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【食の未来を考える】10月開催「未来をつくるブレスト会議」レポート

2023年10月26日、Plannersコミュニティ限定の企画会議「未来をつくるブレスト会議」をオンラインで開催しました!

今回のテーマは、「自分で食べるものをつくってみる生活」について。

現在日本でつくられている野菜や果物の99.8%が農薬、化学肥料を使って育てられています。(※1 )

農薬、化学肥料を使うことで一時的な生産効率は上がるものの、環境問題や、個人の健康問題もあるといわれています。

さらに、農薬、化学肥料は石油からつくられていますが、日本では石油は取れません。今つくられている野菜や果物の99.8%が農薬、化学肥料を使って育てられているということは、つまり食料自給率は実質ほぼ0%の状態なので、食糧危機の問題もあります。

だからこそ私たちは自分で食べる野菜を少しでも自分たちでつくることや実践できるコミュニティが重要になってくると考えております。

そんなライフスタイルを広げることができる取り組みとして、11月18日・19日の2日間、東京都の渋谷区の北谷公園にて開催される、株式会社Freewillが主催するサステナブルイベント「MoFF – The Museum of Freewill & Future -」(※2 )へPlannersも参加することが決定いたしました。

イベントでは、マルシェでの販売やワークショップなどの開催により、Plannersが考えるライフスタイルを紹介する予定です。

今回の「未来をつくるブレスト会議」では、都市部で生活しているより多くの方に「自分で食べるものをつくってみる生活」を広めるため、11月19日(日)に行われるワークショップのアイデアについて学生団体とPlannersメンバーが話し合いました。

 

※1 農林水産省 有機農業をめぐる我が国の現状について
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/190726_01.pdf

※2「MoFF – The Museum of Freewill & Future – 」について
株式会社Freewillが主催する“買い物をするだけで森が増える” 新しい経済圏を体感するをテーマにエシカル人口を増やしていくために、既に取り組んでいるブランドの「想い」に触れていただくことや「Sustainable eco Society」の 世界を体感していただくことを目的としたサステナブルイベント。イベント当日は販売ブース、トークショー、ワークショップブース等さまざまな取り組みが行われます。
今年のイベントHP:https://tells-market.com/moff_2023

 

未来をつくるブレスト会議とは

未来をつくるブレスト会議とは、社会課題の解決に向けて行動する人が集まるコミュニティ「Planners」が開催する企画会議です。
社会課題を自分ごととして捉え、メンバー同士で学びあいながら、サステナビリティプロジェクトのアイデアを出し合い、プロジェクト化を目指しています。

【開催概要】
・日時:10月26日 20:00-21:30
・場所:オンライン(Zoom)
・参加費:無料
・参加人数:9名(内、運営3名)
・参加資格:Plannersコミュニティメンバー
・運営団体:Planners

参加者同士の交流、学びの場にも

まずは、参加メンバーの自己紹介からはじまりました。

今回企画会議には、3つの学生団体から3名、Plannersメンバーから3名の、合計6名の方にご参加いただきました!(運営メンバーも合わせると合計9名)

*参加メンバー(敬称略・順不同)
・Sea Hope(学生団体 @seahope_beachclean
・NAMIMATI東海(学生団体 @namimati_tokai
・もったいないーと(学生団体 @mottainaeat
佐々木麻衣野菜料理家 @aykitchen_1220
森川れいこ(都市型菜園研究家 @leico_kitchengarden
千葉芽弓ベジフードプロデューサー @vegemiyu

自己紹介のあとは、ブレスト会議をするための事前情報の共有として、食料自給率の問題やMoFFのワークショップに関する情報共有を行いました。

メンバーの活動を活かした新しいアイデアが生まれる

自己紹介と事前共有が終わったら、いざブレスト会議!

今回は、3人×2チーム(A班・B班)に分かれて、「自分で食べ物をつくってみる生活」を広めるためのアイデアを出し合いました。

A班の論点となったのは、「未来世代にどう広げるのか」という点です。

実際、環境問題に興味・関心の強い大学生が多く所属する学生団体でも、自分で食べ物をつくっている学生はあまり多くないといいます。

それに対して、大学生のお子さんがいらっしゃる森川さんは、「野菜は観葉植物」として、インテリアになるということを訴求できれば、より多くの人に興味を持ってもらえるのでは?とのアイデアが出ました。また、捨ててしまうようなトマト缶やビニール袋でも野菜を育てることができるということで、実践している写真を見せていただき、参加者同士で知見をシェアし合いました。

実際に小松菜を観葉植物のように育てている様子

(@leico_kitchengardenhttps://www.instagram.com/p/CY-fvGpPDHr/?img_index=3より)

その話を踏まえ、ビーチクリーンの活動をしている学生団体からは、ビーチクリーンでごみ拾いをした後に、拾ったごみの中でもプランターにできるものを再活用して野菜を植えるワークショップができないかというアイデアも出ました。

A班ではこのように、所属や年代も違うメンバーが集まりお互いの知識や実践していることをシェアすることで、新たなプロジェクトのアイデアが生まれました。

自身の経験からアイデアを紡いでいく

B班では、11月の「MoFF – The Museum of Freewill & Future – 」で行うワークショップについて、「ワークショップ参加後に家庭菜園を継続したくなる設計」と「子どもへの食育」の2つの視点で議論が展開されました。

「ワークショップ参加後に家庭菜園を継続したくなる設計」では、参加するだけで終わりではなく、その後に進捗状況やお互いの悩みを相談し合えるコミュニティとして、収穫後にみんなで料理するなどまた集まることができる機会をつくるというアイデアが出ました。

また、「子どもへの食育」に関しては、幼少期から五感に触れる機会をつくりたいが、今の都心部での生活ではそれが難しいことから、プランター栽培の参加者を親子で体験してもらうのも良さそうというアイデアも出ました。

B班は「食べ物をつくる」ことを実践している方が多く、実際にやってみてよかったからなど自身の体験に基づき、議論を進めていたため、具体的なアイデアがたくさん出ていました。

参加いただいた方の感想

今回の「未来をつくるブレスト会議」へご参加いただいた方の感想を、一部紹介します。

普段は専門知識のあまりない学生と話し合うことが多いのだが、実際に事業として関わっている専門的な方とお話しできて、刺激的だった。 家庭菜園などしていなかったので、されている方の意見は貴重なものだった。 いかに継続的に家庭で実践してもらえるかを考えるのが楽しかった。

 

畑での野菜作りなど、自分の食べるものを自分で作ることに対して元々興味はあったものの、実現出来ていなかったので、今回のお話を機に団体として新しく挑戦できる可能性がみえたので、大変勉強になりました。

未来のプロジェクトがここから生まれる

今回は家庭菜園を実践されているメンバーさんにも多くご参加いただいたこともあり、実践者ならではの視点で具体的なアイデアが生まれました。

筆者自身、家庭菜園は始めたばかりということもあり、長年実践されている方のお話は勉強になることばかりでした。

未来をつくるブレスト会議は、今後もPlannersコミュニティで開催していきます。

メンバーのみなさんとアイデアを出し合い、社会課題を解決していくためのプロジェクトを、ここから生んでいければと考えています。

興味のある方は、ぜひPlannersへご参加(無料)ください!

執筆:藤井