれません。


ディレクター、クリエイター、コミュニケーターの顔を持つ、 「サステナブルラグジュアリー」な価値をつくるクリエイティブコミュニティ。 あらゆる組織、チームの人たちと、柔軟にプロジェクトを組み、価値をつくっていきます。

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