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【猫草プロジェクト】6月開催「未来をつくるブレスト会議」レポート

2024年6月14日(金)Plannersコミュニティメンバー限定「未来をつくるブレスト会議」をオンラインで開催しました。 今回は、新たに猫草プロジェクトの実現に向けて、保護猫や保護犬活動をされている団体の方に参加いただきました。

未来をつくるブレスト会議とは

未来をつくるブレスト会議とは、社会課題の解決に向けて行動する人が集まるコミュニティ「Planners」が開催する企画会議です。

社会課題を自分ごととして捉え、メンバー同士で学びあいながら、サステナビリティプロジェクトのアイデアを出し合い、プロジェクト化を目指しています。

開催概要

開催日時:6月14日(金) 20:00〜21:30

開催場所:オンライン(Zoom)

参加費:無料

参加人数:11名(内、運営6名)

参加資格:Plannersコミュニティメンバー

運営団体:Planners

Planners新プロジェクト!猫草プロジェクトとは?

Plannersでは、”自分で食べるものを少しでも自分でつくる”ライフスタイルを生活者に取り入れてもらおうと、「1億総スモールファーマー化計画」というテーマを掲げ、食に関わるプロジェクトを企画、運営しています。この度、プロジェクトの一環として、たった1週間で育つ、犬猫が夢中で食べる有機の猫草栽培キット「nekokusa」を、今年7月から販売します。

猫草とは、小麦やオーツ麦などイネ科の植物の若葉の総称で、犬や猫の健康にも良いとされています。また、ポットやマグカップに付属の培土と種を入れ1週間の水やりですくすく育つなど、栽培も簡単です。Plannersでは、この猫草の栽培を通じて、生活者自身、そして家族の食べるものについて少しでも考えるきっかけづくりをしたいと考えています。

なお、猫草栽培セットを購入することで、愛猫・愛犬の健康だけでなく、保護犬・猫たちの支援にもつなげます。種1種と培土の1セットにつき”ワンニャン”にちなんで12円(3種類セットの場合36円)を、保護犬・保護猫の支援団体へ寄付する予定です。

7月2日(火)よりMakuakeにてクラウドファンディングがスタート、そして7月19日(金)と7月20日(土)には、LOVE GIVES LOVE Gathering マルシェにも出店します。

保護猫・保護犬活動をされている3団体が参加!

今回のブレスト会議には、運営メンバー以外に保護猫・保護犬活動を行っている3団体に参加いただきました。

今回はそんな参加者の方と以下3点のセッションに分けて、話し合いをしていきました。

セッション1:プロジェクトを広めるには誰を巻き込めば良いか?

セッション2:寄付先について

セッション3:コミュニティメンバーとの関わり方

セッション1:プロジェクトを広めるには誰を巻き込めば良いか?

このセッションでは、猫草プロジェクトを広めるためにどのような人を巻き込めば良いのか、普段から様々な方を巻き込んで活動されている団体に話を伺っていきました。

Aグループ

青山猫愛好会は、大学キャンパス内にいる野良猫のお世話を主な活動としています。団体は、ミスコンなどに出場している有名な学生に参加してもらうことで、まず大学内での知名度を向上させることに注力しているとのこと。

また、Instagramで多くのフォロワーを持つ人々を巻き込み、可愛い猫の写真を投稿することで、「より多くの人に知ってもらうこと」を目指した活動を行っています。

青山猫愛好会のInstagramを確認すると、確かにクオリティの高い猫の写真が多数投稿されています。

青山猫愛好会 Instagram(写真上)

またPlanners運営メンバーからは、猫草の育つ過程を飼い主も猫も楽しむことができるのは、従来の猫草だとすでに育てられてしまっているものが多いこともあり、新鮮で面白いプロジェクトと感じる人も多いとだろうといった感想もありました。

Bグループ

Bグループではまずそれぞれの活動を知ってもらうために注力している点を聞きました。

「つながる靴下」を販売し、犬猫の保護活動や譲渡活動に取り組む団体への寄付支援をはじめとした活動を行っているBeCommeの宮田 知己さんは、「SNSでの活動紹介も行っていが、フォロワー=顧客には結びついていなく、実際に顔を合わせて自分の活動について伝えることが一番大切だと考えている」という話がありました。

実際に、宮田さんとPlannersのメンバーが初めてお会いしたのが、昨年11月にPlannersで参画したイベント、MoFFでした。宮田さんの想いを実際に聞き、当時イベントに参加していたメンバーが宮田さんの活動や想いに感銘を受けました。

またブースが近かったこともあり、他の来場者の方々も真剣な眼差しで宮田さんのお話を聞いているのがすごく印象的でした。

宮田さんの活動の様子(写真上)

青山猫愛好会からは、Aグループで話のあったクオリティの高いInstagramの写真に加えて、青山祭での出店が知ってもらうきっかけになったとのことでした。

サークルメンバーからの会費で活動を行っているので、より多くの学生にサークルメンバーに加入してもらうことが大切とのことで、青山祭などでの対人での交流のおかげで現在は170名以上のメンバーが所属しているサークルとして活動をしているそうです。

