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2015年9月15日

そもそも「企画」って何? “山登り”に例えてわかる企画の定義

「企画」の意味。いろんなことをいっている人がいるけれど……

「じゃあちょっと今度合コン企画してよ」なんていう日常生活のヒトコマから、「新商品の企画書をまとめてください」というようなビジネスシーンまで、幅広い状況でよく使われる言葉、「企画」。

そもそも、「企画」ってどういう意味なんでしょう。考えてみたことはありますか……?

まず、原点に立ち返って辞書で調べてみました。

*デジタル大辞泉
[名](スル)ある事を行うために計画をたてること。また、その計画。くわだて。「秋の公演を―する」
出典元:コトバンク>デジタル大辞泉>企画とは<

辞書的な定義は、とってもシンプル。ただ実際、企画にまつわるご活躍の方々の語る「企画とは」によると、その解釈は人によってもさまざまです。

*嶋浩一郎 氏
企画とは、欲望の発見である。まだ顕在化していない、欲望として認識されていない人々の欲望を発見し、言語化・顕在化する、それが企画という行為 出典元:ハフィントン・ポスト>社会>「企画とは"欲望の言語化"である」 〜嶋浩一郎氏の講義より(1)

*おちまさと 氏
企画とは「2つ以上の記憶の複合」
出典元:『賢人の企画術』監修:夏野剛、おちまさと、高橋憲行、岩崎夏海、箭内道彦

欲望……。日常生活からビジネスシーンまで、幅広いシチュエーションで使われるだけあって、その解釈にもさまざま存在しているようです。



結局、「企画」って? 企画とアイデアはどう違う?

いろいろな解釈はあり、どれが正解というわけではないのですが、私たちが考えている「企画」とは、「課題解決をすること」。

企画はあくまで、課題を解決するためのもの。上にある山登りのイラストのように、目指したいゴール(課題が解決された状態)を山の頂上に例えると、現状(課題がある状態)は山のふもと。企画とは、このギャップを埋めるものです。

山の頂上に到達するために、ふもとからどのような道を、どのような方法で歩んでいくのか。これを考えるのが企画力。そして、課題を解決するために必要な道すじを一旦まとめ、示したものが「企画書」なんです。

だから、企画書にはこんな要素が必要です。
  • この企画は「誰の」「どんな悩み(ニーズ)」を解決するためのものか?
  • それを解決して、どのような状態になることが理想なのか?
  • 実現までの道すじは、どのようなものか?
  • どのような指標で効果を測定できるか?


もっとも大切なのは、「何のために(どんな課題を解決するために)これを実現するのか?」というところ。

この部分を突き詰めて考えるところに、「企画」と「ただのアイデア・思いつき」との違いがあります。



「実行してなんぼ」の企画



「企画力をつけるにはどうすればいいんですか?」とよく聞かれます。

ひとつ答えるとするなら、「企画力を鍛えたいなら、とにかく量をこなすこと」だと思います。

まずは本当の課題を特定し、その課題について深堀りをし、打ち手の仮説を立てて、実行する。このフローを何度も繰り返し積み重ねることで、企画力が磨かれていきます。

ただ、思うようには進まないのが現実というもの。先ほどの山登りの例に戻ると、登り始めた山に突然、岩場があらわれて進路をはばまれたり、予期していなかった川が出現してルートを変えざるを得なかったり……。「実行」と一言でいいましたが、実際は「道を探しながら進む」といったほうが近いかもしれません。

大切なのは「軌道修正」を繰り返しながらも、進むこと。

出発前にまとめた企画書は、あくまで出発地点でのもの。その後、刻々と変わる状況、わかってくる情報に応じて、最善の道を問い直し、新しい道を探して進んでゆくのが企画です。道中、ふもとでは見えなかった新しい景色が見えることも。結果として違う山に目標を変え、そこへたどり着くことも実際はよくあることなんです。

軌道修正を繰り返しながら、道を探して、頂上を目指す。これが現実的な企画の遂行イメージです。

実行なしの企画書は、絵に描いた餅になりかねません。ですので、私たちのとっての企画のお手伝いは、企画書を納品して「終わり」ではなく、ある程度PDCAまわす期間が必要なのですが……。このあたりを語りだすとまた長くなるので、また日を改めたいと思います。ではでは。

まとめ

  • 「企画」ということばは現代社会の中で、さまざまな定義で使われている


  • 私たちの考える「企画」とは、課題を解決すること


  • 「実行してなんぼ」なのが企画。軌道修正を繰り返しながら、量をこなすことが企画力を鍛えるコツ