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PC回収で電子ゴミ削減と学びの場を創造する「エシカルチャレンジ2023」

教育現場で不要になったパソコンの大量廃棄が問題になっていることをご存知でしょうか? 文部科学省の取り組みである「GIGAスクール構想」によるパソコンの買い替えによって、不要のパソコンが増え、大量廃棄につながっています。 そんな現状を踏まえ、ピープルポート株式会社では、PC回収が寄付につながるキャンペーン「エシカルチャレンジ2023 企業協働CO2&電子ゴミ削減プロジェクト」を実施。民間企業だけでなく高校や大学など教育機関と連携することで、電子ゴミ削減に加えて、新たな学びの場を創造しています。 ごみの概念がない社会を目指すPlannersとしても、教育機関や未来世代との取り組みを行う当プロジェクトに注目しています! そこで今回の記事では、当プロジェクトが取り組む課題やプロジェクト内容、企画のポイントについて、日頃からサステナビリティプロジェクトの企画を行うPlannersメンバーの藤井がご紹介していきます。

GIGAスクール構想による電子ゴミ問題

日本の電子ゴミ排出量は世界4位。電子ゴミの埋立処理による有害ガスの発生や、日本では埋立地が20年以内に満杯になるなどの問題があるため、電子ゴミの削減が求められています。

2019年に開始された、全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み「GIGAスクール構想」による教育現場での不要パソコンの大量廃棄も、電子ゴミ問題を深刻化させる要因のひとつです。

今回ご紹介するプロジェクトも、ピープルポート株式会社が現場の先生方と話をする中で、教育現場でも「パソコン買い替えに伴う、不要なパソコンの大量廃棄が課題になっている」という多くの声を受け、民間企業だけでなく、高校や大学との連携に至ったそうです。

パソコン回収が寄付になる、エシカルチャレンジ2023とは

エシカルチャレンジ2023 企業協働CO2&電子ゴミ削減プロジェクトとは、不要なパソコンの回収を通じて、日本の環境問題に寄与する取り組みです。

具体的には、キャンペーン期間である2023年8月1日〜2023年10月31日の間に回収した電子機器の台数・種類に応じた買取金相当額が、貧困や虐待を理由に当たり前の教育・愛情を受けられない日本の子どもたちの支援をするNPO団体への寄付金に代わります。

参考:キャンペーン特設ページ

パソコン回収で社会貢献と学びの場を創造

教育機関との取り組みのひとつとして、福岡県那珂川市の福岡女子商業高校と連携し、不要になったChromebook 252台を回収。回収したChromebookは、ピープルポートさんの工場にいる難民の背景を持つ整備士さんによって修理された後、アフリカ諸国に輸出、現地で活用されるようです。もしもパソコンが故障していてリユースが難しい場合は、パソコン内部にある金属資源のみリサイクルに回し、できる限りごみにならない仕組みを整えています。

また、SDGs教育が浸透してきたからこそ、授業で教わった内容に結びついた行動を起こすことで、教職員のみならず生徒も積極的にプロジェクトに取り組んでくれるのだそうです。

難民の支援にもつながる今回の取り組みは、学生が難民問題について学ぶ機会にもつながります。実践を通して学べる機会を生み出している、とても素敵な事例です。

ごみの概念がない社会を目指して

当メディアを運営するPlannersでは、自社で毎年運営している「#530ACTION」の取り組みをはじめ、学生団体との企画会議など、ごみの概念がない社会に向けた様々なプロジェクトを実施しています!

また、ごみの学校の寺井さんと共に「廃棄から循環の仕組みの実現をサポート ゴミゼロプロジェクト」も始動します。

興味のある方は、ぜひ「Planners」をご覧ください!

Plannersと一緒に、ごみ削減のためのアクションをしていきませんか?

執筆:藤井
編集:野田

参考資料