学生ボランティア団体にゃんこおたすけ隊は、SNSの総フォロワー数5000人ほどで、ラジオや新聞、テレビといったメディアに取材してもらうこともあるとのことで、保護猫活動を行なわれているサンシャイン池崎さんとの共演などもしたことがある経験から、若い人だけにとどまらず、いろいろな世代に活動や保護猫の存在を知ってもらう必要があると思っているとのことでした。

またインスタグラマーのDさんからは、日常生活を豊かにしてくれるものとコラボレーションをするように努めているとのことで、自分自身がSNSで猫との生活を発信することで、興味を持ってもらえるように意識しているとのことでした。

セッション2:寄付先について

猫草プロジェクトでは猫草1セット12円という額を、動物団体に寄付する予定です。

セッション2では寄付先の選び方や基準、そして、寄付をした際にどのような発信をすれば、多くの人に共感いただけるかを2つのグループに分かれて話し合いました。

Aグループ

B Comme代表の宮田さんは、殺処分0を目指しており、正しくアプローチをしている団体や面談をして直接会って保護先や支援先を選んでいて、寄付金がどのように使われているのかということは、最も大切だと思っている、とのご自身の経験を交えての意見がありました。

ペットフードを販売する会社に勤務経験のある運営メンバーからは、売り上げ額の一部を保護団体に寄付をしていたり、返品されたペットフードを支援先に寄付するなどを行っていたとのこと。

実際に、Webサイトで購入をした時に、リアルタイムで猫草が育つなど、そういった面白い仕掛けがあることで、行動が可視化できて面白いのではないかという意見もありました。

Bグループ

Bグループではどんな団体に寄付をしているのか?あるいは寄付の支援があるのかという話題になりました。

学生ボランティア団体にゃんこおたすけ隊は、「自分たちは寄付をされることが多いですが、もし寄付することがあるのであれば、活動のやり方や考え方に共感できるところそして、年間収支を挙げているかどうか、頭数や譲渡数などを報告しているかということを重要視したい」という声が挙げられ。SNSのフォロワー数などで判断するのは難しいと思っており、直接譲渡会などのイベントで話をするのが一番なのではという意見でした。

また学生ボランティア団体にゃんこおたすけ隊の活動資金については、寄付に頼った活動をしたくないとのことで、チャリティーグッズを販売しているとのことです。

そのチャリティグッズも、子どもたちが自分のお小遣い等で購入ができるように、1000円以内の手頃な価格で販売しているそうです。

それ以外にも、Amazonのほしいモノリストを公開しているので、物資を寄付してもらうことなどを中心に行なっているとのことです。

寄付については、直接お礼が言いたいこともあり、譲渡会等で直接寄付いただいているとのことでした。

チャリティグッズを販売している様子(写真上)

また大学のサークルである青山猫愛好会は、寄付は受け付けておらず、会費や青学祭での出店がメインとなっていて、現状は学内での交流が多く、最近であれば学校の事務員の方に猫を譲渡したといったお話もありました。

セッション3:コミュニティメンバーとしての関わり方

このセッションでは、参加者の方に今回の会議で感じたことをシェアいただきました。

大きな力にはならないかもしれないが、B commeのオンラインのラインナップに猫草を掲載することも可能ですし、環境問題にも注力していて、「つながる靴下」もプラスチックフリーで配送を行っているという面からもPlannersさんの取り組みとも重なる点があると思うので、ぜひ今後も全面協力させていただきたいです。
大学のサークル全体として、今後関わりたいと思いました。
本日参加して、より一層保護猫活動に真剣に取り組みたいと思いました。
青学のSNSのフォロワーはまだまだ関心が薄い人が多いと思いますが、関心のある方もどんどん増やしていきたいです。
猫草を実際に使用している方、そして里親さんにも広めることができるプロジェクトだと思います。実際に動物保護団体は環境問題に関心のある人も多いので、このプロジェクトに興味を持ってくれる人も多いのではないかなと思いました。学生団体が少ない動物保護団体で同世代の人ともっとつながりたいと思いました。

などとても嬉しいコメントを最後にいただくことができました。

また、この企画会議を経て、Plannersでは7月2日(火)より始まるクラウドファンディングでの売上金の一部を、今回企画会議に参加いただいた学生ボランティア団体にゃんこおたすけ隊に、ニーズのある物資を提供することにいたしました。

他にもいただいたアイデアはクラウドファンディングのみでなく、今後一般販売で広めていく際に活用できるアイデアばかりだったので、みなさんと共創しながら、動いていきたいと強く感じました。

「食」への意識を変えるきっかけになる猫草プロジェクトを広めていく

当メディアを運営するPlannersでは、7月2日(火)よりMakuakeにてクラウドファンディングがスタートします。

また、7月19日(金)と7月20日(土)には、LOVE GIVES LOVE Gathering マルシェにも出店をする予定です。

 大切な家族である猫が、化学農薬や化学肥料なしで栽培された種で育った草をダイレクトに食べるということが、私たち人間の食への考え方を見直すきっかけにしていきたいという想いから始まったこの猫草プロジェクトを是非一緒に広めていきましょう。