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2020年3月30日

家事代行のプロに聞く ― 時短で子どもがよろこぶお弁当にするためのポイントとは?

新型コロナウイルスの影響で、学校が臨時休校となってしまい毎日自宅や学童で過ごす子どもたちが多いのではないでしょうか。学童にお弁当を持っていかなくてはならず、あまり慣れていないお弁当づくりに苦戦することも多いと思います。そんな中、家事代行サービスを提供している「タスカジ」に、「お弁当に入れられるおかずを作ってほしい」というリクエストが増えたようです。


子どもたちは、お母さん、お父さんの愛情が感じられるお弁当が大好き。時短で手間がかからないサステナブル(持続可能)かつ、子どもたちが愛情を感じつつ喜んでくれるようなラグジュアリーなお弁当にしたいですよね。そこで今回は、「タスカジ」のろこさんに、時短で子どもたちがよろこんでくれるお弁当をつくるヒントをご紹介いただきます。

家族みんなを思いやった料理づくり

ろこさんのInstagramより作り置きおかずの写真


―新型コロナウイルスの感染予防のため、臨時休校になってから子どもたちのごはんづくりの依頼も増えたのではないでしょうか?


ろこさん:そうですね、タスカジの広報によるとお料理の依頼についてはいつもの2.4倍ほどの依頼がきているとききました。いつもは学校で給食を食べてくる子どもたちが急に臨時休校になったり、学童へ行ったりするために、急に「お弁当を作らなきゃ!」という状況に陥るお弁当を作り慣れていないお母さんからの依頼が多いみたいですね。


―かなり増えていますね。ろこさんは、普段どのようなお仕事をされているのですか?


ろこさん:わたしは基本的にお料理の作り置き専門ですね。毎回お仕事が終わった後に、作ったものの一覧を依頼者さんにお送りしています。また、わたしのInstagramにも写真を取って掲載しておきます。そうすると、お仕事中の依頼者さんも「今日は何を作ったのかな?」というのがすぐに見られるのでとても喜んでもらえます。


―素敵ですね。お料理の仕事をするうえで、気を付けていることや意識していることはありますか?


ろこさん:作り置きしておくものなので、保存がきくようなもの、特に冷凍保存がきくようなものを作るようにしています。また、品数にこだわるよりも、冷凍保存でもおいしく食べられるものを作るというところは意識しています。やっぱり一度冷凍してしまうとおいしくなくなってしまうものもあります。そういうものはできるだけ小さく切って表面積を減らすことで出ていく水分量を減らせます。


また、完成させずに半調理のミールキットのような状態にしておくと喜んでもらえます。あとは焼くだけ、揚げるだけ、という状態のところまで作って冷凍しておくと言う感じですね。そうすると、手間は省けるけれど最後の仕上げのところはお母さんが自分の手で焼いたり揚げたりするので、子どもたちは台所に立っているお母さんの姿が見られますし、お母さん自身も最後を自分でできるので精神的にも達成感が生まれます。お母さんにとって、一つの成功体験になるんですよね。


あとは、お母さんが仕事で遅いときにお父さんが焼いたり揚げたりすることもできるので、お母さんの負担が減らせると言う話もよく聞きます。

時短で手間をかけなくても、子どもがよろこぶお弁当づくりのコツとは?

ろこさんのInstagramより


―子どもたちが喜ぶお弁当にするコツを教えてください。


ろこさん:はい、形や彩りなどの見た目を意識することと、子どもの年齢に合わせて作ることがポイントだと思います。


たとえば、見た目ですが、もちろんキャラ弁のような感じで、ドラえもんやアンパンマンの顔にしてあげるととても喜んで食べてくれます。また、そこまでしなくてもちょっと切り方を工夫するだけでもいいです。たとえば、ピーマンの肉詰めって普通はヘタが付いている頭の部分から下に包丁を入れて長細くタテに切ってあるのが一般的ですが、わたしは輪切りのようにヨコに切ってお肉を詰めます。そうすると、見た目はお花みたいに可愛らしい感じになりますし、ピーマンのタテに入っている繊維をヨコに切ることで繊維が切れるので苦みが消えて、ピーマン嫌いの子どもでもおいしく食べられるのです。それに、お肉が両面から焼けるので早く火が通り、時短にもなるんですよね。


見た目を整えるという意味では、やっぱり茶色だけじゃなくて、ブロッコリー、アスパラなど鮮やかな色の野菜を使ってあげたり、ピック使って彩りを加えたりします。ピックに刺さっていると見た目もかわいいし、小学校低学年くらいまでは食べやすいですよね。色だけじゃなく、お弁当におかずを詰めるときには「タテに置く」ということを心がけています。おかずは立てて置くと見栄えが全然違います。タテでおかずを詰めていって、空いたスキマに斜めに入れるといいです。


あとは、子どもの年齢によってアレンジすることも必要だと思います。小学生と言っても、小学校1年生と6年生では全然違いますよね。1年生だったらかわいいお弁当じゃないと食べてくれないこともあるし、食べやすいおかずのサイズも違います。食べやすい海苔巻きを入れてあげるというのもよくやります。逆に6年生だったらかわいくなくてもいいからたくさん食べたいとか、年齢によって求めるところが変わってきます。それに合わせて作ってあげることが大事かなと思いますね。


ただ、子どもがお弁当好きだからといってお弁当に子どものニガテなものを入れるのは絶対やめたほうがいいです。わざわざお母さんのいないところで頑張らせる必要はないですよね。お母さんがそばにいるときに頑張って食べてくれたらいいかなと。じゃないと、ごはんを食べること自体が嫌いになってしまいます。


―なぜ子どもたちはお弁当が好きなのでしょう?


