廃棄衣料や裁断くずがスーツに変身! 尾州の職人がリサイクルウールで仕立てたレディーススーツにPlannersが注目!
昨今、環境配慮の観点からリサイクルポリエステルなど様々なエコ素材が注目されています。そんな中、「洋服の青山」を展開する青山商事株式会社が注目したのが、不要になった衣料や裁断くずを再利用したリサイクルウール「RE:NEWOOL®リニュール」。 エコ素材といえばリサイクルポリエステルなどの素材を使うことが多い中、廃棄衣装や裁断くずを使ったスーツの販売という新しい切り口に私たちPlannersも注目しています。 仕事で毎日着用したり、特別なシーンに着たりするものだからこそ、スーツもサステナブルにこだわったものを着用してみてはいかがでしょうか。 今回の記事では、当プロジェクトが取り組む課題や具体的な内容、プロジェクト企画のポイントについて、Plannersメンバーの小林が紹介します。
スーツの素材「RE:NEWOOL®リニュール」とは?
※RE:NEWOOL®およびリニュール®は瀧定名古屋㈱
「RE:NEWOOL®リニュール」は、瀧定名古屋株式会社(本社:愛知県名古屋市)が企画開発しました。不要になった衣類や裁断くずを反毛加工(布地をほぐしてワタ状に戻す加工)した原料を使用しているリサイクルウールです。
「RE:NEWOOL® リニュール」は、仕分け、反毛、紡績、織、編、仕上げまで生地づくりのすべての工程を愛知県北西部から岐阜県岐阜市にかけての尾州という地域で一貫して行っています。
ウール混紡素材である「RE:NEWOOL®リニュール」は、新毛を使用した場合に比べて水の使用や移動・生産エネルギーが削減でき、Co2の排出量を減らせるサステナブルな国産ファッション素材です。
今回販売するスーツは、「RE:NEWOOL® リニュール」だけでなく、裏地にはリサイクルポリエステルを採用しているとのことで、エコ素材を取り入れて作られたサステナブルなスーツになっています。
また、回収方法は、自治体などの回収する不要衣類の他にも同社グループ会社「メルボ紳士服工業」の裁断くずなどを回収し、リサイクルしているとのことです。
廃棄衣料や裁断くずを使うというだけではなく、仕立てる過程でも無駄がないように工夫がされている、職人の技や知恵が詰まってできた素晴らしいスーツですね。
こだわりぬいたスーツ
「洋服の青山」が誇る最上級ブランドとして、ウールにこだわり提案をしてきた「HILTON(ヒルトン)」で展開し、寒い季節に合わせて温かみのあるミルド素材を採用。
デザインは、ジャケット2型(1つボタンテーラード/1つボタンVカラー)、テーパードパンツ、タイトスカートを用意。ジャケットは、ウエストや腕周りを程よく絞ることによってシルエットを綺麗に見せる工夫や、袖裏にはキュプラ素材を採用することで袖通しをよくしています。また、パンツはお客様からの要望を反映させ股上を深く変更したことに加えて、全体のシルエットも少しゆとりを持たせました。その他、ストレッチ性にも優れているため着用時のストレスも軽減します。
環境に配慮しつつ、シルエットが綺麗に見えるスーツなんてとても魅力的な商品です。ビジネスシーンで必要不可欠なスーツだからこそ、このような取り組みが広がると良いですよね。
商品概要
ブランド:HILTON(ヒルトン)
カラー:グレー
素材:ウール71%、ポリエステル23%、ナイロン5%、ポリウレタン1%
サイズ:5号~17号(全7サイズ)
販売価格:ジャケット(2型) 税込29,590円 / パンツ、スカート 税込14,300円
販売店舗:洋服の青山主要500店舗、洋服の青山公式オンラインストア
※Vカラージャケット50店舗、スカート360店舗での取り扱い
特設ページ:https://www.y-aoyama.jp/campaign/l_masterpiece_setup/?lc=topBnr_recommend_l
※記載情報はリリース発表時現在のものです。
「ごみ」の概念がない社会を目指し共創する
当メディアを運営するPlannersでも、ごみの概念のない社会を目指し、「530ACTION」をはじめとした、さまざまなサステナビリティプロジェクトに取り組んでいます。
現在は、専門家である「ごみの学校」主宰の寺井正幸さんとコラボレーションすることで、廃棄から循環の仕組みの実現をサポートする「ごみゼロプロジェクト」を始動し、企業の廃棄物の調査分析からアップサイクルの商品化までサポートを行っています。
「Planners」と一緒に、ごみ削減のためのアクションをしていきませんか?
参考資料
・青山商事株式会社 プレスリリース(PRTIMES):