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【防災アイテムを日常に!】11月開催「未来をつくるブレスト会議」レポート

2023年11月2日、Plannersコミュニティ限定の企画会議「未来をつくるブレスト会議」をオンラインで開催しました!

今回のテーマは、「防災アイテムを日常に取り入れるアイデア」について。

地震や土砂災害が多い日本に住む以上、一度準備したら終わりではなく継続して備えておかなければならないのが”防災”です。
しかし、現状防災を危惧していながらも実際に備えることができていないという調査もあり(※1)、防災への準備の第一歩として、まずはより多くの人にPlannersの防災ふろしきのような防災アイテムを日常に取り入れてもらうことが重要だとPlannersでは考えております。

※1 2022年 防災意識に関する実態調査 報告書https://job-q.me/articles/13998

未来をつくるブレスト会議とは

未来をつくるブレスト会議とは、社会課題の解決に向けて行動する人が集まるコミュニティ「Planners」が開催する企画会議です。社会課題を自分ごととして捉え、メンバー同士で学びあいながら、サステナビリティプロジェクトのアイデアを出し合い、プロジェクト化を目指しています。

【開催概要】
・開催日時:11月2日 20:00-21:30
・開催場所:オンライン(Zoom)
・参加費:無料
・参加人数:16名(内、運営3名)
・参加資格:Plannersコミュニティメンバー
・運営団体:Planners

参加人数過去最多!防災ブレスト会議

まずは、参加メンバーの自己紹介からはじまりました。

今回企画会議には、防災に取り組む学生団体Genkaiから9名、Plannersメンバーから4名の、合計13名の方にご参加いただきました!(運営メンバーも合わせると合計16名)

*参加メンバー(敬称略・順不同)
・Genkai 玄海(学生団体 @genkai.kamakura
・黒越友輔(防災ライジング @master_u.k
・加藤ももか(持ち主を守るホイッスル @rescuelle
・吉野真紀夫(アウトドアブランド勤務経験 @makio53
・佐藤 里香(magocoro base @magocorobase71

自己紹介のあとは、ブレスト会議をするための事前情報の共有として、防災についてPlannersで取り組んでいることや防災の若者への普及の現状に関する情報共有を行いました。

活動をしている中での実体験をもとに議論が展開

自己紹介と事前共有が終わったら、いざブレスト会議!

今回は、8人×2チーム(A班・B班)に分かれて、「防災アイテムを日常に取り入れる」ためのアイデアを出し合いました。

A班では、「実際に体を動かして体験することで防災を学ぶ」ことや「イベントを通じて若者との交流を深めることが効果的である」という2つの共通の意見に対して、アイデアが広がりました。

まず、「実際に体を動かして体験することで防災を学ぶ」という点では、「アウトドアな活動は防災にも役立つことがたくさんある」という意見が出ました。

アウトドア製品の企業で勤務経験のある参加者の吉野さんとアウトドアストアで勤務経験のある玄海代表の橋本さんの意見が一致。

実際にアウトドアストアでは山に行って火を焚くなどを行うワークショップを開催していました。そのようなワークショップは、防災の観点からみても被災時にガスや電気を使えない中で火を起こす必要があったり、外で生活する際にも役に立つ知識です。そのため、若者からも人気ですぐに予約が埋まってしまうコンテンツだったそうです。

アウトドアと防災の2つの体験ができることで、自分の生活にも結びつけやすいことが防災を日常に取り入れてもらうことに重要なのではないかという方向で話が進みます。

他にも、公園で焚き火体験や小学校の体育館などで被災を体験など、日常に落としこみやすい場所で被災時を体験するようなイベントが開催できるといいのではという意見も上がりました。

玄海メンバーからは、「イベントを通じて若者との交流を深めることが効果的である」との意見も出たので、アウトドア×防災体験などのイベントができるとさまざまな世代とともに、防災を日常に取り入れることができる人が増えるプロジェクトとなりそうです。

A班ではこのように、実際に防災の取り組みをしている中での実体験をもとに活発にアイデアが出ていました。

 

