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まるでお祭り!プラスチックリサイクルを楽しく体験できる「資源循環体験プログラム」開催レポート

Plannersは、「ごみ問題を正しく学び、考え、行動することで少しでも良い社会を」と幅広い世代に向けて活動している ごみの学校様と共催している「資源循環体験プログラム」〜やってみる編〜を1月25日に東京都大手町タワーにある3×3 Lab Futureで開催いたしました。

今回のイベントは参加者38名でプラスチックリサイクル・分別体験や座学でプラスチックの技術について学びました。本記事では、ごみの学校とPlannersが実施したプログラムについて、参加者の声も交えながら紹介いたします。

捨てられたプラスチックはどのように分別される?

捨てられたプラスチックが製品になっていくまでを実際に体験することができる今回のプログラム。まずは、ガリレオ工房さんの協力のもと私たちが普段捨てているプラスチックを選別する「選別体験」をしました。

プラスチックは見た目が同じでも成分は全く違うこともあり、見た目だけで分別をすることはかなり難しいです。現在は、水でプラスチックを分別する浮力と近赤外分光(赤外線)、静電気の3つのプラスチック分別方法があります。

今回は風船やストローなどさまざまな種類のプラスチックを静電気で分別する方法を実践!

風船を消しゴムで擦り、摩擦を発生させて静電気を起こしたり、ストローをビニール袋やティッシュを用いて静電気を起こすなど、2人1組でさまざまな実験を行いました。

この性質を活用し、プラスチック同士をこすり合わせてプラスとマイナスに帯電させ、電極に引き寄せることで種類ごとにプラスチックを分けることができる技術があります。

参加者からは、こんな意見も。

プラスチックリサイクルにおける分別の方法から、その難しさと、個人でなく地域、社会として仕組み化していく必要性を実感しました。普段当たり前に、便利に使っている素材だからこそ、どうやってでき、どのように捨てられるか、一人一人が考える機会として、大変勉強になりました。
素材の分別の仕方を、実験を通じて学ぶのは新鮮でした!

実際に自分たちの手を使ってプラスチックの分別をやってみると、座学で学ぶよりも分別の仕組みがよくわかりました。また、楽しい実験を2人1組で協力して行うことで、参加者同士でも自然と話が弾んでいました。大人もお子さんも楽しめる内容で、誰もが楽しくプラスチックの分別について学ぶことができました。

ペットボトルキャップがギターのピックに変身!プラスチックのリサイクル体験

次に、ごみの学校によるプラスチックを機械で破砕する「破砕体験」と原料となったプラスチックを成形する「成型体験」までを行いました。


ペットボトルキャップを粉砕の機械に入れ、細かく粉砕をします。

その後、成形機械に粉砕した原料を入れて320度の熱で芯まで溶かし、今回はギターのピックの金型へ流し込みました。参加者も順番に粉砕の機械を体験していました。

参加者からはこんなコメントもいただきました。

おもしろかったです。ペットボトルの破砕や射出形成を見るだけでいかにエネルギーを使うかを考えてしまい、結局プラスチックそのものをなるべく使わないとか、大量生産大量消費のシステムを変えるべきとか、川上の方は意識が向かいます。
プラスチックを分別して捨てていますが、ほんとうにリサイクルできてるか気になっていました。実際の機械を見ることができて有意義でした。

体験をした後の質疑応答では、実際に生活をする中で分別で困っているものについて直接質問もいただいたり、プラスチック製品をつくる・使う企業には、何ができるのかを話し合ったりと、みなさんの疑問や考えを共有できる場となりました。

プラスチック資源循環には「技術」を知ることが重要

最後に、ごみの学校寺井さんにプラスチックの循環を構築していくためには、色々な技術を知っていくことが重要で、プラリサイクルの現場で何ができて、何ができないのか?について技術的な視点から座学で解説をしていただきました。

新たなケミカルリサイクル技術の実装に向けたさまざまな業界での動きやこれからは製品をつくる段階でリサイクルができるのか?を考えて設計することが必要であるなど、企業で改善することができる点なども学ぶことができました。

イベント全体を通しての参加者の感想

イベントに参加した企業担当者や一般参加者たちは、プログラムを通じてプラスチックごみの問題に関して、楽しみながら知ることができたと同時に、自身の生活や企業での活動に落とし込み、自分事化できたという声も多数あがりました。

選別方法などを学ぶことで、ペットボトルフィルムをなぜはがすほうがよいのかなど、普段の生活と結びつけることができました。
企業側と個人両方の底上げが必要で、とにかくゴミを増やさないことが課題とますます感じています。商品開発をする中、パッケージの問題の理想と現実の壁にぶち当たります。クリアする方法を日々模索しているのでまた勉強させてください。
いち消費者として、捨てたあと、使ったあとのことをより一歩踏み込んで考える機会となりました。同時に現状の課題(リサイクルコスト、リソースなど)も見えましたが、さまざまな業種や課題感をもつ方々が参加されていたようで、こういった活動の大切さを痛感しました。今回は体感し理解を深める場かと思いますが、みなさんと対話し考えるような場もあればぜひ参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。

Plannersでは、「アタラシイ防災」を広めるイベントも開催

当メディアを運営するPlannersでは、「資源循環」の他に「防災」も注力テーマの一つとして掲げ、活動しています。

防災をポジティブで楽しいものへとシフトする「アタラシイ防災」をつくるプロジェクトの第1回として、2月25日(日) に東京・北千住マルイにてイベントを開催しました。

現在、さまざまな社会課題に取り組む学生団体や、企業、自治体、メディアの方々と一緒に、互いに手をとり合いながらイベントを企画しています。

Plannersにご興味のある企業や個人の方は、お問い合わせよりご連絡ください。

 

執筆:藤井

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