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小学6年生が食品ロスを学ぶために文化祭で「ロスヘル」を紹介・販売

日本では、年間どのくらいの食品ロスが発生しているかご存知でしょうか? 消費者庁(※1)によると、日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は年間523万トンと言われています。数字だけではイメージがつきにくいですが、この数字は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当します。 そんな食品ロスの削減するため一般の流通網では捨てられている「規格外野菜」を定期配送サービスで届ける「ロスヘル」を展開しているエクネス株式会社が福井大学教育学部附属義務教育学校で開催される文化祭に「規格外野菜」を提供。6年生の子どもたちが、自ら「食品ロス」の現状について学び、規格外野菜の紹介や販売を行いました。 小学生が主体的に食品ロスについて学び、さらに販売まで実践する取り組みに、私たちPlannersも注目しています。 そこで今回の記事では、当プロジェクトが取り組む課題や具体的な内容、プロジェクト企画のポイントについて、Plannersメンバーの小林が紹介します。

規格外野菜の定期配送サービス「ロスヘル」とは

「ロスヘル」は、規格外野菜を全国各地から調達し、一般的な価格より安価に、毎月1回定期便で提供しているサービスです。

規格外野菜とは味には問題がないのに、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形が不揃いといった理由で一般の流通ルートから弾かれ、廃棄されてしまう野菜のことですが、味は規格品と比べて、何の遜色もありません。「ロスヘル」は、廃棄されてしまう規格外野菜を有効活用し、食品ロスの削減を目指す試みで、2030年までに食品ロスを10万トン削減することを目標としているとのことです。

生徒からの提案

「ロスヘル」と福井大学教育学部附属義務教育学校がコラボレーションをしたきっかけは昨年。「ロスヘル」を展開しているエクネス株式会社の平井代表が、同校で講師を勤めた講演会後に、子どもたちから「ロスヘル」を文化祭で取り扱いたいと依頼があったことから始まりました。

平井代表が講師として招かれたのは「リーダーに必要なもの」を探求するプログラムの一環で、生徒自身が「リーダとはなにか?」を探求した結果、自ら提案をし、そして今回の文化祭での企画が実現しました。

文化祭では、「ロスヘル」が宅配サービスで提供するSサイズ(月額2052円+送料)と同じ大きさのパックを、生徒たちが1箱2000円で60箱限定で販売。

未来を担う子どもたちが自ら考えて、行動に移す姿勢は本当に頼もしいです。

モッタイナイがない世の中へ

当メディアを運営するPlannersでも、食品ロス削減やゼロウェイストは重要なテーマとして、10月31日(火)まで開催されている国連WFP協会による「#ごちそうさまチャレンジ」キャンペーンの広報活動の一部サポートや、ごみの概念のない社会を目指す「530ACTION」に取り組んでいます。

また、自社農園の「Planners Farm」では、自然栽培の専門家である竹内孝功さんの実践型のワークショップの開催や企業の農業研修を行っています。

食品ロスをなくすためには、まず私たち1人1人の心がけや実際にアクションをすることが非常に大切です。食品ロスを含む社会課題解決に向けて、取り組む企業や団体、個人をPlannersでは募集しています。興味のある方は、ぜひ「Planners」をご覧ください。

Plannersと一緒に、食の社会課題解決のためのアクションをしてみませんか?

執筆:小林
編集:野田

 

※1:消費者庁「食品ロスについて知る・学ぶ」

 

参考資料

エクネス株式会社 プレスリリース(PRTIMES):

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000053840.html

ロスヘル公式サイト

https://losshelp.jp/