自身の経験からアイデアを紡いでいく

B班では、若い人に防災アクションを広めるためには、防災の重要性を「啓蒙」することではなく、日常生活の中で防災を実践せざるを得ない状況を「仕組み化」することが重要ではないかという議論が展開されました。

この議論は、学生団体・玄海のメンバーである大川さんによる「若者が防災に興味を持つ方が不思議ではないか」という問題提起からはじまりました。若者の金銭事情を考えると、余程の被災経験がないと、限られた貯金を防災に使うことは考えづらく、若者の防災意識を進めるためには、若者へ直接訴えるのではなく、保護者へ子どものための防災対策を求めていくことが重要ではないかという意見です。

この大川さんの意見を受けて出たのが、若者の日常生活の中で防災を実践せざるを得ない状況をつくれないかという意見でした。これは佐藤さんの意見で、若者が自ら防災アイテムを購入することはハードルが高い一方、若者の災害意識は他の年代と比べて高いデータもあるため、上手く企業の力を借りながら、若者の生活の中で勝手に防災アイテムが付いてくることはできないかというものです。例えば、大学生になってはじめて1人暮らしをする際に、不動産会社が防災グッズを提供するようなイメージです。

またこの意見に対して、学生団体・玄海のメンバーである山田さんからは、本会議参加者の加藤さんが展開しているネックレス式のホイッスルのように、日常生活から使いたくなる「おしゃれさ」も普段使いしてもらうために重要なポイントではないかという意見や、提供品は災害時に絶対必要になるものとして、非常用トイレが良いのではないかという意見があがりました。

非常用トイレの重要性は全員の意見が一致し、どうすれば非常用トイレを若者の備えとして普及できるかという方向で議論が進行。非常用トイレを普及する場合は使い方の啓発も必要ではないかという意見や、そもそもトイレ自体を災害時も使えるようにすることが課題の根本的解決ではないかという意見、さらに、企業の力を巻き込んで若者に防災アイテムが提供されることを「仕組み化」する場合、防災の重要性に理解があるライフライン系の企業と一緒に取り組んでみたいという声も出ました。

このようにB班では、啓蒙ではなく、上手く企業の力を借りながら若者に防災アイテムが行き届くための「仕組み化」のための具体的なアイデアがたくさん出ていました。

 

参加いただいた方の感想

今回の「未来をつくるブレスト会議」へご参加いただいた方の感想を、一部紹介します。

2つのテーマの中で1つめの方は私たちGenkaiもずっと課題にしていて未来世代や今の小学生たちは大震災という記憶がありません。 実際に起きないと思いこんでいる子どもたちにどう伝えていくかと考えるのは本当に難しいです。 だからこそ私たち学生が近い世代として関わり教えていく機会を増やしたいと思います。 2つめの防災アイテムは他の参加者さんとの話を聞いて新しいアイデアを思いつくことができました。共有できることはたくさん共有して使い、たくさんの人がそのアイテムを持ってくれるような物を作りたいです。 このような機会を作ってくださり本当にありがとうございました。
お話を聞いていく中で新たな考え方はもちろん、今まで自分が思っていたんだなぁと思えるようなとても共感できるお話を沢山伺うことができてとても楽しい時間でした。 自分にとって1番大切なものは何かをよく考えながら日々を過ごしていこうと思います。 とても楽しいミーティングをありがとうございました!

 

Plannersの防災ふろしきを始めとした防災プロジェクトも始動

Plannersでは、「Plannersの防災ふろしき」のようなは日常でも使える防災アイテムを企画するなど、防災に力を入れてプロジェクトを生み出していきます。

今回は防災について既に想いを持って取り組んでいる方が多く、実践している人の課題なども共有することができるブレスト会議でした。

活動の中でででくる悩みや浮かんでくる課題も同じように活動する方にシェアすることで、共感できるところや一緒に解決できる部分を見つけることができますよね!

未来をつくるブレスト会議は、今後もPlannersコミュニティで開催していきます。

興味のある方は、ぜひPlannersへご参加(無料)ください!

執筆:藤井
編集:内山