ろこさん:一つは、非日常感が味わえるからだと思います。普段がお弁当って学校で食べるものなのに、家の中で食べるってちょっといつもと違ってワクワクしますよね。それに、学校で食べるときとか遠足で食べるときとかもそうですが、離れていても「お母さん、お父さんの愛情」が感じられるんですよね。運動会の日とか、お母さん、お父さんが一生懸命作ってくれたお弁当を皆で囲んで食べるの、おいしいじゃないですか。やっぱり親が作って、詰めてくれたっていうのが感じられるからお弁当っておいしく感じるんだと思います。


また、何かとお弁当って遠足とか運動会とか、楽しい思い出と紐づいているのでお弁当自体にいいイメージを持っているというのもありますよね。子どもたちが楽しかった瞬間はいつもお弁当がそばにあったんじゃないでしょうか。

お弁当は前日までに楽しく準備して、当日は10分でつくる

ろこさんのInstagramより


―子どもたちが飽きないことも、喜んで食べてくれることも大事ですが、お弁当を作るお母さん、お父さんの負担も心配です。短い時間でお弁当を準備するためのコツはありますか?


ろこさん:わたしは基本、朝からコンロを使いたくないのでお弁当作りには電子レンジを使います。時間のあるときに、冷凍の作り置きをしておいて、夜のうちに冷蔵庫に移して解凍しておいてもらえば翌朝は10秒とか20秒レンジであたためるだけで簡単におかずが出来上がります。あと小さく切っておけばあたたまるのも早いし、お弁当に詰めやすいです。いつもお弁当づくりにかける時間は10分くらいですね。


作り置きですが、たとえばブロッコリーをゆでて小さく切り、いくつかまとめてフタ付きの製氷機に入れて凍らせます。それを前日の夜に1つパキっと割って取り出して冷蔵庫に移しておけば次の日にはだいたい解凍されているので10秒か20秒、レンジであたためるだけで済みます。ほかにも、薄焼き卵を作ってかわいい形に切り抜いて冷凍したり、海苔も何かの形に切って保管しておくとか、そういうちょっとした準備で朝の手間が大幅に省けます。カタチをつくるのも、太さの違うタピオカストロー2種類を短く切ってって使うなど身近なものを使用しています。


そして、そういうのをテレビを観ながら夜にやるとか、楽しみながらやった方がいいと思います。無理をしてお弁当を作るのも大変なので、お酒を飲んだりテレビを観ながらゆったりと。わたしもそうしています。そうするとお料理って楽しいんですよね。


―前日の夕食の残りをうまくアレンジしておかずにできるといいなと思うのですが何かコツってありますか。


ろこさん:やっぱり味付けをしっかり変えてあげることですね。たとえば、夕食にから揚げが出ていたのであれば、小さく切って甘酢だれをかけてもおいしいですし、ケチャップとウスターソースを混ぜてBBQソース風にしてもいいです。あとは見た目から変えてしまってもいいですね。夕食でハンバーグをつくったら、それを崩してミートソースにしてもいいですし、ホワイトソースをかけてグラタンにしてもいいですし、オムレツの具にしてもいいんです。


―いろんなアレンジがすぐに思いつくのがすごいですね。お弁当を作るにあたってこれからあたたかくなってくるので、お弁当の傷みが心配です。何か対策はありますか?


ろこさん:鉄則として、おかずやご飯が冷めてからフタをするというのは絶対守っています。あとは、もう4月くらいから保冷剤を持たせていますね。ケーキを買ったときについてくるようなものだと子どもは嫌がるので100円ショップでかわいい保冷剤を選んであげるといいですね。

プロのワザで毎日のお弁当づくりがもっとラクになる




今回は「タスカジ」のろこさんにお話を伺いました。さすが家事代行のプロとして働くろこさん、お弁当づくりについても「時短」で「作り手の負担が重くなりすぎない」ためのヒントと、「子どもたちがよろこんでくれる」ようなお弁当づくりのコツを教えてもらいました。


毎日お弁当をつくるというのは、本当に大変なことです。しかし、子どもたちは手作りの愛情がたっぷりこもったお弁当が大好き。プロのワザを取り入れて、毎日のお弁当づくりを子どもたちへの愛情を伝えるための一つの大事な機会と考えてみてはいかがでしょうか。




家事代行マッチングサービス「タスカジ」 ろこさんプロフィールページ


https://taskaji.jp/user/profile/19044





ディレクター、クリエイター、コミュニケーターの顔を持つ、 「サステナブルラグジュアリー」な価値をつくるクリエイティブコミュニティ。 あらゆる組織、チームの人たちと、柔軟にプロジェクトを組み、価値をつくっていきます。 詳しくはこちら