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使用済みのノートが新たなノートに生まれ変わる!コクヨが小学生が体験して学ぶ「つなげるーぱ!」プログラムをスタート!

学校や仕事に必要不可欠なノートの41%が燃やすごみとして廃棄されていることをご存知でしょうか?(※1)本来であれば、リサイクルして再生紙化することができる使用済みのノートですが、半分近くが燃やすごみとして捨てられてしまっているということです。 「捨てない社会」を実現するために、文房具メーカーのコクヨ株式会社が開始した「つなげるーぱ!」プログラム。ごみの概念のない社会を目指しているPlannersも注目しています。 そこで今回の記事では、当プログラムが取り組む課題や具体的な内容、プログラム企画のポイントについて、Plannersメンバーの小林が紹介します。 (※1)コクヨ調べ

子どもたちが主役!リサイクルから学ぶ「つなげるーぱ!」プログラムとは?

学校で使われる文房具の中でもノートは使用資源量が多く、コクヨ株式会社によると、小学生だけでも年間約4360万冊ものノートが使われています。しかし、そのうちの41%が燃やすごみとして処分され、その他にも資源価値を下げるダウンサイクルなどが一般的な処理方法となっています。

さらに、コクヨが実施した2023年6月実施調査によると、小学生一人あたりのノートの年間使用冊数は、低学年で平均5.5冊、高学年で平均8.5冊とされています。1冊のノートが125gとすると年間約5400tの紙が使用され、1tの紙を作るのには20本相当の木材を必要とします。そのためノートを作るために1年間に必要な木材は約11万本とも言われています。(※2)

大量の木材資源が必要なノートですが、リサイクルをすることでまた新たなノートに生まれ変わらせることができます。

そんなノートのリサイクルについて、将来を担う子どもたちが体験することで、環境への理解と共感を深め、持続可能な価値観を養うきっかけになると考えたことから「つなげるーぱ!」プロジェクトが開始されました。

(※2)コクヨ調べ

使用済みノート回収活動だけではないプログラム

このプログラムは、『使用済みノート回収活動』と『環境学習活動』により構成されています。

『使用済みノート回収活動』に参加する小学校に、任意のダンボール箱で児童から不要となったノートを集め、宅配便にて回収、再生紙化します。

そして、『環境学習活動』では「資源を循環させることがなぜ必要か」「どうすれば1人1人の行動が環境に良い影響を与えられるのか」「資源循環にはどんなハードルがあるか」といった、資源循環や地球環境の保護について学べる出張授業や、先生が授業で活用できるスライドや動画等の教育コンテンツの提供を2024年から開始予定です。

未来を担う子どもたちが、自分たちが使ったノートを回収することを体験するだけでなく、環境学習活動を通じてプログラムへの理解を深め、ノートのリサイクルや1冊1冊を大切に使う習慣を身につけることができる素晴らしい取り組みだと感じました。

<「つなげるーぱ!」イメージ動画:https://youtu.be/6zGolcJq3Eg

(先行して行われた出張授業の様子)

 

「ごみ」の概念がない社会を目指し共創する

当メディアを運営するPlannersでも、ごみの概念のない社会を目指し、「530ACTION」をはじめとした、さまざまなサステナビリティプロジェクトに取り組んでいます。

現在は、ごみの専門家である「ごみの学校」主催の寺井さんとコラボレーションすることで、廃棄から循環の仕組みの実現をサポートする「ごみゼロプロジェクト」を始動し、企業の廃棄物の調査分析からアップサイクルの商品化までサポートを行っています。

Plannersと一緒に、ごみ削減のためのアクションをしていきませんか?

参考資料

・コクヨ株式会社 プレスリリース(PRTIMES):

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000726.000048998.html